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2013年3月17日 (日)

バギオ・カントリー・ミュージック 3軒ハシゴ Baguio Country Music

先日のバギオ音楽祭の折に、カントリー・ミュージックを聞いたんですけどね、

http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2013/02/post-5d1b.html

たまたま日本人映画監督が大学の教授と一緒に カントリー・ミュージックのライブを聴きに行くっていう話をきいたもんで、私もお邪魔させてもらうことにしたんです。

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一軒目は、バギオの中心部マグサイサイ通りにある Baguio Country Soounds(BCS) ってところです。 基本的には カントリー・ミュージックを聴かせるライブ・ハウスなんですが、 看板の下に 「 & Variety Sounds 」ってのが・・・・

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今日の出演バンド名なんですけど、お店に入ったときは まだ8pmで 一番上のバンドが演奏していました。

しかし、このお店は 入店時のセキュリティーが かなり厳重でした。

荷物は入り口に預けなくてはならず、しっかり身体検査もあり。

「やばい所なんじゃないか・・・」

って心配になるくらい。(笑)

ちなみに、すぐ隣に女の子たちが踊っているディスコもありました。

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ちょっと早すぎたみたいで、店内はがら~~んとしていました。

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このお店は、元々は映画館だったそうで、天井が高く、かなり広いフロアーになっています。 舞台の前には お客が踊れるステージもありました。

ピール一本60ペソくらいで、友達数人でワイワイ飲むのにはよさそうです。

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肝心の歌ですけど。

このお姉ちゃんが カントリー・ミュージック特有の声使いで、なかなかいい感じでしたが、全体としては バラエティー・サウンド の方でしたね。

スタイルも カウ・ボーイ、カウ・ガールの格好ではないので、今一つ雰囲気が乗ってこない。

ところで、上の写真の壁にはってある ABRA、IFUGAO、BENGUETっていうのは この山岳地帯の州の名称なんです。

日本でいえば、長崎、佐賀、熊本・・・なんて文字が貼ってあるってことになります。

イメージ的には 「民謡酒場」みたいな感じなんでしょうかねえ。

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「そんじゃあ、もう一軒行ってみるべえ・・・」

っということで、やってきたのが2軒目の ここ。

バギオのセンター・モールの裏側にある、ダンワ・バスターミナルの一角。

ライブ・レストランです。

大学教授に 

「バギオにはカントリー・ミュージックを聴かせるお店が 何軒くらいあるんですか」と尋ねたところ、

「おおよそ10軒くらいだけど、BCS以外は小さなところばかりで、カントリーを専門にしているわけでもないんですよ。」

との返事。

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このお店も あいにく カントリー・ミュージックではなかったんです。

大学教授の知り合いが ここでカントリーをやっているかも ってことで来たんですけどね。

でも、 この盲目の夫婦。

奥さんの方の声が なかなか良くて、「これもいいんじゃない?」って雰囲気でした。

昔は小汚いお店だったみたいですけど、改装されて小奇麗になったそうです。

二階の方がゆっくり落ち着いて食事も 鑑賞もできるようです。

吹き抜けになっているので、演奏の音も2階の方が よく聞こえました。

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カントリーをどうしても聞かなければ・・・

ってんでやってきたのは、バギオ市の隣町のラ・トリニダッド。

ここは、ベンゲット州国立大学の前、ベンゲット州庁舎の手前です。

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ほほ~~~、ちょっと雰囲気あるじゃないですか。

椅子やテーブルは安っぽいですけどね、それは田舎ですからしょうがない。

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入った時には、この女性が歌っていたんです。

カントリーじゃない歌でした。

大学教授の話では、

「この前の この町のお祭りの時に 確かあの子が カントリーを歌っていたよ。」

映画監督が

「おお、彼じゃないの・・・」

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この右側の男性を 映画監督が知っていたんです。

ローカルのカントリー・ミュージックの シンガー・ソング・ライターである

センドン(Sendong)さんです。

「彼の曲は、地元の庶民の生活に根差した歌なんで、好きなんですよ。」

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真ん中が フィリピン大学バギオ校の芸術学部で教えている教授なんですがね、彼がここ10年ばかり バギオから北部に広がっている山岳地帯でのカントリー・ウエスタン・ミュージックを調べているんだそうです。

