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2011年6月 3日 (金)

「唖然とした」女

こんなニュースがありました。

座席リクライニングで乗客がけんか、戦闘機出動
http://www.cnn.co.jp/fringe/30002944.html

それで、忘れていた小ネタを思い出したんです。

「唖然とした」女

このタイトルを見て、あなたは次のどちらだと思いましたか?

「私が唖然とした」女

「なにかに唖然とした その」女

私の小ネタは、この二つの意味を含む フィリピンでの話です。

それは私が日本への一時帰国を終わって、成田からマニラに
到着し、ビクトリーライナーのバスでバギオへ向っていた
時のことでした。

マニラのパサイのバス・ターミナルをそろそろ出発するぞと
いう時、バス会社の保安係の女がバスの中をチェックしながら
通路を歩いていました。

そして、持ち主が近くにいない荷物に気がついたんです。
すると、その座席から通路を挟んで右後ろの席の女が
「あら、ごめんなさい。」と荷物を自分の席にひっぱった
んです。
その女のすぐ後ろに私は座っていました。

つまり、その女はバスの進行方向に向って、通路の右側で
通路側に座り、私はその女の後ろの席なんです。

その女の窓側には、若い主婦のような女が座り、
その女の通路を挟んで隣りには、その主婦の旦那らしき男が
小さい子供と一緒に座っていました。

つまり、その女は、家族の間に割って入った席にいたわけ。

どうも、その女は、座席指定の番号が書いてある乗車券を
持っていなかったようなんですね。

バスの車掌が来たら、その場でお金を払って、空いている
席にすわれば問題はないんですけど・・・。

そして、バスはパサイのターミナルを出発しました。

しばらくすると、エアコン・バスの苦行が始まります。

「エアコン・バス」って何だ? って思った方。
あなたは 立派な日本人です。
フィリピン初心者ですね。

「エアコンなんて付いているのが当たり前だろう!」
って思いますよね、フツー。
そうです、それでいいんです。あなたの感覚は正常です。

それがフツーじゃないのがフィリピンなんですね。
「エアコン付き」と「エアコン無し」のバスがあるんです。
めっちゃ暑いマニラでも・・・です。

・・で、エアコン・バスの苦行 と言うのは、エアコンが
無くて死にそうな暑さになる、って言うんじゃないんです。

その逆。

ビクトリー・ライナーは「寒すぎる」んです。
「エアコン」は特権階級の特典なのです。
それをたっぷりエンジョイしてもらうのが お客様への
サービスとして 当然なんですね。

お客様はエアコン・バスを選んだ金持ちなんですから、
もちろんセーターや革のジャンバーなんかを持っている
ことが前提なんです。 そういうものを持っていない
貧乏人は エアコン無しのバスに乗るべきなんですな、これが。

・・・で、その女の話です。

おもむろにブランケット、薄手の毛布をバッグから取り出し、
それを身体に掛けた・・・。
そう、「掛けた」んだったら普通なんですけどね、
その女は 「かぶっって、もぐりこんだ」んです。

分かりますか? その光景。

毛布を頭から足先まで「かぶって」、毛布の中に
「もぐりこんだ」んです。

まだ、その光景を眼に浮かべるには説明が足りませんね。

バスの座席ですからね。
リクライニングを目一杯後ろに倒したんです。
自分の空間が広くなりますね。
そうすれば、足先を座席の上に上げることだって出来る
訳ですね。
身体全体を座席の上で 膝を抱えて、身体を丸めて、そして、
毛布をかぶって、身体全体が毛布の中に潜り込んだ
かっこうに出来るわけです。

素晴らしいですね。
これでエアコンの効き過ぎに対抗できるってわけです。
金持ちは いかなる時も すぐに毛布を取り出せることが
大切なんですね。

・・・

でも、どうも、それでもダメだったみたいなんです。

その女の腕が にゅ~~~っと伸びましてね、
後部座席の窓の上にある冷気の噴出口の向きを変えたんです。

その女の頭を 目の前にみているのは 私です。
私の右隣りの窓側の席には、若い男が座っていたんです。

しばらくすると、今度は、その若い男が その冷気の
噴出口の向きを叉変えたんですね。

その女が向きを変えたんで、若い男は直接冷気を受けたん
でしょうね。

・・・

そして、叉しばらくすると、その女の腕が そこに伸びるん
ですね。 そして、叉 毛布の中に潜り込むわけです。

「ちょっと すみません。こめんなさい。」
の一言もありませんでした。

「唖然とした」のは、
その女の、すぐ後ろの私、その隣の若い男、その女の隣に
座っている若い主婦、そして 通路を挟んで座っている
その主婦の旦那・・・少なくとも4名ですね。

そして、少なくとも その若い主婦は「唖然とした」女
だったわけです。

分かっていただけますか?

