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2012年5月19日 (土)

高野山 天徳院 真言宗なんだけど・・・・

高野山の天徳院というお寺で 一泊御厄介になりまして。

どんなお寺かは こちらのサイトでどうぞ:

http://www.h3.dion.ne.jp/~tentoku/

いわゆる宿坊というやつですね。

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部屋も、庭園も、お風呂も、素晴らしい。

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もっと不便かと思ったら、なんのなんの、そんじょそこらの旅館より凄い。

それで、朝6時30分から 「お勤め」なるものがあるというので、参加させていただきまして。

良かったです。

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お坊さん3人の 三部合唱・・・ 凄いです。

坊さんは音感が良くないと 商売になりませんね。

素晴らしい お勤めのお経でした。

もちろん、なんのお経だか、中身なんかは分かりませんよ。

3人のお坊さんのハーモニーが凄く良かったってことなんです。

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ところで、いろいろ本を読んで、宗派にこだわっているんですけど、

高野山ですからね、ここは 空海さんの 真言宗なんですね。

だから、 大日如来なんだろうと思いこんでいたんです。

思いこみってのはいけませんね。

お勤めのあったお堂には 「無量寿」って書いてあったんです。

つまり、本尊は 阿弥陀如来なんですね。

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精進料理も美味しかったし。

ご飯・・おかわり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

高野山 宿坊 宿泊 精進料理 朝のお勤め 阿弥陀如来 

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2012年5月16日 (水)

浄土真宗って かなりユニークらしい・・(3) 曹洞宗は?

「浄土真宗は なぜ日本でいちばん 多いのか」

仏教宗派の謎   島田裕巳著  幻冬舎新書

本のタイトルがタイトルですし、自分の実家の宗派が浄土真宗なんで
浄土真宗を中心に読んだんですが、日本の文化を代表するような禅宗には
やっぱり心をひかれるわけですよ。

で、禅宗の中の曹洞宗をちょっと読んでみます。

浄土真宗の場合は、
「親鸞が出家と俗人の中間的な形態である非僧非俗の立場を取ったことから、
その僧侶は、世俗の社会を捨てたいわゆる出家にはあたらないと考えられている。
・・・僧侶と一般の門徒のあいだに基本的に差がないわけで・・・」

だったんですが、曹洞宗では

「もう一つ、宗派の特徴が出るのが曹洞宗の場合である。
曹洞宗は、浄土真宗とは反対で、僧侶は必ず剃髪し、黒染めの衣を身にまとって
いる。 講演の後に記念写真があったとき、黒を身にまとった数百人の僧侶の
なかで、スーツ姿の私だけが異質な存在に見える写真に仕上がった。
これは、他の宗派ではないことである。」

つまり、曹洞宗には 坊さんらしい坊さんがたくさんいるってことですね。

そして、その特徴を見てみますと:

ー 福井の永平寺は、曹洞宗の宗祖である道元が開いた禅の道場

ー 臨済宗が、密教などとの兼修を特徴とする兼修禅としてはじまったのに
  対して、曹洞宗では、当初からもっぱら座禅による悟りをめざす
  純粋禅が追求されてきたとされている。

ー 永平寺では、生活全体に修行としての意味が与えられている。
  食事、風呂、便所も、雲水にとっては修行とされる。

ー 道元の後、経済基盤の改革などを進めた義介や紹瑾によって、
  加持祈祷などの密教を取り入れ、神祇に対する祭祀も導入した。
  それは、現世利益の実現を求める武家などに信仰を広めるため
  だった。
  これによって、曹洞宗は純粋禅から兼修禅にむかった
  (なお、臨済宗は逆の道をたどっている。)

つまり、念仏の浄土真宗とは違って、修行が前提なわけです。
ところが、この修行について 次のような話も書いてあります:

ー 修行が厳しいものであればあるほど、そこには暴力が手段として
  用いられるようにもなってくる。
ー 私が知る曹洞宗の僧侶のなかには、それがこころの傷になっている
  人物もいる。
ー 戦時中の日本軍においても暴力が横行していたが、
  それは禅寺から取り入れられたものだとさえ言われている。

また、道元とその弟子の時代にはカルト宗教とも見られていたそうで:

ー 信者に出家を促すオウム(真理教)が社会から強い批判を
  浴びたように、出家して禅の修行に専念しようとする道元の
  集団も、比叡山からの強い迫害を受けたとされる。

ただ、奇妙なことに、このような曹洞宗が平成4年版の宗教年鑑では、
信者数が 706万人で、浄土真宗本願寺派の694万人を超え、
日本で最大の宗派だったとなっています。

そしてさらに、

ー 曹洞宗の寺院の数は1万4604ヵ寺にも達する。
  この数も各宗派のなかで一番多い。
  コンビニエンス・ストアの店舗数で唯一1万店を超えているのが
  セブン・イレブンだが、それでも1万3718店であり・・・・

