« 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 1  ・・・・じっくり読みます・・・ | トップページ | 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 3 軍人が「死にたくない」 ?? »

2013年11月27日 (水)

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 2  おまえの爺さんは臆病者だ!!

百田尚樹 著 「永遠のゼロ」を読んでいます・・・

p07

プロローグ

((  このプロローグと最後のエピローグが、実に洒落ていますよねえ.
表表紙と裏表紙が対になって、米軍の視点から書いてあって、
読者をぐっとつかんでるんですねえ・・・))

電波が放射されていて・・・飛行機を察知した瞬間に爆発する・・・・
それを何百発と撃つんだ. ほとんどのカミカゼは空母に近づく前に吹き飛んだ・・・

p08
死に向かって突っ込んでくるんだ.
こいつらには家族はいないのか、友や恋人はいないのか・・・・

p09
たった一人の日本人のためにアメリカ人が何百人も死ぬ、それは
許せることじゃない.

(( アメリカは、昔から如何にアメリカ人の犠牲者を少なくし、
  敵を何倍も殺すかということを、理屈でしっかり考え、技術をたえず
  更新してきたようですね・・・・
  日本は精神力だった・・・日本人の身体、命と精神は分離されていた・・・
  そして、・・・このあと 元日本兵たちの証言が出てきます・・・・ ))

022



p11
第一章 亡霊

p20
「特攻隊がテロリストというのは違うような気がするけど」

「・・・構造は同じだって. いずれも熱狂的愛国者で、殉教的という共通項が
 あるって言ってたわ」

「特攻隊員の遺書・・・・報国だとか忠孝だとかの文字がずらりと並んで・・・
・・死ぬことを全然怖れていないの. むしろ散華する喜びすら感じている文章もあった.
・・日本にもこんな狂信的な愛国者が大勢いた時代があったのかと思った」

p22
祖父の軍歴は・・・
「宮部久蔵、大正八年・・・昭和九年 海軍に入隊. 昭和二十年 南西諸島沖
 で戦死」

(( 今のイスラム過激派のことを書いているんでしょうが、
   同じだとも、違うとも言い切ることは私にはできません.
   なにせ、どっちもその体験者を 私は知らないわけですから・・・
   しかし、表面的には共通項があるというのは あるのかもしれませんね.
   今の北朝鮮だって、昔の日本軍、軍国主義下の日本国民みたいだという
   ふうにも見えますよね・・・ 少なくとも、戦後生まれの私には、自分の親
   の世代の考え、思い、すら分からない・・

   分かっているのは、 母は軍国少女だった、父は満州で満鉄関連の商社で
   石炭を扱っていたということ. そして、その父は、満州で赤紙が来て、
   徴兵検査にいったところ その検査の時に 緊張のあまり古傷のあった
   指が動かなくなり 検査不合格となったこと. 兵隊にはならなかった. 
   ・・・それで、私が今生きている・・・ ))

p27
第二章 臆病者

元海軍少尉、・・・小さな農家だった・・・・みずぼらしい家だった・・

p28
やせ細った老人・・・どきっとした・・・左半袖部分からは先に腕がなかった・・・

p30
「奴は海軍航空隊一の臆病者だった」

p31
宮部久蔵は・・奴はいつも逃げ回っていた. 勝つことよりも己の命が助かる
ことが奴の一番の望みだった」

p32
「あんたは学校で何を習ってきたんだ. 世界の歴史を学ばなかったのか.
人類の歴史は戦争の歴史だ・・・・・・ だれも戦争をなくせない」

「戦場に出れば、目の前の敵を討つ. それが兵士の務めだ.
和平や停戦は政治家の仕事だ.」

p34
「高等小学校を卒業すると、口減らしのために奉公に出された.
 ・・・・主人には何度も殴られた・・・店を飛び出し・・・・
 もう行くところは軍隊しかなかった・・・」

p36
「いったい日本の軍隊ほど人を殴るところはないだろう・・・
 ・・・いざ前線にでると、弾は前から飛んで来るとは限らない.
 あまりに恨みを買うと、戦場で後ろから撃たれるということもあったらし・・・」

p38
「年が明けて3月、わしは第三航空隊に転属となり、ボルネオへ行った.
前年にフィリピンの米軍基地を台南航空隊が撃滅してから、・・・
東南アジアから蘭印を次々に支配下に置いていった.」

(( これは、真珠湾攻撃と同じ日の フィリピンへの爆撃ですね. その第一撃は、私が住んでいるバギオ市の米軍施設 キャンプ・ジョンヘイだったのです ))

p45
「戦場にあって、「生きて帰りたい」だとーー.
毎日のように戦友が未帰還になり、それでも皆が必死で戦っている中で、
自分一人が助かりたいとは、どういう神経だ

p48
「奴は落下傘で降下中の米兵を撃ち殺したのだ・・
戦場にも武士の情けというものがあるだろう・・・」

p51
国に命を捧げて片腕を失ったわしに世間は冷たかった.
・・・片腕の男にやる仕事はなかった・・・」

p52
「わしも特攻で死にたかった. 五体満足であれば必ず志願していただろう」

p54
「元特攻隊員っていうから、もっと勇ましい人かと思っていたら、臆病者だった
なんてーー・・・・・がっかりしたわ」

((  これが 一人目の元日本兵の証言者なわけですが・・・
   お爺さんのことを知りたくて 元飛行兵に会ったら、さんざんなことを
   言われてしまったってことですね・・・・

   話を聞きにいったこの姉は、「皆が逃げ回れば戦争は起きない」なんて
   ことを言っていたのに、自分の爺さんが「臆病者だ」」と言われて
   がっかりしているわけです.
   反戦思想の持ち主である 平和な時代の 御嬢さんでも
   自分のお爺ちゃんが 「逃げ回っていた臆病者」 などと言われると
   しょぼんとしてしまうわけです・・・

   さて、これが一人目なのですが、 この後次々に証言者が出て
   きます・・・・ これはまるで、「羅生門」のような感じです.
   証言者の言うことが 視点が、全く違ってくるのです・・・・  ))

=== 3 に続く ===

 

 

 

|

« 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 1  ・・・・じっくり読みます・・・ | トップページ | 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 3 軍人が「死にたくない」 ?? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134315/58650802

この記事へのトラックバック一覧です: 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 2  おまえの爺さんは臆病者だ!!:

« 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 1  ・・・・じっくり読みます・・・ | トップページ | 百田尚樹 著 「永遠のゼロ」 講談社文庫 ー 3 軍人が「死にたくない」 ?? »