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2013年11月28日 (木)

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 6  機密情報と軟禁

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 を読んでいます・・・

第四章 ラバウル の続きです・・・

p156
発表はされていませんでしたが、六月にミッドウェーで空母4隻が
沈められたらしいという噂
は搭乗員たちの間で密かに広まっていました.

p157
宮部さんたちは、中攻に誘導され、零戦に乗って、本土から台湾、
比島、トラック島を経由して、長駆六千キロを飛んでラバウルに
到着・・・・

p158
宮部さんは、一瞬口をつぐみました.
私はすぐにミッドウェーのことは軍の機密なのだなと思い、
慌てて、話題を逸らそうとしました・・・

p167
「敵を墜とすより、敵に墜とされない方がずっと大事だ」

「それともアメリカ人一人の命と自分の命を交換するか?」

「たとえ敵機を討ち漏らしても、生き残ることが出来れば、また敵機を
撃墜する機会はある. ・・・一度でも墜とされれば、それでもうおしまいだ

(( 兵士個人にとっては たったひとつの命・・・
   その家族にとっても たったひとつの命・・・
   日本軍にとっても 熟練した戦闘員、飛行兵は、学徒出陣で
   促成栽培の神風特攻隊員とは比べ物にならないくらい
   貴重な財産だったはずなんですが・・・基本は部品ですからね  ))

p169
お恥ずかしい話ですが、私自身、何度も、しました・・・
・・・ラバウルには慰安所があり、何度か行ったことがありましたが、
ここ辺境のラエにはそんなものはありません・・・・

p170
ある日の夕暮、隊舎からかなり離れた川に・・・・
草むらで、唸り声が聞こえてきました.  最初はぎょっとしました・・・

小隊長は上半身裸になり、・・・銃身を掴み、それを何度も持ち上げていました・・・

・・木の枝に足を引っ掛け、逆さづりのような恰好に・・・
その姿勢のままひたすら耐えているのです・・・・

・・・空戦のための鍛錬です・・・

p175
ミッドウェーの生き残りはしばらく軟禁状態にされたという噂は
本当なんだなと思いました.

(( この台詞は、上の p156の話とのつながりですね・・・・
   大本営は、日本にとって都合の悪い情報は機密扱いにし、
   成果については誇大に宣伝したということです・・・
   冷静な状況の分析をはなから放棄していたってことになりそうです・・・

   特定秘密保護法案というのが衆議院を通過したようですが、
   参議院でどうなるのでしょうか・・・・  ))

娘に会うためには、何としても死ねない
・・・普段の温和な彼からは想像もつかないほど恐ろしい顔でした・・・・

生き残るということがいかに大切なものであるかということを
百万の言葉より教えられた気がしたのです

p176
ガダルカナルというのは南太平洋に浮かぶソロモン諸島の小さな島です.

当時、日本軍は米国とオーストラリアの連絡網を切断しようとしていました

(( 日本はオーストラリアとも戦争をしていたんですねえ・・・
   ずいぶん前の話ですが、たしかオーストラリアのダーウィンだったと
   思いますが、日豪文化交流のイベントで 和太鼓をやろうとしたら
   その音は戦時中の悲惨な記憶を思い起こさせるというので
   中止になったというようなことがニュースになったと記憶しています・・・

   http://www.asakoinsydney.com.au/essay/200408cowra.htm
   http://nichigopress.jp/nichigo_news/hanshakyo/2745/

   相手は忘れてはいない・・・
   日本はそういう歴史の教育をしない・・・
   海外に住んでいると、かならずそういう知識が必要になりますね・・・ ))

p178
ガダルカナルは・・・・
ラバウルから五百六十哩(約千キロ)もあるということがわかりました・・・

宮部さんは小さな声で言いました・・・
零戦が戦える距離ではない

p181
九九式艦上戦闘機も攻撃にでました.
しかし・・航続距離が足りず、最初から片道攻撃を覚悟しての出撃
なりました.

p189
敵戦闘機は初めて見るグラマンでした・・・・
米軍はガダルカナルのために手持ちの全空母をつぎ込んでいたのです.

p190
一式陸攻は海軍を代表する爆撃機でしたが、防御が非常に弱いのが
弱点でした.  アメリカ軍からは 「ワンショット・ライター」 という
有難くない渾名がつけられていたほどです
・・「一発で火がつく」という意味です・・・
燃料タンクの防弾もなく、操縦席を守るための装甲もほとんどありません・・・

p191
山本五十六大将が搭乗していて撃墜された飛行機がこの一式陸攻です

(( まあ、これは良く言われていることのようですが、
  日本の戦争の道具は、兵士を守ることはあまり考えていない道具だった
  ようですね・・・・
  精神力だけが大事で、道具と人間の命は使い捨てだったようですから
  設計の思想がそうなっていたんでしょう・・・・
  
  その点、アメリカの道具は、その思想がかなり違っていたようです 
  それに、硬直化した日本軍の組織についても、ちょこちょことこの本に
  著されています・・・・

  山本五十六大将は、日本はアメリカには敵わないことは分かっていて
  それでも最初だけなら暴れてやると言ったそうですね・・・
  そういう立派な大将が、なぜそんなに危ない飛行機で戦場を廻って
  いたんでしょう・・・・))

p191
この日、報告された戦果は、敵艦2隻撃沈、輸送船9隻撃沈という
華々しいものでしたが、戦後の米軍の記録を見ると、駆逐艦と輸送船
それぞれ1隻撃沈しただけでした・・

(( ・・・日本軍のいわゆる大本営発表ですね・・・
   これがおそらく機密情報というものなのでしょう・・・
   そして、日本のマスコミのほとんどすべてがそれに従った・・・・
   そして、戦争をあおり、戦争を賛美し、国民をだました・・・・
   歴史が繰り返されないことを祈るのみです・・・・   ))

p192
何とわずか二日間で、九九艦爆が九機、一式陸攻が23機、零戦が8機も
失われたのです. ラバウルの攻撃機のほとんど、そして零戦の半分近く
が失われたのです・・・・

(( はじめっから「生きて戻るな」という方針の戦いですからね・・・
  生きて戻ると 臆病者だの、卑怯者だの、国賊だと言われた時代・・・ ))

018

== 次回は その7 ガダルカナル です ===

 

 

 

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