ABS・CBNは 日本文化をどう放送したか・・・
続報ですよ~~。
放送から3日目、ON AIRになった番組全体をテレビ局からDVDにコピーしてもらいました。
流れとしては、
美女による「お早う御座います」のご挨拶ー盆踊りー盆栽の紹介ー生け花ー折り紙ーコーディリエラ(山岳)地方の織物を使った北ルソン日本人会製作の着物の紹介ー着物(浴衣)の着方の説明ー盆踊り
の順でした。
そもそも、このABS・CBNバギオの放送はどこまで届いていたのか。 局の人に聞いてみたところ、北ルソン一帯(南はパンガシナン州のダグーパン、ターラック州の一部から、コーディリエラ(CAR)の全ての州、イロコス州辺りまで) をカバーしているとのこと。 つまりマニラ首都圏には放送されていないってことです。
まずは 日本語で「おはよう ございます」のご挨拶。 これで見ると 6時41分に始まってますね。 おかしいなあ。
そもそも、この番組で日本を紹介することになったのは、先週が中国の正月企画だったので、今週は日本になったとか。
東京は新宿などのドンキホーテで買ったピカチュウと大阪から来たドラエモンが こんなところで役に立つとは・・・
めちゃくちゃいい加減な振り付けでの「河内節」。 マニラに放映されなくて助かった(汗)。
盆栽の話が出てくる前に出てきたのが この映像。 第二次世界大戦の映像です。 戦前には バギオには大きな日本人コミュニティーがあった、それはベンゲット道の建設から始まったと説き起こして、この映像につながり・・・
で、分かりにくいですが、日本兵の映像です。 やはり、歴史を遡る時に避けては通れない 記憶に残さなければならないことなのですね。
そして、バギオのジャンヘイにある 現在のアメリカ大使公邸が 戦時中は日本軍の司令部としても使われ、叉、終戦時には 山下奉文大将がそこで降伏文書に署名したことも話されていました。
何かの賞を取った 盆栽をやっている地元の人が出ていました。 バギオは結構盆栽が知られていますが、日本人の素人目でみても、イマイチですかね。
予定では、私は生け花の通訳などやるはずじゃなかったんです。 前もって生けた花を前にしてちょっと話す程度のことだと、それも女性だけが前に出るってことしか考えてなくて・・・ 予定の話とは違うってんで、責任を取らされたってことですね。
生け花の後は、折り紙。 この内容はすべてテレビ局が用意したものでした。
最近は、折り紙も マイクロ・マシーンなどの最先端技術に応用されているらしいですが、 伝統の遊びや工芸が、ハイテクにも生きていることを言って欲しかったなあ。
個人的には、今回の目玉は この 「コーディリエラ着物」 。 バギオの有名な イースター・ウィービングの織物で作った着物です。 浴衣をサンプルにして縫ってもらったもの。
型紙を使っていないのと、織物が分厚いので、衿周り、胸元がフィットしないんですが・・・。 次回実験製作の折には、型紙を元にしようと思ってます。
これは なかなかこの女性の体型と着付けが良かったみたいで、結構フィットしてました。 インタビューの録画があったので、これはライブじゃないんですが、それにしても事前打ち合わせは全くなし。 テキトーなことしゃべってしまいました。
「フィリピン山岳地方の伝統工芸が 日本に輸出される可能性を探っているんだ」なんてね。
そして、テレビ局の男性キャスターに浴衣を着せることもライブでやりましたが、 その折に 以前から気になっていた 「日本人は枕を背中にせおっている」というフィリピン人の中に出回っている「常識」を、「その認識は全くの間違いですよ。 あれは帯の一部をリボンにしているんです。」と しっかり強調しました。 こんなチャンスは叉とないですからね。
局側が用意していた 着物の歴史資料は、中国の衣服の映像が多く使われていまして、それが日本に伝わって、今の日本の着物になったことを解説していました。
そして、終わりに近づいたところで、 抜け目無く・・・・ 「日本茶店・雛祭り大会」 とか
「バギオ子供クモ相撲大会」なんかの宣伝を ばっちりやらせてもらいました。
最後は ピカチューとドラエモンを交えて 河内節で締めくくり、 こんな感じで、 参加者全員を カメラが追ってましたね。
キャスター同士の話の中で、日本の人口問題が取り上げられていました。 日本は少子化でどんどん人口が減っているから、将来フィリピン人が日本で働くことになるだろう・・・
ちなみに、私は全く 放送に使われていたタガログ語は理解できませんので、あしからず。 一部不正確なところがあるかと思います。(汗)
DVDは テレビ局からの厳しい警告があり、コピーが出来ません。 これも悪しからず。
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