フィリピン人の名誉のために 付け加えておきますが、
こんな女を 私が見たのは 6年間で初めてです。

・・・

どんな顔をした女だったのかって?

美人系の顔でしたよ。
歳の頃は、30代でしょうか。
背が高くて、髪が長くて、・・・
「へえ~~、この女の人がねえ~~」
って感じでした。

教訓: 美人系には気をつけよう!

 
 

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2011年6月 2日 (木)

京都、西本願寺、知恩院、念仏ツアー

去年の11月ごろに 「げげげっ、そうだったんだ。」、
「へえ~~、そうなんだ。」とか、「彷徨える魂を鎮めるには・・」などと
言いながら仏教のことを調べていました。
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2010/10/post-ed72.html
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2010/10/post-e632.html
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2010/11/post-861f.html

それで、たまたま実家が浄土真宗なもので、親鸞さんの「教行信証」を
勉強してみようかな? でも、超難解だって評判だしな・・。
親鸞さんの師匠である法然さんの浄土宗と浄土真宗は「阿弥陀仏」が
ご本尊だし、「仏説阿弥陀経」なるものにどんなことが書かれているのか
読んでみようかなと思っていたわけです。
日本へ一時帰国の折に、本を買わなくっちゃと・・。

そして、4月に一時帰国の予定で、2月の内に 年に一度の日本国内の格安パック旅行も予約していたんです。中国地方の温泉めぐりのはずでした。

そうしている間に3月11日の東日本大震災。
温泉旅行なんかやれる心持ちじゃないな。でも、なんでも自粛じゃ、良くないな、ってんで、他のパック旅行を調べたら 
「法然さん800年、親鸞さん750年の御祭り」の年だっていう格安、お得な京都旅行があったんですよ。

・・・で、行って来ました。

ちなみに、親鸞さんは、1173年京都生まれ、1262年京都没、
90歳という長寿ですね。

では、ちょっと京都「法然さん、親鸞さん」頼りの東日本大震災被災者への
安寧を祈るツアーにお付き合いください。

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ご存知 金閣寺 です。 なにも申し上げることはございません。

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これが このツアーの目玉のひとつ。 初代鳳凰。

でも、写真を撮るわけにはいかない。 マナーですね。

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これが方丈です。 普通は入れない。

「方丈」という説明があちこちで出てくるんですが、なんのことか分からず。

後で行く知恩院の坊様に聞いたら、住職の執務室とか、住職そのものを意味する言葉だそうです。

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お次は、大徳寺の中の 芳春院。 これも普通はなかなか入れてもらえないそうです。

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これが 芳春院の玄関口。

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この縁側から眺める京都は、近代的な建物はひとつも見えず、平安時代そのままの眺めだとの話がありました。 古都の環境を守る努力の賜物なのですね。

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さて、ここは 銀閣寺の全景です。

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ここでも、普段は入ることの出来ない「書院造り」の部屋やその庭園を見ることが出来ました。 どちらかと言えば、私は 金閣寺よりも銀閣寺の方が落ち着きました。

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親鸞さんの750年。 西本願寺です。

一応 私は浄土真宗ってことになっているんですが、ここに来たのは生まれて初めて。

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ここが御影堂です。 この右隣りに阿弥陀堂があります。

私が参加したパックツアー一行は、この御影堂に入り、3,000人収容の会場で 南無阿弥陀仏の念仏を唱えることになりました。

しかし、もうびっくりでした。

浄土真宗ってこんなんだったの? って感じ。

パイプ・オルガンと雅楽の曲にのせて お経の合唱なんです。

ここはカトリックの教会なんじゃないかって、そんな雰囲気を感じました。

普通の日本人は、私のことですけどね、 仏教徒だと なんとなく思っているんですが、学校などで 文化として教えられる仏教の印象は、禅を中心とするものですよね。 それが世界的にも有名だし。

そういう意味では、私には、少なくとも浄土真宗はキリスト教に結構近いんじゃないかって思えたんです。

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そして、ここは 法然さん 800年 の知恩院。

東日本大震災を考慮して、春の御祭りの予定が 秋に延期されているようでした。

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この知恩院も 特別に方丈などの内部の見学が許されまして、 徳川の将軍たちが休んだという部屋にも入ることが出来ました。

