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2012年1月 9日 (月)

「より」と「よりも」、「以前」「以後」、そう言えば 日本語教師だった・・

古訳=羅什よりも古い翻訳
旧訳=羅什の翻訳が その代表 (衆生、観世音、般若波羅蜜、舎利弗、など)
新訳=玄奘の翻訳 (有情、観自在、般若波羅蜜多、舎利子、など)

こう書きながら、ふと疑問に思ったんです。

私は、日本語教師なんです。

今は、実質失業中ですけど・・・とほほ

「羅什よりも古い」=「羅什より前」、「羅什以前
「羅什よりも新しい」=「羅什より後」、「羅什以後」

ってことになるのかなって。

「羅什よりも古い」「羅什よりも新しい」には羅什は含まれないわけですよね。

「羅什以前」「羅什以後」は?
「7時以前」「7時以後」は、7時を含むわけですね。
「以前」「以後」は、含むと思っていたんですが、
なんとなく「含まない」場合もあるよな、と感じたんですね。

調べました、辞書にこう書いてあります:(小学館・日本語新辞典)

(1)(時期・時点を表す語に付いて)ある時を基準として、その時点を
   含んでそれより前。 その時点を含まないでいう場合もある。
(3)ある事柄や範囲に達する前の段階。
   例:文学以前の幼稚な作品。話し合い以前の問題だ。

困ったね。 日本語ってなんでこんなにいい加減なんだろう・・・・

念のために、漢和辞典でも調べてみたんです:

「角川最新・漢和辞典・新版」

(最新とか、新版とか言っても1993年の発行ですけどね。)

「以」 イ ・ もって

「道具を使って何かをする」ということから、「・・・を使って」「・・・でもって」の意味に使う。

(1) もって、それによって、それを使って、ゆえに。

   例: 以心伝心

(2) ・・から。 ・・より。 そのところを基点として。

   例: 以下、以降、以西、以外

「以後」 (1) その時からあと。 

     (2) これからあと。 今後。

「以前」 (1) そのときから前。

     (2) もと。 むかし。

         例: ここは以前来た場所だ。

以後と以前じゃ、ちょっと微妙な差がありますね

以後の場合は未来とか将来とかいう意味がなくて、これからという意味合いが強い。

一方、以前は、ある一定の期間をおいて前、つまり、「昔」とか「元々」とか言う意味もあるんですね。

じゃあ、
「羅什より前」「羅什より後」はどうなるの ?
「7時より前」「7時より後」

普通に、さらっと読んで感じるのは、羅什は含まないんじゃないかと思うんです。

辞書にどう説明してあるかと言いますと:

(1)動作・作用の起点を示す。
   時間的・空間的な起点や経過点を示す。
   例: 6時より上映。 窓より光が差し込む。
(2)比較や対照の基準となるものを示す。
   「よりも」「よりは」「よりか」の形もとる。
   例: 梅は桜より早く咲く。 私は彼より年上だ。

上の二つのどちらかと言えば、(2)が当てはまるでしょうね。
「比較して」だから、含まないと考えるべきでしょうか。

・・・結局、
「羅什よりも古い」=「羅什より前」、「羅什以前」
「羅什よりも新しい」=「羅什より後」、「羅什以後」

これは全部、羅什を「含まない」ってことで、いいんですね。
「以前」「以後」は、含むケースもあるんですけど・・・

誤解を生むように出来ているのか? 日本語は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

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