それで、ちょっと映像も撮りたいってんで、左にいる映画監督を誘ったそうなんです。

教授に、「バギオでカントリー・ミュージックが流行ったのは、そもそもいつからなんですかね? 戦後ですか、あるいは戦前から」と聞いたところ、

「戦前からだと思いますよ。」

「・・でも、さっき戦前にバギオの日本人学校の小学生だった人に聞いてみたら、 彼は当時は カントリー・ミュージックを聴いた記憶はないって言っていましたけど・・・」

「じゃあ、戦後なのかなあ・・・・」

と自信なさげな返事でした。

もっとも、可能性としては 戦前からと戦後になってから 両方ともに残るんですけどね。

元々100年くらい前にバギオを開拓したのはアメリカ軍ですし、その当時からカウボーイ・スタイルは入っていたわけで。

ただ、じゃあ、ウエスタン・ミュージックが本場アメリカで いつごろ流行っていたか、も問題になりそうですね。

「じゃあ、誰がカントリーをバギオ周辺に持ち込んだんでしょうか」

「映画とレコードですよ。」

「どういう歌手が ここでは有名なんですか?」

「一番は やっぱり ハンク・ウイリアムス かな」

http://www.youtube.com/watch?v=O_cUNvswt-4

「どの世代が一番 カントリーが好きなんでしょうね。」

「30代から40代・・・50代までかな?」

・・ってことは、

ハンク・ウイリアムスは、

ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams、本名:ハイラム・キング・ウィリアムズ、Hiram King Williams、1923年9月17日 - 1953年1月1日)は、カントリー音楽の歴史において最も重要な人物のひとりと見なされている、」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA

とありますから、早くても1940年代ってことでしょうね。

それに、「カントリー・ミュージック」自体については、

ヨーロッパの伝統的な民謡やケルト音楽などが、スピリチュアルゴスペルなど霊歌賛美歌の影響を受けて1930年代に成立した。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF

ってことになっていますから、1941年以前、戦前に、映画やレコードがバギオにやってきていてもおかしくはないってことになります。

バギオには、戦前には映画館が数軒あったそうです。 セッション通りだけで、2軒あって、その内の一軒は パインズ・シアターで 今でも建物がそのまま残っています。

・・・ただし、カントリーが好きな世代はせいぜい50代くらいだっていう話なので、やっぱり戦後ってことになりますか?

戦前だったら80代、90代のお爺ちゃん、お婆ちゃん、ってことになりますからね。

・・・

さて、シンガー・ソング・ライターのセンドンさんですが、

カンカナイ民族のカンカナイ語で歌っているんですけど、このカンカナイ語っていうのは、バギオの北、ベンゲット州の北部からボントックやサガダのあるマウンテン州地方の言語なんだそうです。

カンカナイ語については こちらのサイトで。

http://wee.kir.jp/philippines/phi_kankanay.html

もちろん、この地方は公用語である、英語とフィリピン語(タガログ語)、そして、地域の共通語としてのイロカノ語もありますから、その上に地元山岳民族のカンカナイ語を使っているってことなんですねえ。

・・で、このお店がある場所は、バギオ市の隣のラ・トリニダッドなんですけど、この土地は、カンカナイ語とイバロイ語が混ざっている場所でもあるそうなんです。

http://wee.kir.jp/philippines/phi_ibaloy.html

イバロイ語っていうのは、ベンゲット州のどちらかと言えば南の地域に多いようです。

教授によれば、昔はイバロイが多かったけど、最近はカンカナイが増えているという話でした。

そうなると、この辺りに住んでいる人たちは、英語、フィリピン語、イロカノ語、カンカナイ語、イバロイ語の5か国語ができても 不思議じゃないってことになりますねえ。

もう、びっくりです。

日本人なんかは英語だけで 四苦八苦してるんですから・・・・

・・・・

それで、センドンさんが昨年の12月にフィリピン大学バギオ校でのフォーラムで歌った曲が面白い歌だったんです。

タイトルは忘れちゃいましたけど、

「トクボよ、お前もゲリラだったのか!?」

っていう内容の冗談の歌なんですけどね、

これがイバロイ語とカンカナイ語の両方あるらしいんです。

「トクボ」って言うのはある草の名称だそうで、

戦時中に日本兵たちが 山の中を行軍していて、もようしたわけです。

それで、大の方だったんですが、トイレット・ペーパーなんて

ありませんから、近くに生えていた草の葉っぱを使ったんですね。

ちょうど手頃な大きさの葉っぱだったんでしょう。

それで、お尻を拭いたんですけど、

「ひえ~~~!!」と悲鳴をあげちゃったんです。

なんでか・・・

その葉っぱには トゲトゲが葉っぱの裏にたくさんあったんだそうです。

それで、その日本兵は、

「この~~、葉っぱまでが ゲリラだったのか~~」

と呻ったとか。

そういう冗談話を 戦争中のゲリラであった山岳民族の元兵士が

曲としてつくったものが、 今でも歌い継がれているということでした。

歌は世につれ、世は歌につれ・・・・

 

 

 

 

 

 

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