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2008年10月16日 (木)

人間には なぜ しっぽがないのか?

なんの話だったっけ? という方は 前のストーリーの 復習 をどうぞ。 (笑)

「我等に自由を!!」なんて活動を始めたやつらがいたんで・・・・

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う~~ん、随分 リラックスの仕方を知っているやつらだな・・・

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「これ なに?」

「みどりじゃん。」 

「たべられる?」

「硬そうだね。」

「正露丸あるよ。」

「なにそれ?」

「はなくそらしい。」

・・・ なんてこと 話しているわけ ・・・ ないな。

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「やっぱ、社会科見学より、プロレスごっこがいいよね。」

「なんだよ。 本気でやろっての?」

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「おりゃああああ~~~~。 お母ちゃん 邪魔だよおおお」

「げへへへ、お母ちゃん、くすぐったい。」

「なにいってんの。 ノミがお腹で運動会やってんじゃないのよ。」

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「まあ、でも、究極の遊び って これだよね。 やっぱ。」

「おっ、ムズムズ。 それには逆らえないよねえ。 遺伝子レベルっていうかあ。」

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「うっもおお~~。 いい加減にしなさい!!」

「ほら、お母ちゃん 怒っちゃってるじゃん。」

ってことで、「人間に何故しっぽがないか」 分かりました?

分からないっすか?

進化って 結構 合目的的 なんでしょ?

人間は猫より短気だから しっぽで子供に遊ばれんのが 嫌なんでしょう。

だから 目的に合うように進化した・・・・

納得?

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ひと遊びして疲れたら、冷蔵庫の上で ひと休み。

君達、いい生活してるねえ。

しかし、母猫は しっぼでしつこく遊ばれて マジ切れ してましたよ。

 

ホント。

 

 

 

 

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2008年10月14日 (火)

「ソルヴェイグの歌」― 10

「ヤマモトさん。 あの夜、エドウィンと話をしたんだよ。 あいつはヌエバ・エシハから来た党員だったんだ。 この地域の指導をしに来ていた。」

薪を火にくべながらカルロスは続けた。

 

「ヤマモトさん。 つまらない夢だと言ったな。 しかし、エドウィンにとってはそうじゃなかった。 私も、つまらない夢だとは思わないが、今はその時じゃないと思っている。 アメリカだろうが日本だろうが人民の解放に来たわけじゃないからな。 フィリピンの資源が欲しいだけだ。 泥棒同士が我が家を荒らしまわっている。 そのとばっちりで死ぬわけにはいかん。」

 

「エドウィンと喧嘩をしたのか。」

「外から来た泥棒の為に フィリピン人同士、家族同士が争ったり、憎しみ合うことになるのは筋違いだ。 バヨンボンではしばらく停戦しようと提案した。 地元の連中は賛成したんだが・・・。」

焚き火がカルロスの顔を高揚させている。

「彼は立場上、そうはいかない、と言う事か。」

山本は炎を見つめながら聞いていた。

 

「エドウィンは末っ子なんだよ。 男兄弟が三人だったんだが。 ヌエバ・エシハとターラック州のゲリラ戦で上の二人が戦死した。 あの婆さんにとっちゃあ最後の男の子だったんだ。 息子達が全員・・・。」

 

その時だった。 マリアの家の戸口が開き、黒い影が叫びながら出てきた。

あの老女、エドウィンの母親だった。老女は山本の方に真っ直ぐに歩みより、泣き叫んだ。

「息子を返せ! 息子を返して下さい! エドウィンを返して! マークを・・・ ステファンを返して!」

老女は山本に掴み掛った。 山本は押されるままに受け止めた。 その身体は軽かった。 しかし、細い腕で山本をぐいぐいと押した。 山本は押されるままに立ち、暗い空を見上げているしかなかった。

 