「曹洞宗は葬式仏教の生みの親」 だと書いてあります。

どういうことかっていうと・・・

ー 曹洞宗には、修行段階にありながら亡くなった雲水のための
  「亡僧葬儀法」というやり方が示されていた。
  これが一般信徒の葬儀に応用された。

ー 剃髪して出家したことにし、その上で戒律を授け、
  さらには戒名を授ける部分が含まれている。
  つまり、死者をいったん僧侶にするのである。

ー 死後に出家するというのは、仏教の伝統的な考え方から
  はずれるが、この方法が定着した。

ー そして、このやり方が、他の宗派にも伝わっていった。

そして、元々は葬儀とは関係のなかった日本の仏教が
葬儀、法要という新しい領域を開拓して、曹洞宗も全国的に
セブン・イレブン以上に伸びて行ったということだそうです。

もちろん、この背景には、浄土教信仰が流行していたからで、
庶民に必要とされたということのようです。

浄土宗、浄土真宗を中心とする浄土教信仰、極楽浄土に往くという
庶民の気持ちを、曹洞宗の方式が受け皿となって、広く葬式仏教
が花開いたということですね。

浄土真宗での葬式のやり方が 他とはかなり違っているというのも、このあたりにヒントが隠されていそうです。

それにしても、葬式仏教とは一番離れていそうな曹洞宗が 元祖だったとは 意外ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年5月15日 (火)

浄土真宗って かなりユニークらしい・・・・(2)

「浄土真宗は なぜ日本でいちばん 多いのか」

仏教宗派の謎   島田裕巳著  幻冬舎新書

日本人って よく無宗教だってなことを言いますよね。
私も外国人から聞かれたら一応「仏教徒だ」って答えることにはしているんですけど、
日本人に訊かれたら「無宗教」ってことになるかもしれないですね。

で、この本にその考え方の根源じゃないかってことで、以下のようなことが
書かれているんです。

ー 宗派という形態をとらなかったものの、日本の宗教界全体に大きな影響を
  与えたものとして「天台本覚論」という思想がある。

ー その核心には、自然に存在する草木さえ成仏できるとする「草木成仏」
  の考え方がある。

ー 「草木発心修行成仏記」という短い文章がある。
  植物が芽生え、成長し、やがては花や実をつけて枯れていくまでの過程が、
  仏教修行の過程と重ね合わされ、さらには草木はそのままで成仏していると
  説かれた。

ー 日本では、あらゆるものがそのままで仏になっているとする徹底した現実肯定
  の思想に発展した。
  そのままで成仏しているなら、改めて修行などを実践する必要はないことになる。
  この思想の背景には、あらゆるものに霊魂が宿っているとする古代的な
  アニミズムの考え方がある。
  (これって、要するに 自然崇拝の神道ってことになるんじゃないですかね?)

ここが問題なんですよね。
原始仏教っていうか、本来のお釈迦様の時代の仏教ってどんなんだったのって
考えてみると:
(中村元訳の「ブッダのことば」スッタニパータをまだ読んでいる途中ですけど)

ー 本来仏教は、開祖である釈迦が家庭を捨て、世俗の生活を離れて出家したよう
  に、むしろ現実の価値を否定する「現世拒否」の姿勢を特徴としている。

ー その点で、本来の仏教の教えとは対極に位置するものだ・・・

さらに、さらに・・・

ー 天台本覚論の特徴は、人間と動植物を区別しないところにあり、
  それは、人と動物のあいだを厳しく区別する一神教の世界の考え方とは
  相容れない
ものである。

ー あらゆるものがそのまま成仏しているということであるなら、
  改めて仏道修行をする必要もなければ、戒律も必要なく、さらには仏教の
  教えそのものさえ意味をなさないことになってしまう。

ってことで、日本人が無宗教だという根底にこういう考えがあるんじゃないかって
ことになるわけですね。

・・・・

ここで、ちょっと話が飛ぶんですけど、神仏習合・神仏分離の話なんです。

ー 明治に時代が変わる際に、仏教界は、神仏分離と廃仏毀釈の影響を受け、
  深刻な打撃を被るが、本願寺の信仰では、神仏習合の傾向が希薄であった
  ため、あまりその影響をうけなかった。

廃仏毀釈についての記事:
http://www1.ocn.ne.jp/~oomi/huroku5.htm

この記事に中に浄土真宗は例外的であったことが以下のように述べられています:

「本山と地元寺院が一体となって大反対運動をおこした浄土真宗以外の寺は、
寺院の歴史や本末に関係なく無差別に帰農政策が実行され ました。」

また、こちらのサイトでも 浄土真宗の事が:
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%D1%CA%A9%D4%CC%BC%E1

