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2013年4月19日 (金)

孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-10ー 戦争はNo.2がNo.1に追いつく時に起こる

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p076
工業の分野で、今、歴史的変革が起こっています。
中国は2010年。工業生産で米国を抜きました

1995年から、日本の工業生産はほとんど伸びていません。

中国の勢いがこのまま続くとは思えませんが、仮にこの傾向が
続くと2020年では中国の工業生産は米国の倍になっています。

2010年・・「CIAワールドファクトブック」はGDPの購買力
平価ベースで、米国14.7兆ドル、中国10.1兆ドル、
日本4.3兆ドルとしています。

エコノミストは「GDP購買力平価ベースでは、中国は2016年
までに米国を追い抜く
」・・・と報じています。

==>> 著者はここで、様々なデータを引用して、
ファリード・ザガリア著「アメリカ後の世界」から、
アメリカの時代は終わるとし、「最も成長率の高いのはアジア圏
だが、この現象は一地域に限らない。・・・”(米国以外の)
その他の国の台頭”というべき
である」と紹介しています。

p081
フランスの・・・外務大臣も務めたユベール・ヴェドリーヌが・・
「多極化の世界こそ、”戦後の終わり”をしめすものに他ならない。
現在の多極の関係は、もはや1945年もしくはその後につくられた
枠組みだけでは説明つかない
ものになっている」

p083
若い世代の知的水準を示す一つが、高校生に対する理科系科目の
オリンピアードです。 2012年高校生の国際数学オリンピック
の成績です。

(一位から順に)
韓国、中国、米国、ロシア、カナダ、タイ、シンガポール、
イラン、ベトナム、ルーマニア、インド、北朝鮮、トルコ、
台湾、セルビア、ペルー、そして 日本

欧州は・・・22位 英国、 31位 ドイツ、・・・

p085
ASEAN諸国輸出先で、米中の占める割合を見た・・・
ASEAN諸国内の貿易が一番大きい。 域内の調和を重視・・・
現段階のASEANとの貿易で、中国と米国はほぼ均衡しています。
将来中国の比率が増大していくとみられます。

「戦争はどういう時に起こるか。
歴史を見れば、ナンバー・ワンが ナンバー・ツーに追いつかれる
時です」。
 ジョゼフ・ナイの言葉です。

p086
1985年・・・
学生に最も人気のあったのは、ジョゼフ・ナイでした。
・・・ナイの最初の講義が「広島、長崎への原爆投下は
正当化されるか」でした。

当時「日本が経済的にアメリカを追い抜く」ということが
様々な場で議論されていた・・・

p087
エズラ・ヴォーゲル教授・・・「ジャパン・アズ・ナンバーワン」
を書いています。
この時期多くの日本国民は・・・言葉に酔っていました。
しかしヴォーゲルは ジャパン・アズ・ナンバーワンが実現
しないように警告していたのです。

日本人はこの警告の部分を軽視しました。

米国は、結局、日本の挑戦を退けました。
・・・日本の輸出は歯止めをかけられました。
・・・工業の空洞化が始まりました。
・・・日本の銀行は世界のトップ銀行の座からすべり落ちて・・・

p089
ジョゼフ・ナイは「米国はソ連、日本に勝った。
だから中国にも勝てる」
と言います。

==>> 考えてみると、恐ろしい話ですね。
アメリカにとって、日本は敵国、脅威であるというベースがあるわけですね。
それを経済的な戦争で退けることができた。
もし、経済的な戦争で米国が勝てなかったら・・って話になりますよね。

さて、次は中国だって話です。
アメリカは中国を経済的な戦争で 押し込めることができるのか。
もしそれが出来なかったらどうなるのか・・・

そして、米国の今の典型的な考え方は次の2つだと著者は
書いています。

p091
1. 中国の民主化問題、宗教・民族問題の活動を外部から
   支援して、内部を揺さぶる。

2.  中国の周辺国が中国に対して敵対的行動をするように
   しむけ、中国対抗勢力を築いていく。
   現在米国は、フィリピン、ベトナム、日本に対して、
   明白にこの働きかけを行っていることが分かります。

==>> なるほどねえ~~。
日本政府はまんまと米国政府の術中にはまっているってことに
なりますね。
「まんま」と言うより、米国追随の本道ってことなんでしょうけど。
もしかして、民主党政権で「尖閣諸島の国有化」をやったのも
アメリカさんの差し金なんですか?
そして、中国が反発することを見越した対応を今やっている・・・

ふ~~ん、国際政治って 面白いんですねえ。
どう考えるかは 人それぞれで、分析も様々なんでしょうね。
検証のしようがないからなあ。

ー11-に続く

 