「婆さん。 この人は戦うのはやめようと言っていたんだよ。・・・・」

カルロスは老女を山本から引き離し、戸口に立っていたマリアに目で頼んだ。

老女は息も出来ないほどに泣いていた。 

カルロスと山本は、その姿が戸口に消えるのを見守った。 戸口に漏れる灯りにその白髪がにぶく光った

 

カルロスは薪を拾うと消えかかった焚き火にそれを差し込んだ。 そして、その火種にふぅーっと息を吹き込んだ。 小さな炎がボッと燃え上がった。

 

「ヤマモトさん。 あなたと私がここにいる限りは戦うのはやめないか。」

カルロスはぼそりと言った。

「私はそのつもりだ。 そうしてくれ。 私もいつ前線に送られるかわからんが・・・。 それに、 バヨンボンだっていつ最前線になるか・・・。」

ヤマモトはジンのグラスを手渡しながら応えた。

「憲兵隊は・・・」

「私がなんとかしよう。」

カルロスは山本のグラスにカチンとグラスを合わせた。

 

老女のすすり泣きを包み込むようにマリアのピアノが夜の空気の中に溶け込んできた。 

カルロスは立ち上がって火炎樹の向こうに顔を覗かせてきた月を見上げた。 山本は西の空とバギオのあるかすかな山並みの陰を見つめながら母と川西康子のことを想った。 アメリカ軍が侵攻し、いずれ自分も飢餓地獄の山行を余儀なくされることなど、今の山本には考えも及ばないことであった。 ベールのようにソルヴェイグの元へ帰る日が来るのだろうか。

 

「ペール・ギュント」の「ソルヴェイグの歌」が老女とマリア、そしてカルロスと山本のそれぞれの想いを乗せてバヨンボンの町に流れていった。 それは戦場のつかの間の平和をもたらす旋律となった。

   

(完)

最後までお読みいただきました皆様に御礼申し上げます。

もし感想などを聞かせていただけるようでしたら yiu18277@nifty.com までお願い致します。

注: この話はフィリピン人の体験者から直接聞いた話を元に創作しておりますが、

あくまでもフィクションですのでご承知下さい。

   尚、著作権は放棄してはおりませんので、ご留意下さい。

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2008年10月13日 (月)

「ソルヴェイグの歌」― 9

マリアの家の庭に生えている大きな火炎樹の下に老女がいて、マリアに何かを訴えるような勢いで泣いていた。 しかし、山本たちに気が付くと、キッと眼をむき、そそくさとマリアの家に入っていく。 

 

山本はマリアに敬礼をした。

「どうされたのですか。 あの方は?」

マリアは困ったような顔をした。

「なんでもございません。 今日のところは・・・」

山本は気まずい雰囲気に気が付いた。 手伝いの女達や甥っ子もまともに日本兵たちを見ない。

 

「カルロスに会えないだろうか。 すぐに会いたいんだが。」

マリアはしばらく考え込んだ様子だったが、

「分かりました。 後でうちの甥っ子を行かせますので・・。 あの男の子です。 小学校の司令部にいらっしゃいますか?」 と庭の隅にいる男の子を指差した。

「ああ、小学校だ。 出来るだけ早くお願いしたいのだが・・・。 山本と言えばわかる。」

「はい、そのように。」

   

甥っ子が司令部に山本を呼びに来たのは暗くなってからであった。

山本は早速マリアの家に出向いた。 その庭に、焚き火をしているカルロスが一人待っていた。 脇にはジンが置いてある。 もう、はいっている様子だった。

  

「呼び出して悪かったな。 急いでいるんだ。」

山本は頭を下げた。

「どういう話だろう。」

「一昨日の、あれは何だったんだ。 知っていたら教えてくれ。」

「俺は知らんよ。」

「そう言うな。 憲兵隊が動きだしたら、遅いんだ。 分かっているだろう。 フィリピン人同士が争うことになる。」

  