廊下はうぐいす張り、そして段差があって、大名の石高に応じて 歩ける場所が異なるとか、部屋にも段差がつけてあって、天井の飾りなどにも部屋ごとに違いがあり、将軍の間には ボディーガードたるサムライが控える小部屋などがありました。

そして、感激したのは、その大名が将軍に拝謁したであろう部屋で、赤い毛氈の上で、御抹茶をいただいたことです。  おいしかった。 知恩院もなかなかやりますね。

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これが、知恩院の大鐘です。

大晦日の「行く年、来る年」でもお馴染みです。

東日本大震災の被災地の皆様の 一日も早い 心の安寧を お祈り致します。

合掌。

 

 

 

 

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やっかいな日本語

「日本語に敬語がなかったら」を書いたところで、面白い本を読みました。

「ニッポンの評判」今井佐緒里編 新潮新書
世界17ヵ国最新レポート

この中の
「日本語と英国人の距離を見つめて」の章。
24年間の英国生活後、ニュージーランドに在住
している日本語教師である いそのゆきこ さん著。

1984年に日本語を教えることになった時の話。
生徒は、16歳の高校生から80過ぎの元進駐軍軍人や大学教授まで様々。

以下、引用:

授業を開始してみると、これが大変だった。
挨拶にはお辞儀が伴い、時間、相手によって異なる
ことを紹介した途端、それはおかしいと一喝された。

日本ではそうだと受け止めない。 そんな間違った
習慣を改めろ、と受講者から一々指示が出る。
正しいのは英国式だと信じて疑わない。
「そんな文構造はありえない。 私が言語はどう
あるべきかを教えてあげるから、私の言う通りに
日本語を改めなさい」と言って譲らない人もいた。

・・・新しく学ぶことが多くて、ドイツ語やフランス語のように上達しない。
・・・日本語は変で難しい言葉との評判ばかりが高くなり・・・

以上、引用おわり。

まあ、流石に大英帝国と言うべきなのでしょうか。
しかし、海外に多くの植民地をもっていた大英帝国だったからこそ、東洋のファーイーストの文化を知っていてもよさそうなものなのに・・・

と言う、二十数年前のことなのですが、
今の英国は、
「大学では、科学技術系の学生が日本語の最先端の
解説をそのまま受け止め、日本語で論文発表もできる。
・・商売は英語でしても社交は日本語でという
ビジネスマン。・・・」

という状況になっているのだそうです。
めでたし、めでたし!!

・・・なんですが、良く考えてみると、
これは、単に言葉だけの問題ではないところが恐ろしいところですね。

この人は日本語以外のもっと根の深い誤解についても書いています。

それは、戦争中のビルマで日本軍と闘った元捕虜たちの話です。

「腐った臭いスープを飲まされた。」
「ナイフもフォークも与えられず、みすぼらしいスプーンで米のシチューを食べた。」
「寝台も与えられず、床の上にみんな一緒に獣のように寝かされた。」
「日本人は私の夫を殺し、埋めた所に呪文を書いた棒を立て、呪いをかけた。」

これは、日本人の皆さんならお分かりでしょう:
ー 味噌汁をのまされた。
ー 日本人は箸を使う文化なのだ。
ー 日本人は床に、畳の上に寝るのだ。
ー 卒塔婆を立てて死者を弔うのだ。

戦争中とはいえ、日本の文化が、文化の違いが誤解を生んだということなんですね。

上記著者の いそのゆきこ さんが特派員となっているYoutubeがありました。

英国が今やこんなことになっているそうです:

http://www.youtube.com/watch?v=X3x6gQSGBnc

国際的であると言う事は、本当にむずかしいことですね。

 

 

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2011年5月29日 (日)

日本語に敬語がなかったら・・・

日本の国で 「敬語使用禁止令」が出たら、どんなことに
なってしまうんでしょうか ?

いわゆる「普通形」だけ での会話

A「おはよう!」
B「ああ、おはよう。元気か?」
A「はい、お陰で。」
 「ところで、この前は行ったの?」
B「どこに?」
A「どこだったか、Cと一緒に行くと言ったよね。」
B「ああ、その話か」
 「別の急用ができたんで、やめた。」
A「Cは?」
B「Cは行かないと。 スピーチをするんだから。」
A「そうだよね。 その録音テープはもらった?」
B「いいや、もらってない。」
A「じゃあ、もらってくれる?」
B「いいよ、頼んでみるよ。」
A「よろしく。」

これは敢えて 敬語なしの普通形で書いてみましたが、
ちょっと無理やりの部分がありますね。
A、B、Cの人間関係は分かりますか?
まあ、普通に考えれば A=B=C の3人とも友人
ですよね。