 

 

 

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孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-9ー アメリカでは激しい議論がある

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

第二章「アメリカの時代」は終わるのでしょうか

p063
「アメリカの時代」は終わるのか、終わらないのか。
米国では政治家の間でも学者の間でも、この問題が議論されています。

p064
「アメリカの時代」は終わるのか、別の表現でいうと、
「中国は米国を追い抜くのか」という議論でもあります。

「中国には国営企業、腐敗、老人人口の急増、政治が民主化
されていない、軍事費の肥大等さまざまな問題を抱えている。
仮に経済で追いつけても、米国の軍事、ソフトパワー等の
総合力は追い抜けない」(ジョゼフ・ナイ)

「・・・歴史的に見れば米国はソ連であるとか日本であるとかの
脅威を超えてきた。 米国が世界一の座に留まるか、衰退するかは
アメリカ国民の選択である」(ロバート・ケーガン)

===>> ここで「日本の脅威」とあるのが、ちょっと驚いた
んですけど、そんなに日本は凄かったってことなんですね。
そう言われてみればそうかなって感じです。

p065
「今や、西洋による国際的優位性の終わりを意味する。
西洋は影響力を減少し、代わって中国を始めとするアジアが
台頭してきた。 ・・・人類の歴史上初めて、世界の人々が
政治的に覚醒した。・・・」(ズビグネフ・ブレジンスキー)

p067
議論の正しさは・・・「どのような論拠があるか」
判断せざるをえません。

p071
1990年代や、2000年代初め、ちょうど米国がイラク戦争
を開始した頃は、米国が世界帝国を構築したという雰囲気でした。
しかし、わずか10年で雰囲気は一気に変わりました。
「世界=米国帝国」との見解は一気に崩れました。

==>> ここで著者は米国の衰退の理由を述べています。
ポイントだけを引用します:

1. イラク戦争とアフガニスタン戦争の失敗。
2. 経済的には工業生産で中国が追い抜いた
   国内的には連邦の赤字が拡大
3. 一般国民家計の赤字が拡大と消費の停滞
4. 所得格差の拡大
5. 社会流動性の低下、国民が将来に悲観的。

==>> アメリカ国内では、上記のような両論が激しく議論
されていて、将来どうあるべきかが議論されているってことですね。
その内容はともかくも、翻って、日本はそういう議論がされて
いるのでしょうか。
愚問ですね。
そういう長期的な展望を聞いたことも見たこともありませんしね。
政治家がそういう話をしているのをテレビなんかでみたことは
一度もないですもんね。

まあ、もっとも、日本のトップであればあるほど、米国追随だ
そうですから、そんなことは考えてもしょうがないってことに
なるんでしょうか。

もしそういう議論が行われている本や雑誌などがあったら是非教えてください。

体系的に書いてあるのがいいですね。 言いっぱなしの主張はいらないですから・・(笑)

p072
植民地主義とは異なった帝国論が出ました。
昔の帝国論は宗主国の植民地支配です。
新しい帝国の概念は、支配される国民の一部が、統治機構に
加わります。

p074
日本の財務省首脳や金融機関の首脳は、誰と一体感を持っている
のでしょうか。

・・・彼等の言動を見ると、「米国を中心とする金融関係者と
共通の価値観を持っている」という意識だと、私は考えます。

これは安全保障でも同じです。
普天間基地問題で対応する防衛省や外務省の安全保障担当者は、
日本人である沖縄県民より、米国安全保障関係者に一体感を
持っているのではないでしょうか。

p075
今後、米国の相対的力がますます衰えていく中で、・・・・
米国の軍事力が最上位に位置し、各国に指示する体系の
支えとなっている現状は通用しなくなります。

===>> つまり、著者は、日本は既に過去から新しい
米国の帝国の概念に慣らされてしまっていると言っている
わけですね。

日本のトップを預かる人たちには、一般国民との一体感は
すでに失われていると。

その前に、沖縄関連でいうと、日本国民は沖縄県人との一体感があるのか、ってことになるんでしょうか。

さて、次回は中国との関係です。

ー10-に続く

 

 

 

 

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孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-8ー 情報改革は個人をも抹殺する

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p053
ソーシャル・メディアがなぜ既存のメディアより、優位にたてる
可能性があるか・・・

==>> ポイントだけ引用します:

1. 比較的「権力」の操作の外で発信できる。
2. テレビCMや広告提供者が不利益と判断したことは報道しにくい。
3. すべての人が情報の発信に関与できる。

p054
2010年から2011年にかけ、中東では独裁的政権が次々
倒されたのです。

p055
中国でも威力を発揮しています。
・・・ミニブログ、シナウエイボーは・・・3億人が登録しています。
・・・汚職について・・大量のツイートが流れました。
中国の政治家が解任された最初と位置付けられています。

インターネットは愛国者の場だけではなくて、政治改革の場でもある

p056
ここからソーシャル・ネットワークを巡る攻防が始まります。

第一に外国の勢力がソーシャル・ネットワークを使って工作を
行います。

「米国のグループがアラブの蜂起を醸成した」

p057
ニューヨークで技術会議が開催された。 エジプト人の若者も
参加した。 ・・・民主主義を促進するため、ソーシャル・ネット
ワークの使い方や通信技術を学んだ。

第二に、・・・権力に対する抵抗の道具として有効ですが、
同時に権力側が、抑圧する道具としても使用が可能なのです。

さまざまの政権はすべての人々の動向を把握し、不満の者を
特定し抹殺が可能になった。

政府はすべての人の生から死までのデータ蓄積が可能である。

===>> 確かに情報革命は、権力側、抵抗勢力の双方にとって
武器になるわけですが、この管理が進めば、昔映画で見たような
管理社会になるってわけですね。

ある日本人の映画監督が酒を飲みながら、私にこんな話をして
くれました:
ハリウッド映画というのは、その歴史をみていると大体大きな
歴史的出来事を予感させる内容になっているんだよねえ~。
ハリウッドってのは、世界を裏で支配しているといわれている
ユダヤが牛耳っているからね。

横道にそれますが、このユダヤとハリウッドの関係については、
こんなサイトがありました:
http://worldconspiracies.seesaa.net/article/128709084.html
「ユダヤ人を中心に華ひらいたハリウッド映画産業は・・・もはや低俗な
娯楽とはみなされず、アメリカ大衆文化の代表格にのしあがった。
これは即ち、ユダヤ人を中心に製作される映画が政治的影響をもつ
代物になったことを意味している。」

p059
デジタル時代を農業時代や産業時代に匹敵する新しい時代と
見る人々がいます。

ジョージタウン大学のチャールズ・カプチャン教授です。
「アメリカ時代の終わり」坪内淳訳、NHKブックス
・・・カプチャンの論点・・・

ー 金融及びサービス部門は米国経済の40%から70%に相当。
ー デジタル技術はすべての経済活動に影響
ー グローバル経済・・・生産地、労働力、投資の範囲が
  国境をまたぐ
ー デジタル時代と情報革命が、国家の支配的な統治制度を
  弱体化させている。
ー 国民国家の衰退

p061
デジタル時代はどのような経済、社会、政治的秩序をつくるか
分からない状況です。

==>> こういう話になってくると、フィリピンで一番安い
携帯電話を使い、日本に一時帰国中は多機能携帯すら使えず、
インターネットではFACEBOOKがやっとで、ツイッターがまだ使え
ない私には、さっぱり分からない世界なんですけど、
まあ、個人情報を出来るだけ出さないように注意しながら
楽しみたいと思っているんです・・・・
・・・・って言っても、もう遅いかな?

次回からは、第二章「アメリカの時代」はおわるのでしょうか・・・
に入ります。

ー9-に続く 

005

 

 

 

    

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2013年4月18日 (木)

孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-7ー ハーバード大学「国際紛争」の授業

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p050
原発以降、マスコミも、官僚も、学者も信用に足りる情報発信源で
なくなりました。
・・自らが正確な情報を得る努力をする必要があります。

情報の峻別は、個人の能力です。

p051
第一に、基礎的な力をつける必要があります。
体系的にしっかりした本を読むことです。

今日の国際関係の基調は米国がつくっています
従って米国人の本をまず読む必要があります。
私はジョゼフ・ナイ著「国際紛争」(有斐閣)が最適 と思います。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_ss_i_1_4?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%8D%91%8D%DB%95%B4%91%88+%83W%83%87%83Z%83t+%83i%83C&sprefix=%8D%91%8D%DB%95%B4%91%88%2Cstripbooks%2C525

この本はナイ教授がハーバード大学で教えてきた「国際紛争」の
授業のまとめです。
この本の素晴らしさは各章ごとに「学習の論点」があることです。

本書に加えて歴史を勉強すれば、相当の判断力が身に付きます。

===>> いいっすね。 この本、絶対読みます。
確かに、著者がいうように、国際関係の基軸をつくっているのが
アメリカだとするならば、日本人ももっとアメリカ人の考え方を
知る必要があるってことになりますよね。
最近、日本人の米国留学が激減し、中国人の米国留学が激増している
そうですから、ことは重大です。
若い皆さん、頼みまっせ。

