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2011年1月16日 (日)

日本昔ばなしをフィリピンの人が読んだら・・・その1

日本昔話の「かざじぞう」や「ぶんぶくちゃがま」は ご存知ですか?

忘れた方は こちらで 朗読を聴いてみましょうか。

「かさじぞう」
http://chikakos.cocolog-nifty.com/mp3/2008/01/post_b809.html

「ぶんぶくちゃがま」
http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/07/24.htm

実は、この二つの昔ばなしを 日本語の生徒に読ませ、読書感想文を書いて
もらったんです。

ただ、その本は子供向けの絵本でして、ぜんぶ振り仮名が振ってあります。

上にリンクした朗読のストーリーとこの絵本のストーリーを比べると、
絵本の方が長くなっていまして、内容も子供向けにもっと楽しいものに
創作してあります。

例えば、「かさじぞう」の場合は:
お爺さんとお婆さんの家にねずみの家族が住んでいて、お腹を空かせて
いたので、一握りだけ残っていたもち米を そのねずみの家族にあげて、
ねずみの家族だけはお餅をついて正月を迎えられるようにしてあげた、とか、
最後にお地蔵様からたくさんの食べ物をもらった時には、熊、たぬき、きつね、
ねずみの家族などをみんな呼んで 一緒にお正月のご馳走をいただいき、
お地蔵様にもおせち料理をお供えしたとかね。

そして、「ぶんぶくちゃがま」のたいへん可愛い絵本の方も:
最初の事のいきさつは、たぬきの家族が住んでいる山の村にたいへんな飢饉
が起こったので、たぬきのお父さんとお母さんは子供達のために一所懸命
食べ物をさがしたのだけれど、家族みんなが飢え死にしそうになったので、
やむなくお父さんが茶釜に化け、お母さんが人間に化けて、骨董品屋に
売りに行くという内容になっています。
骨董品屋から、お寺の和尚さん、それから古道具屋へと売られていくという
ストーリーで、貧乏な古道具屋を助けてやり、たぬきに戻ることが出来なく
なって、お寺でありがたい茶釜として祀られるようになったとしています。

私が何故 こんな絵本を日本語の中級者に読ませて、感想文を書かせたのか
と言いますと、もちろん作文の練習をするというのが第一の目的なんですが、
フィリピンの若い女性達が、日本の昔話、それも仏教や神道の考え方が
にじみ出ている話を読んで どのような思いをいだくだろうかという興味も
あったからです。 そして、日本の文化に根ざしている仏教や神道の
庶民的感覚を学んで欲しいという気持ちもあります。

以下、その感想文の主な部分だけをまとめ直してご紹介します。
なお、文そのものは本人が書いたままです。

「かさじぞう」(元の作文は原稿用紙2枚)

それはカルマ(業)の法則じゃないでしょうか。 そうだとすると、それは
世界中で何にでも当てはまると思います。
「種をまいたように収穫がある。」と格言にもあります。
私は世界の人々がカルマを信じていると思います。
私はお婆さまとおじいさまの楽天的な態度が大好きです。
私はその婆さまとじいさまのようになりたいです。

・・・・

カルマ(業)という言葉は 仏教の概念だそうで、因果応報や輪廻転生に
関連するものです。 元々はインドに発生した考え方ということですね。

私の生徒たちは いわゆる山岳民族の出身で、多くのフィリピン人同様、
敬虔なキリスト教の信者です。
キリスト教にこのカルマという考え方があるのかどうかも 私には分かりません
が、少なくとも心情的な部分では共通点があるようです。
キリスト教に詳しい方、コメントをお願いします。

・・・・・

「ぶんぶくちゃがま」は その2 でご紹介します。

    

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