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2012年12月 6日 (木)

堀田善衛著 「インドで考えたこと」(8) フィリパインで驚くな 

岩波新書 堀田善衛著 「インドで考えたこと」を読んでいます。

「VII. ことば・ことば・ことば」の章です。

p99
実に多くの人が外へ出た。・・・いつも私は一つの疑いをもっていた。
それは、そういう人たちが帰国して、たとえば国際会議などに出て来て、
そして帰朝報告をするというと、ことばの障害がまるでなっかったみたいに
なにもかもが実にツーツーに通じたみたいに云う。
極く少数の人を除けば、そんなことはないだろうと私は思うのだが・・・

p100
われわれの英語教育は、とにかくどうにかしてもらわぬことには
始末におえない、と。

・・・はい、実に実に、わたしも激しく同意します。
私は20歳のころからず~~っとアメリカ系の会社で働いてきて、
その後もフィリピンなんかで生活しているんですけど、
未だに不勉強の為か、才がないのか、さっぱりです。

p100
ある外交官がしみじみと嘆いていた・・・・

ここで外交官氏があげたという事例を書き上げますと:

ー I thank you. の発音が I sunk you. になってしまう。
  「ありがとう」のつもりが、「おれはお前を沈めたぞ」

ー I love you. のつもりが I rub you. と Rの発音になる。
  「愛しているよ」のつもりが、「お前を揉んでやる」

ー I want to eat boild rice. が boiled lice.
    「米の煮たのが食べたい」が、「シラミの煮たのが・・」

p101
こうなると、喜劇を通り越して、これはもう悲劇ですよ。
かないませんなあ・・・

まあ、こういう日本人が苦手な例というのは、かなり古典的に言われた
間違いではあるんですが・・・
次の例は初めて聞きました。

p101
医者が来てマラリアではないかと疑い、私にキニーネ薬をくれた。
・・・英語ではクワイナインと発音されるものだったことが私に
わかった。
・・・わからないと、時としてはイノチにかかわる。

それから、フィリッピンという国が、フィリパインと発音される
こともあると知ったときも、びっくりした。

最近の日本人は、海外旅行の経験も豊富でしょうから、これは
ある程度ピンとくる人もいるんじゃないかと思いますが、
イギリス英語の発音ですね。

quinine  クワイナイン : 「i」を「アイ」と発音しますね。

philippine フィリパイン : 最後の「i」の発音が「アイ」になる。

私は10年くらい前にオーストラリアのメルボルンで日本語を教えて
いたことがあるんですけど、その時に同じような経験がありました。

「カムバック アイト オクロック トゥモロウ」

旅行代理店でこう言われて、キョトンとしたんです。

「アイト」=「エイト」 eight o'clock だったんですねえ。

日本語を教えるときに、いつも私は、ローマ字で日本語を覚えるな、
って生徒たちに言うんです。
ローマ字で書くと、日本語の発音がきちんと覚えられませんからね。

その例として、私が冗談で言うのは、

「アイム ゴーイング トゥ チャーチ トゥ ダイ

なんです、
意味ですか? 「ダイ」はイギリス英語での発音。
それをアメリカ英語でいえば・・・「デイ」ですね。

つまり、「俺は 教会に 死にに行くんだ」ってことにならね~か、
ってことです。

==その(9)へ続く==

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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