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2013年11月29日 (金)

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 8 語るために今まで生きた

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 を読んでいます・・・

第五章 ガダルカナル の続き

p237
「どうせ、自分たちは生き残ることは出来ません.
 もしわたくしが被弾したなら、潔く自爆させてください.」

「家族は貴様が死んでも悲しんでくれないのか!」

p239
私は燃料タンクを撃ち抜かれました・・・

新鋭戦闘機グラマンF6Fは・・・・既に零戦では太刀打ち出来なくなって
いました・・
せめて敵機を道連れにしてやれと体当たりを決意しました・・・

その時突然、宮部小隊長の怒鳴り声が頭の中に響いたのです

p241
・・・9時間泳ぎ、ついにグアム島に泳ぎ着きました・・・

(( 「潔く自爆する」というのは、それは勿論恐ろしいことなのでしょうが、
  戦場での苦しい闘いの中で、もう帰還できないと思われるような
  状況になり、上官からは「玉砕しろ」なんてことを教育されていたら
  それは自爆するでしょうな・・・
  そういう中で、生き抜くためにぎりぎりの、さらに苦しい事態に
  身を置くというのは余程の精神力と体力がないと無理なんでしょうね. ))

p242

「8時間も飛べる飛行機は素晴らしい・・・
しかし、そこにはそれを操る搭乗者のことが考えられていない・・・
我々は民間航空の操縦士ではない・・・
自分たちは機械じゃない、生身の人間だ・・・」

p243
教官から・・・
戦闘機の搭乗員の体力と集中力の限界は一時間半くらいだと・・・

(( 「風立ちぬ」のモデルとなった 零戦設計者の堀越次郎さんも
  恨まれたもんですね・・・
  まあ、軍がそれを作れと命令したわけですけど・・・

  今でも似たようなことはプロ・スポーツや高校野球なんかにもありますよね.
  さすがにプロ野球なんかだと、アメリカ式の科学的トレーニングが
  取り入れられているようですけど、軍隊式に殴ったり、蹴飛ばしたり、
  人体の生理も心理も無視した、上から目線の指導というものが
  まだまだ日本にははびこっているみたいです・・・
  時々 ニュースになったり、裁判沙汰になったり・・・  

  こういうのは、元々日本のスポーツというのが、武道からの延長で
  心身を鍛えるという根性ものだったのに対して、欧米のスポーツは
  リラックスして楽しむようなものとして生まれたという起源の違いにも
  関わっているんでしょうね. 

  最近はさすがに、炎天下でクラブ活動なんかをやっていて
  熱中症なんかで死亡者が出たりすると 学校としても大問題に
  なってしまうでしょうから、一昔前とは変わってきていると
  信じたいところです. 
  昔は、水さえ飲まさないなんて学校もありましたしねえ・・・ ))

p245
ラバウルから・・・ブイン島基地にむかった山本長官が乗った一式陸攻機が
・・撃墜されたのです.

米軍は傍受した日本軍の暗号をすべて解読していて・・・

この時、長官機護衛に失敗した6人の搭乗員たち・・・・
懲罰のように連日にわたって出撃させられ、わずか4ヶ月の間に
4人が戦死し、1人が右手を失いました.

(( 当時の情報戦争がどんなものだったか知りませんが、
   飛行機の脆弱さと暗号管理のお粗末さについては、誰が責任を
   とったんでしょうかね・・・もっとも山本長官がその一番上の責任者
   だったら 自業自得ってことになるわけですけど・・・))

p251
「実は、私は、ガンです」

「なぜ、今日まで生きてきたのか、今、わかりました.
この話をあなたたちに語るために生かされてきたのです.
・・・いつの日か、私が宮部さんに代わって、あなたたちにその話を
するためだったのです」

((・・・この元飛行兵の気持ちは 私の今の歳になると、なんだか良くわかる
  ような気がします・・・
  
  バギオに住んでいると、元日本兵だった人や、その遺族の方々に
  お話を聞くチャンスが毎年あります.
  それは、バギオという町が、戦争末期の戦略都市でもあったからで、
  バギオからさらに奥にある山々で多くの日本兵や当時の在留邦人、日系人
  の方々が亡くなっているからです.

  日本では、なかなかそういう方の話を聞くという機会はないと思いますが
  バギオでは毎年戦没者慰霊ということで関係の皆さんがいらっしゃいます.

  その中のお一人が この本を出版されました.
  「重機関銃分隊長のルソン戦記」 川崎恵一郎 著
  (光人社NF文庫  2012年発行)

  ご存命の間は、出版を躊躇っていらしたようで、亡くなる直前に
  知人に依頼されていたようです・・・
  毎年バギオを訪問され、過去に3~4回、当時のお話に耳を傾けたものです. ))

=== その9 ヌード写真  に続きます ===

 

 

      
  

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