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2012年12月 1日 (土)

その4 「龍樹の生涯」ー プトンが伝える伝記 -龍宮伝説 ? 

中村元著「龍樹」を読んでいます。

二つ目の伝記はチベット資料にあるプトンの「仏教史」だそうです。
プトン: 中央チベット生まれ、 1290-1364、
この人が書いたものを、ロシアの仏教学者オーベルミラーが英訳したものを
日本語にした、とあります。

いや~~、仏教の関連本ってのは、いろんな言語がからんでいて
もう大変ですね。

p33
ブッダが亡くなってから四百年たったときに、南方のヴィダルバの国に
一人の裕福なバラモンが住んでいたが、子どもがいなかった。

そして、夢のお告げに従って百人のバラモンを祭宴に招待したら
子供ができたっていうんですねえ。
それが龍樹ってことですね。

その後も十日以上は生きられないとか、7か月しか生きられないとか、
7年しかだめだとか、そのたびに祭宴をやって生き延びたとされている
んですね。

そして、その7年が近づいたころに、旅に出される。

そこで、修行僧になれば寿命が延びるといわれて出家

p34
かれは出家し、師はアミターユス(阿弥陀仏)、死王の征服者の円壇で、
かれを僧の位につけ、{アミターユスの}陀羅尼(呪句)をとなえさせた。
・・・かくしてかれは死王から脱することができた。

「阿弥陀仏」さんは大乗仏教の如来のひとりってことになっているんですけど、
もうこの龍樹さんの時代には浄土思想があったんでしょうか?

こちらのサイトによれば、
「仏教学者の中村元は、浄土教・浄土経典は部派仏教がいちおう確立したのちに
出現したものとする。140年頃かそれ以前には、『無量寿経』・『阿弥陀経』
が漢訳されたとする。」
とあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E9%87%8F%E5%AF%BF%E7%B5%8C#.E7.B5.8C.E5.85.B8.E6.88.90.E7.AB.8B.E6.99.82.E6.9C.9F.E3.81.A8.E7.B7.A8.E7.BA.82.E8.80.85

大乗仏教の阿弥陀仏とはいいながら、結構早い時期に既にあったんですね。

・・・正式に出家受戒して、シュリーマーンという修行僧として
知られるようになった。

その後、龍宮に行ったとかいう話もあるのですが、

龍宮伝説がどこから来たのかってのを検索してみると、
中国よりも前に、インドだったというサイトがありました。
http://www.systemicsarchive.com/ja/b/riddle.html
インドのナーガ神の宮殿も地下か海底にあって、当然、憂いを知らない楽園である。」

ここに「ナーガ神」とあるんですが、これは「ナーガールジュナ」の
「ナーガ」(龍)と同じですね。

さらに、このサイトでは、ヨーロッパにも似たものがあるとして、
「この話は、キリスト教が伝来する前から存在したケルト人たちの土着的な伝説なのである」としています。

龍樹さんって、もしかして浦島太郎なのかな??

p37
{要するに}教えのためにこの師の成し遂げた業績は、次のごとくである。
ーーかれは僧団の侍者となり、多数の塔院や寺院を造って、金剛座(ブッダ
ガヤーで釈尊がさとりを開いた場所)に金剛石の網のような囲いをつくり、
シュリー・ダーニカタカのストゥーパには立派な建造物を建てた。

学問の領域におけるかれの活動は次のごとくである。
ーー内明(形而上学)におけるかれの主要著作はーー
両極端を避けて、中観の哲学体系を主要論題としているものであり、
それらは、・・・・

ここで多くの著作がリストアップされているんですけど、
例えば「夢の如意珠の物語」は 「論理的方法によって
(真理を)証明し、大乗の人々の心を浄め、・・・」とか、
さらに「ヨーガ百篇」などの医学書をも、かれは著した、
・・・との説明があります。

ヨーガというのは仏教と同じころに発生したのかと思いきや、
とんでもなく前からあったようですね。
こちらのサイトには、
「明確な起源は定かではないが、紀元前2500年-1800年のインダス文明に、
その遠い起源をもつ可能性が指摘されている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AC

ヨーガはバラモン教、仏教、ジャイナ教の修行法でもあった。」
などという記載もあります。

要するに、そのころは、特にお釈迦様が仏教を始めたころは
仏教自体も宗教というより修行法という感じだったんじゃないのかな、
と私は思うんですけど。
実際にお釈迦さんも「宗教をすてろ」なんてことを「ブッダのことば
の中で言っているんですよねえ。
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2012/06/post-603c.html

そして、「ナーガールジュナ」という名前について
次のような記述があります。

p40
(あたかも実際の龍が自分の住処についてその限界を知らないように、)
常住という極端説と断滅という極端説という二つの極端な見解の二つ
の極端説に住することがない。

「アルジュナ」というのは、「力を獲得した人」という意味である。

・・・
正覚者(ブッダ)の智慧の海から生まれ、
正法の蔵の深遠なるゆえんをみずから覚ったとおりに慈悲心をもって説いた。
・・・

p42
「大雲経」の中には・・・
「わたし(釈尊)の滅後、四百年にしてリッチャヴィ人なるこの人は
ナーガという名のビク(修行僧)となり、わたしの教えを宣説するであろう。」

・・・つまりは、様々な伝説に彩られた人でもあるようです。

==その5に続く==

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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