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2013年11月29日 (金)

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 10  女の為に 死ぬのか生きるのか

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 を読んでいます・・・

p299

第七章 狂気

特攻に関してはわからないことがいくつもあった.
すべてが志願であったと書かれている本もあれば、強制的な志願
だったと書かれている本もあった・・・

p300

元海軍中尉、谷川正夫は 岡山の老人ホームにいた・・・

その老人ホームは、・・・入所時に何千万円か支払うと死ぬまでいられる
所らしい・・・・

p305
中国の上海の第一二航空隊で一緒だった・・
宮部は非常に勇敢な、恐れを知らない戦闘機乗りだったな・・・

「あいつは天才かもしれん」

「そんな無茶をやっとると、命がいくつあっても足りんぞ」

(( ここでは、今までの宮部のイメージが まったく正反対だった
  ことを話しているんですね・・・
  「羅生門」みたいな 角度の違う証言が出てくるんです・・・ 
  ストーリー的には 時期の違いというのもあるんですけど・・・  ))

p308

ミッドウェーから戻ると、わしら搭乗員は内地で一ヶ月くらい軟禁状態
にされた・・・

空母四隻沈没のことは徹底して箝口令が敷かれた.
口外すれば、軍法会議で重罪みたいな空気があったな.
馬鹿げてるよ.
国民に本当のことを言わないでどうする・・・・・

海軍は陸軍にも本当のことを言ってなかったらしいな.
それでガダルカナルの時も、陸軍は、なぜ海軍は米軍よりも優勢なのに
制海権と制空権がとれないのだ、と不思議がっていたそうだ.

(( アメリカは 真珠湾が大損害を被ったことを大々的に宣伝して
  国民の激怒、奮起を促した・・・・
   日本は 自分たちの采配の責任を隠しまくって、その秘密を洩らした
   国民を死に追いやった・・・?
   どっちが戦略として正しいのかは分かりませんが・・・
   今後、近い将来の日本がそうならないことを信じたい・・・・      ))

p310
十九年の初め、わしは比島に配属となり、空母「瑞鶴」の搭乗員となった.

その頃はもう日中戦争からの生き残りはほとんど戦死していた・・・

p313
グラマンF6Fなどは、7・7ミリ機銃だと百発くらい撃ちこんでもけろっと
している・・・・米軍は搭乗員の命を本当に大事にするのだなあと・・・

米軍は空襲にやってくるときには、必ず道中に潜水艦を配備していた.
・・・不時着水した搭乗員を救出するためだ.

p314
「墜とされてもまた戦場に復帰出来るということは、失敗を教訓に
出来るということだ」

我が方の搭乗員はほとんどが飛行経験二年未満・・・・
比島のタウイタウイ泊地で発着艦訓練を見た時だ・・・・
なんと着艦失敗が相次ぐのだ・・・ 相当数の機体と搭乗員が失われた

p321
練度の低い操縦員たちは回避運動もできないまま、
次々と敵戦闘機の餌食になっていった・・・・

米軍兵士たちが何と呼んだか -- 「マリアナの七面鳥撃ち」だ・・・・

これを撃つのは子供でも出来る・・・・

((  潜水艦でパイロットを助けにいくアメリカ、心理的に追い込んで
    飛行機ごと突撃して死ねという日本・・・・
    個人の熟練をサポートするアメリカ、
    促成栽培で勝負ができると精神論だけで突っ走る日本・・・・ ))
       

p326
それを知った時、米軍と日本軍の思想はまったく違うものだったのだ
と知った. 「VTヒューズ」は言ってみれば防御兵器だ.
敵の攻撃からいかに味方を守るかという兵器だ.

日本軍には最初から徹底した人命軽視の思想が貫かれていた.
そしてこれがのちの特攻につながっていったに違いない.

「突然、目の前で爆発するんだ・・・近くに来ると爆発する仕掛けが
何かあるようだ」

参謀たちは・・・・謎の新兵器の存在を信じようとはしなかった・・・

(( 相手が どういう対応をしているのかを知ろうともしない参謀??
  現場の情報を共有しようともしない日本・・・・  ))

p328
サイパンの日本陸軍はほとんど全滅し、民間人も犠牲になった.
バンザイ岬では多くの日本人が身を投げて死んだ.

((  そして、サイパンから 日本への直接的な攻撃が始まります・・・
    B29などによる大々的な空襲がくるわけですね・・・  ))

p329

「家族に会うのは久しぶりだ」

「想う人はいないのか」

「そんなものはいない. 俺が会える女は 慰安所の女しかない

わしは二十五歳になっていたが、十五歳からずっと海軍で生きてきたのだ.

((  慰安婦問題が韓国との間で紛糾し、外交が麻痺状態ですが、
   いわゆる慰安所、慰安婦は、過去の人類の戦争の歴史の中では
   世界中であったのでしょう・・・
   昔々は、それこそ、敵方の土地を荒らしまわり、婦女暴行をするのは
   戦時の当たり前だったのでしょう.
   日本の戦国時代にも それはあったそうで、負けた側は奴隷にされていた.
   それを野放しにはできなくなって、慰安婦なるものが出てきたようです.

   ヨーロッパ戦線でのアメリカ兵の行動がその契機になったとの話も
   あります.
   100年ほど前のフィリピンでは、米軍の駐屯地の近くに R&Rと
   呼ばれる一画があり、そこには いわゆる「からゆきさん」と呼ばれる
   日本人女性たちが売春婦として働き、当時のマニラの日本人会は
   そういうお姉さんたちがメンバーの大きな割合をしめ、なんと役員は
   その遊郭の前科もの経営者たちだったという記録があります・・・・  ))

p330
わしは真珠湾攻撃に参加した搭乗員ということで、二年前から
村の英雄にされていたのだ.

村の人たちからは戦況のことを訊かれて困った.
大本営の発表は嘘ばかりだったからだ.

p334
「生きて帰って来てはくださらないのですか」

「約束は出来ません・・・・・」

「わたしがなぜ正夫さんのところにお嫁に来たかわかりますか」

「好きだからです」

その言葉を聞いた時、加江のためなら死んでも悔いはないと思った.

(( なぜ日本人は、愛しているから死んでも悔いない・・なんて風に思うん
   でしょうかね・・・・なぜその為に生きなくてはと思わないでしょう. 
   アメリカ人は きっと後者なんでしょうね・・・ 
   なんとか生きたいと思うから、そこで知恵を出そうとするんじゃないか  ))

p335

ルソン島のマバラカット基地に配置になった・・・・

(( マバラカットというのは、フィリピンの町の名前で、神風特攻隊の発祥地
   であると言われています・・・
   マニラからバギオへ向かう途中、クラーク基地の近くにあって、
   そこには 神風特攻隊の飛行兵の銅像と記念碑が建てられています・・・ ))

== その11 へ続きます ==

 

 

 

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