日本語を学習している外国人の人たちの中に、
日常会話で日本人の友だちとよく話すから
普通形を教えてくれというニーズが増えているという
ことらしいんですけどね・・・

じゃあ、敬語を使った場合は どうやっているんでしょうか。
あなたの日常会話を思い出してください。

(A) A < B < C の場合
    後輩  先輩  先生

A「おはようございます!」
B「ああ、おはよう。 元気?」
A「はい、お陰さまで。」
 「ところで、この前は行かれたんですか?」
B「どこに?」
A「どこでしたか、C先生とご一緒に行かれるとおっしゃいましたよね。」
B「ああ、その話か」
 「別の急用ができたんで、やめたよ。」
A「C先生は?」
B「C先生は行かないと。 スピーチをされるんだから。」
A「そうですよね。 その録音テープはもらわれました?」
B「いいや、もらってない。」
A「じゃあ、もらっていただけませんか?」
B「いいよ、お願いしてみるよ。」
A「よろしくお願いします。」

(B) A > B > C の場合
    先生  先輩  後輩

A「おはよう!」
B「おはようございます。お元気でいらっしゃいますか?」
A「ああ、いいよ。」
 「ところで、この前は行ったの?」
B「どこにでしょうか?」
A「どこだったかな、C君と一緒に行くと言ったよね。」
B「ああ、その話ですか。」
 「別の急用ができたものですから、やめました。」
A「C君は?」
B「C君は行かなくては。 スピーチをするものですから。」
A「そうだよね。 その録音テープはもらったの?」
B「いいえ、もらっていません。」
A「じゃあ、もらってくれないかな?」
B「いいですよ。 頼んでみます。」
A「よろしく頼む。」

(C) A < B > C の場合
    先輩  先生  後輩

A「おはようございます!」
B「おはよう。 元気かい?」
A「はい、お陰さまで。」
 「ところで、この前はいらっしゃいましたか?」
B「どこに?」
A「どこでしたか、C君と一緒にいらっしゃるとおっしゃいましたが。」
B「ああ、その話か。」
 「別の急用ができたんで、やめたよ。」
A「C君は?」
B「C君は行かなくちゃ。 スピーチをするんだから。」
A「そうですね。 その録音テープはもらわれましたか?」
B「いいや、もらってないな。」
A「じゃあ、もらっていただけませんか?」
B「いいよ。 もらっておくよ。」
A「よろしくお願いします。」

(D) A > B < C の場合
    先輩  後輩  先生

A「おはよう!」
B「おはようございます、お元気ですか?」
A「ああ、いいよ。」
 「ところで、この前は行ったの?」
B「どこにでしょう?」
A「どこだったっけ、C先生と一緒に行くと言ったよね。」
B「ああ、その話ですか。」
 「別の急用ができたもので、やめました。」
A「C先生は?」
B「C先生は行かなくては。 スピーチをなさるんですから。」
A「そうだよね。 その録音テープはもらった?」
B「いいえ、いただいていません。」
A「じゃあ、もらってくれないかな?」
B「いいですよ。 いただいておきます。」
A「よろしくね。」

以下の組み合わせは会話内容を省略:

(E) A < B > C の場合
    後輩  先生  先輩
    (これは 上記Cの先輩・後輩を逆にしたもの)

(F) A > B < C の場合
    先生  後輩  先輩
    (これは 上記Dの先輩・先生を逆にしたもの)

(G) A = B = C の場合
    友人  友人  友人
    (これは 最初に書いた 普通形の例です)

(H) A = B < C の場合

(I) A = B > C の場合

(J) A < B = C の場合

(K) A > B = C の場合

これで全部でしょうか? 自信がありません。

A = B = C の場合でも、普通形じゃなくて
お互いに敬語を使う場合もありますよね。

参りました、組み合わせを考えるだけで疲れます。
    
いやはや、英語だったらワン・パターンでいいはずですよね。
例えば:

A  Good morning !
B  Good morning !  How are you ?
A  Fine, thank you.
   By the way,  did you go there ?
B  Where do you mean ?
A  Somewhere, you said, you will go with C.
B  Oh, I see.
   I cancelled it, 'cause I had an urgent matter. 
A  What about C ?
B  C had to go there.  C was making a speech there.
A  Sure. Did you get the recorded tape of the speech ?
B  No, I havn't.
A  Would you please get it ?
B  All right, I will get it.
A  Thank you.

こんなところでしょうか?

・・・それで、何を言いたいのかって?

やっている内に 忘れちまいました。
あははは

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