カルロスは、ジンをグラスに入れ、山本に差し出した。

「まあ、飲め。」

「それに、何故昨日も今日も攻撃してこない。」

「夢を見たい男がいるんだよ。 死ななきゃ覚めない夢を・・・。 しかし、もうバヨンボンでの攻撃はない。 しばらくはな・・・。」

  

フクバラハップ、通称フク団と呼ばれたゲリラは、バヨンボンがあるヌエバ・ビスカヤ州の南にある中部ルソン3州の州境の山村に生まれた。日本軍がフィリピンに侵攻し、軍政を敷いたのが1942年1月3日。そのすぐ後の3月に結成されたフィリピン共産党の抗日人民軍であった。 

敵の敵は味方。 共産軍ではあったが、アメリカはこのゲリラを利用し、戦後は弾圧することになる。

  

「昼間に婆さんを見ただろう。」

「ああ、何かあったのか。」

カルロスは山本にジンを勧めながら言った。

「エドウィンの母親だ。 エドウィンが死んだんだよ。」

「・・・・・」

「この前、俺の隣でなにも喋らずに蛙を焼いていた男だ。」

山本ははっとした。

「そうか、おとといの戦闘か。」 

   

(続く)

注: この話はフィリピン人の体験者から直接聞いた話を元に創作しておりますが、

あくまでもフィクションですのでご承知下さい。

   尚、著作権は放棄してはおりませんので、ご留意下さい。

   

  

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「ソルヴェイグの歌」― 8

バヨンボンはルソン島北部のカガヤン・バレー地方にあって、その盆地の中をカガヤン河が悠々と蛇行している。 その北には日本軍と在留邦人が最後に追い込まれ飢餓地獄となるイフガオ州やマウンテン州の山々が連なり、東にはシエラマドレ山脈、西にはコルディレラ山脈にバギオを望んでいた。

 

翌年1945年1月9日にバギオの西に広がる南シナ海のリンガエン湾に、マッカーサー総司令官率いる19万人余のアメリカ軍が、戦艦、輸送船、小舟艇など700隻以上で押し寄せ上陸。 その後、徐々にマニラから北上する、元々アメリカが造った立派な舗装道路、国道5号線を進出することになる。 日本軍の機械力最後の戦いともいえるバレテ峠・サラクサク峠の100日を超える激戦で日本軍を打ち破り、6月にはそこからほんの50キロ北のバヨンボンへとアメリカ軍が進軍するのであったが、今はまだそんなことになるとは、日本人の誰も露ほどにも思ってはいなかった。

抗日ゲリラは、バヨンボンのあるヌエバ・ビスカヤ州の南のヌエバ・エシハ州、パンパンガ州、ターラック州で活発に活動していた。 そして、ルソン島北部の山岳地帯にもアメリカ軍に支援されたゲリラが潜伏していた。 疎開地となっていたバヨンボンは南と北のゲリラの狭間にあった。

 

その日のゲリラは、町の南側を流れるカガヤン河の向こう岸の山から激しい攻撃を仕掛けてきた。 

「そうくるなら、応えなきゃあならんか・・・。」

山本は応援部隊を出すしかなかった。

その日の犠牲者はいつもよりも多かった。しかし、ゲリラにも相当数の犠牲者が出ているはずだった。

「憲兵隊が黙っていないだろうな。」

山本は、日本がフィリピンを植民地にするつもりなら、地元の人間を敵にまわすのは下手な作戦だと考えていた。 ましてや、ここは傷病兵や一般邦人の疎開地と定められた穀倉地である。

 

翌日、守備隊は警戒体制を敷いた。 しかし、いつもの定期便すら来ない。

そして、その翌日も定期便は来なかった。 バヨンボンの町には不思議な平穏が訪れた。

山本はマリアの家へと向った。 憲兵隊が動き始める前にカルロスに会わなければならない。

 

(続く)

   

注: この話はフィリピン人の体験者から直接聞いた話を元に創作しております。

   尚、著作権は放棄してはおりませんので、ご留意下さい。

 

   

   

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2008年10月12日 (日)

