« 「日本語の論理」 その13 日本語は義理人情、浪花節であ~~る | トップページ | 「日本語の論理」 その15 インターネットでの日本語自動翻訳はムリ »

2013年6月24日 (月)

「日本語の論理」 その14 日本人は 寺田寅彦の随筆を読むべし

「にほんごの論理」外山滋比古著 中公文庫 を読んでいます。

p66
「思考の原型」

日本人の思考と論理は日本語の性格と不可分に結びついている。
思考方法を変えれば、やがては日本語もそれに合致するように
変化するであろう。

歴史上の大きな言語改革は、いずれも言語の変化によって
人間の思考、感性、ひいては生活に新装の影響を与えること
に成功したのである。

学校の国語教材も・・・感情移入的理解に訴えるものに
なっている状態を検討しなくてはならない。

p67
・・・幾何学的思考の訓練は幼いときから始めなくては
効果が上がらない・・・・

抽象的文章といっても・・・算数の応用問題などは
りっぱに抽象的思考をもった文章である。

・・・寺田寅彦の随筆がよい。 ・・・やさしい文章で
純粋思考、思考実験のよろこびを教えてくれる・・・

子どもにはむしろ抽象論理の方がわかりやすい。

抽象思考の原型ができたら、それにレトリックの外装をつける。

==>> ここは難しい。
そこで、例示されている寺田寅彦さんの文章を読んでみましょう。
青空文庫で その文章を読めますよ。

「科学者は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪い
のみ込みの悪い田舎者いなかものであり朴念仁ぼくねんじんで
なければならない。」
「頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには
自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を
打ち明けるものである。」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2359_13797.html

あはははは・・・・
「これを読んで何事をも考えない人はおそらく科学の世界に縁のない
科学教育者か科学商人の類であろうと思われる。」

私は何を隠そう、この部類かもしれません。
テレビなんかでやっている科学系の番組とかは好きですけど、
どうも忍耐力はないみたいなんでねえ・・・残念。

寺田寅彦という人がどういう人かについては、こちらでどうぞ。

「寅彦は自然科学者でありながら文学など自然科学以外の事柄にも
造詣が深く、科学と文学を調和させた随筆を多く残している。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E7%94%B0%E5%AF%85%E5%BD%A6

・・とりあえず、どういう傾向の文章であるかは分かりました。
確かに情緒的な文章ではなさそうです。
科学者らしく数学の「集合」みたいな雰囲気の文章でもあるような・・・

そこで、「集合」の例を分かりやすく説明しているサイト
ありましたので、お遊びでご覧ください。
http://juku-ru.com/syuugou.html

これが論理的ということになるのでしょうか。

ここで書いてある数学の文章
問題:100人の学生に、数学が「好きか」、および「得意か」を調査しました。
  その返答で、「好き」と答えた者は43人、「得意」と答えた者は29人、
  「好きでもなく得意でもない」と答えた者は35人であった。

   では、(1) 数学が「好きであり、得意でもある」と答えた者は何人?
   また、(2) 数学は「好きだが、得意でない」と答えたものは何人?

こういう文章が、上記の著者が言っているところの

抽象的文章といっても・・・算数の応用問題などは
りっぱに抽象的思考をもった文章である
。」

に該当する文章と思っていいのでしょうね。

これは、慣れないとなかなかしんどいですねえ。
でも、やりはじめたら面白そうです。
私は数学の中では、代数はダメだったんですけど、幾何は好きでした。
集合はほとんどやらなかったと思います。
高校では文系のコースにいたからだと思うんですけどね。

著者がいうように、こういう文章なら、情緒的な文章を小さいころから
読むよりも、このような抽象的、数学的、論理的な文章を
読むことの方が絶対に論理的思考は伸びるでしょうね。

推理小説なんてのは どうなんでしょうかねえ・・・・

p67
感情移入的理解にはある程度の人間経験による裏付けが
必要であるが、子どもにはそれが充分でないことが多い。

===>> 確かにこれはそうだと思います。
しかし、これは、日本的論理性というものとどう関係するん
でしょうか・・・
だんだん具体例が出てきたので、面白くなってきました。

その15に続く

 

 

 

 

 

 

 

フィリピン バギオ 日本語教師 日本語学校 直接教授法 the blue files japanese language school philippine baguio city japanese language teacher direct teaching method

|

« 「日本語の論理」 その13 日本語は義理人情、浪花節であ~~る | トップページ | 「日本語の論理」 その15 インターネットでの日本語自動翻訳はムリ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134315/57658026

この記事へのトラックバック一覧です: 「日本語の論理」 その14 日本人は 寺田寅彦の随筆を読むべし:

« 「日本語の論理」 その13 日本語は義理人情、浪花節であ~~る | トップページ | 「日本語の論理」 その15 インターネットでの日本語自動翻訳はムリ »