「維新政府は同じく幕府に弾圧されていた浄土真宗の援助を受けていたため、
仮に国ぐるみでやったとして徹底できたかどうか疑問である」

・・・・などとありますので、浄土真宗はちょっとユニークな立場だったようですね。

つまり、浄土真宗の僧侶っていうのは 僧侶らしくない僧侶だったから
恨まれなかったってことになるみたいですね。

本に戻りますと、以下のように書いてあります:

「他の宗派では僧侶の資格を得るために長期にわたる修行を必要とするが、
本願寺ではそれがない。 僧侶と一般の門徒のあいだに基本的な差がないわけで、
門徒は僧侶に対しても対等の立場から発言する。
そこには 既に述べた 衆議の伝統も生かされている。」

「本願寺には 神祇不拝の伝統があり、神棚を祀ったり、神社に参拝することを
拒否したりする。 また、霊が実在しないという立場をとり、葬儀の際の
清めの塩を否定する。  ただし、門徒には地方の保守的な階層に属する
人間が多く、そうした方針が必ずしも徹底されているわけではない。」

個人的には、知識としては漠然と禅宗的なものが仏教全般のイメージとして
強いんですが、いろいろ本を読んでくると、私の家の宗派である浄土真宗ってのは
全く違っていたんだなと つくづく感じています。

ましてや、原始仏教のお釈迦様の教えからすると、「とんでもない」って感じですかねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年5月14日 (月)

浄土真宗って かなりユニークらしい・・・・

「浄土真宗は なぜ日本でいちばん 多いのか」

仏教宗派の謎   島田裕巳著  幻冬舎新書

・・・て本を読んだんです。

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この宗教学者の本は、仏教各派に対して 等距離で解説を加えているということが売りになっているようです。

「たとえ僧侶であっても、あるいは個々の宗派について研究する研究者であっても、自分の所属する、あるいは研究対象とする宗派やその宗祖については詳しく知っていても、違う宗派のことについては十分な知識も認識ももっていないというのが一般的である。」

と書いてあります。

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そして、私の興味を一番引いたところは、次の一文です:

「説明が難しいところだが、宗派によってその雰囲気はかなり違う。

一つ宗派として性格が際立っているのが浄土真宗で、僧侶と門徒と呼ばれる俗信徒の距離が近いため、門徒は僧侶を奉ったりしない。 その上、私のような講師に対しても遠慮がなく、辛辣な批判を受けることがある。」

この著者は、主な七宗派すべてに呼ばれて講演会などをした経験から、かなり客観的な立場で各派を観察できたようです。

「日本の仏教のなかに、主要なものとして4つの流れが生まれる。

それが、法華信仰、密教、浄土教信仰、禅である。」

「宗派のなかには、もっぱらこのうちの一つの流れだけを強調するようなところもあるが、他の流れにかんしても、影響の大きさには違いがあるが、どの宗派も何らかの形で取り入れている。」

法華信仰: 

「法華経」に対する信仰に発する。 中国で天台宗を開いた天台智顗が「法華経」を最高位に位置づけた。

修行を経た人間だけが悟りを開いて仏になれると説いた部派仏教(小乗仏教)にたいして、「法華経」では、誰もが仏になれると説かれている点を強調した。

日本の天台宗と日蓮宗が中核においているが、真言宗や禅宗などにも影響がある。

密教:

インドにおいて、大乗仏教の発展の最後の頃に、仏教信仰が土着のヒンデゥ教と習合したところに生まれた。

神秘的な力を駆使するところに特徴がある。

空海の真言宗においてだけではなく、天台宗や南都六宗においても併行して学ばれた。

ほとんど影響を受けていないのは浄土真宗くらいしかない。

浄土教信仰:

死後に西方極楽浄土に生まれ変わることを願うものである。

仏教が渡来してすぐに浄土信仰はうまれるが、それが念仏信仰を伴って流行するのは、平安時代末期から。

念仏は、もともと天台宗の円仁が密教の行の一つとして伝えたもの。

天台宗の源信が「往生要集」を著し、もっぱら念仏による極楽往生を説いたのが浄土宗の法然で、その弟子親鸞が浄土真宗を開いた。

天台宗や真言宗でも浄土教信仰は受け継がれている。

禅:

禅の受容が限定的なものになったのは、座禅という実践を必要とするからである。

他の3つの流れと異なり、むしろ精神的な安定や生活規範として機能したので、武家に好まれた。

・・・・・・

信仰の系統でみると信者数は

浄土系、日蓮系、真言系、禅系、天台系の順番であり、

そして、宗教法人を単位として宗派を信者数でみたときの順番は:

曹洞宗、 浄土真宗本願寺派(西)、浄土宗、真宗大谷派(東)、高野山真言宗、

日蓮宗、そして天台宗

となっているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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