檻の中も いいんだけど・・・・

うちのおにゃんこ家族。 まあ、いままでには こんな ことがありまして。

とりあえず、檻の中で 平和な暮らしが・・・

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この 穏やかな 静かな生活・・・

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こんな やんちゃな子供達で、賑やかな 一家だんらん・・ らんらんらん・・

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お母さんの「はなじろ」も すっかり 立派なお母ちゃんになりました。

顔面には子供に引っ掻かれた傷、身体は痩せ細り、毛並みもパサパサ・・・

でも、しっかりお母さんしてます。 

えらい!!

ところが・・・・

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だしてくれえ~~

 

檻の中はいやだ~~

 

我等に自由を!

 

と活動するやつが・・

 

 

どうなる

どうなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ソルヴェイグの歌」― 7

マリアが「ソルヴェイグの歌」を弾くのには理由があった。 ハイ・スクールの学園祭の発表会で、マリアが弾いたピアノ曲に魅せられたホセは、ホセの音楽仲間にマリアを入れようと足しげく通ったのだが、その時によくマリアが弾いて聴かせたのがこの曲であった。 

 

そして、結婚し、ホセが志願兵として米比合同軍に参加した時にも、マリアは涙を隠しながらこの曲を弾いて見送ったのだった。 カルロスは死んだことになっているホセを、二年以上経った今でも待ち続けているマリアを哀れに思っていたが、敢えてその真偽を確かめようとはしなかった。

 

カルロスは同じ音楽仲間のメリアンと結婚するものと周囲の誰もが思っていたが、ホセが死んでからと言うもの、その噂はみんなの口先には乗らなくなっていた。 マリアがホセを待っているように、メリアンもカルロスが戻ってくるのを耐えて待っているのだと、女達には分かっていた。

 

マリアのピアノの旋律がゆったりと、か細くなってきた時、山本がゆっくりと立ち上がって椅子から離れ、庭の隅にある鬱蒼としたマンゴーの木の下に歩むのが見えた。 山本は、まだいくらか青さが残っている夕暮れの空に、マンゴーの木のシルエットを見上げて、しばらくそこに立っていた。  カルロスは山本の表情を見ることは出来なかった。 山本は帽子を深くかぶり直した。

「ヤマモト」

カルロスの低い声が山本のすぐ後ろに迫っていた。 そして、なにかの鋭い先端が山本の背中に突きつけられた。 山本の日本刀だった。

一瞬、山本は「しまった。」と思った。 しかし、警護の部下は塀の外である。

山本は静かに手を挙げた。 マリアのピアノはまだ庭に流れている。 男達は皆固唾を飲んで見ているだけで、身動きすら出来ない。

  

「ヤマモトさん。 危ないねえ。」

山本は、もう一度深く帽子をかぶり直すと、静かに振り返った。

「危ない、危ない。 ヤマモトさん。」

そこにはカルロスの静かな笑顔があった。

  

山本は、冷や汗をかきながら、笑おうとしたが、口が曲がっているのが自分にも分かった。

唖然とした山本の目もとに、カルロスは流れたものの跡を覗き見た。 

気づくと、マリアのピアノは終わって、女達の拍手が聞こえてきた。

カルロスは 日本刀を鞘に納めると、山本に手渡した。

  

庭にいた男達が安堵の歓声を挙げ、拍手をした。 家の中にいた女達が、何事かと顔を出す。山本は帽子を深くかぶったまま、庭を出た。

「帰るぞ。」

山本は、部下をどなりつけるように言い、さっさと歩き始めた。

  

翌日の定期便は、いつものようにやってきた。

しかし、ゲリラ側の攻撃は 昨日までのものとは違っていた。 今までよりも激しい攻撃だったのである。

(続く)  

注: この話はフィリピン人の体験者から直接聞いた話を元に創作しております。

   尚、著作権は放棄してはおりませんので、ご留意下さい。

    

  

  

 

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