それにつけても、戦後アメリカに占領され、その後もアメリカ追随の
べったり外交を続けてきながら、なんで英語教育は 今のこのテイタラク
なんでしょうかねえ。
まあ、それが、日本独自の文化を保存してきたということでも
あるかもしれませんけど・・・

p051
項目別に、情報の峻別に必要な、いくつかの基準を考えてみましょう。

==>> 以下、ポイントだけを抜き書きします。
詳しくはこの本を読んでください。

1. 反対意見に十分な配慮をしているか
「そのニュース源が自己の主張と異なる主張にも十分目配りしているか」

==>> これは、本当に重要だと思います。
「そのニュース源が」というところがポイントですね。
大手マスコミは、一方的な情報が多いですからね。
主張が偏っているというのかなあ・・・

p051
ワシントン・ポスト紙は見解(opinion)の欄では、ワシントン・ポスト紙
自身の見解を、そして右派の見解、左派の見解も紹介しています。
日本の新聞は自社の主張と違う見解はほとんど掲載しません。

==>> あ~~あ、残念無念です。
日本のマスコミには、民主主義を育てようという意識はないんですね。

p052
幅広い情報ソースに目配りしているかが優劣の基準になります。
政党の機関紙や宗教色の強いメディアは偏向する危険性があります。

2. 具体的な数字や事実で説明しているか
それらは信頼されるソースか。

3. 政府機関の審議会などに参加している人や、企業から
研究費などを受理している人は外す。

審議会は基本的に各省庁の準備した文書に「箔を付ける」機関です。
自説を展開し論議する場ではありません。

==>> ありゃりゃ・・・ 審議会はそういう場所だったんですねえ。
バカバカしい。

p053
ツィッターとフェイスブックは国際政治を大きく変える武器
となりました。

==>> さてさて、情報革命のところに入ってきました。
それは又次回。

ー8-に続く

 

 

 

 

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孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-6ー メディアの信用度は国民の成熟度

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p043
同時多発テロ事件はアルカイダによって実行されたと
見られています。
当時アフガニスタン側はタリバンの引き渡しに消極的であったため、
英米などの軍が入りました。
それはある程度、正当性を持っています。

しかし、すぐアルカイダと言われるグループはアフガニスタンを
離れます。 ・・・この時点でアフガニスタン戦争の意義は
消滅しました。

アフガニスタンのタリバンと称される集団は別に理念的に
反米ではありません。 
米国が撤退するなら、米国まで
攻め入る勢力ではありません。

有志連合側の死者は・・合計2967名です。
当然ながら世論は変化します。

p045
オバマ大統領時代の業績の一つはリビアのカダフィ排除です。

p046
カダフィは一般市民を虐殺している」というのが、西側諸国
が軍事力を使用してカダフィを排除した理由です。
では、この理由は正しかったのでしょうか。

p047
偽情報を拡散させ、戦争に走る像は、・・・オバマ大統領に
なっても、同じ手法が使われています。

p049
米国人の新聞・テレビに対する信頼はそう高くはありまっせん。
日本の新聞の質は米国より低いのですから、もっと批判の声が
高くてもいいと思います。

==>> この著者の「戦後史の正体」でのスタンスから言えば、
日本は圧倒的に米国追随外交になっているということですから、
当然ながら報道の質はアメリカより低いでしょうね。
日本の首相ですら、大手マスコミですら、アメリカによって
コントロールされているわけですから・・・

ちなみに、ここで米国民のメディアの信用度を書いてあります。
2011年9月現在:
大いに信用   11%
相当信用    33%
そんなにしない 36%
全然信用しない 19%

そして、p50に国際比較の数字があります。
何が正しいかを行う上でどの程度メディアを信用するか
中国 80%、 インド 50%、 日 48%、 仏 45%、
独 37%、 露 37%、 米 27%、 英 22%

となっています。
著者は、
「各国新聞の情報の正確さというより、国民の成熟度、批判精神の
成熟度を表していると言えるだろうと思います。」
と書いています。

この数字をみると、日本はほとんど社会主義国並ってことに
なるんでしょうか。

もっと批判的に情報を読むことが必要だってことですかね。
逆に言えば、中国は大成功しているってことになりますか??
様々な情報、意見があってこその民主主義国家でしょうからね。

ー7-に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

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孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-5ー パウエル長官は謝罪したが 東大教授は・・・

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p036
21世紀に入って最大の事件は2001年9月11日の
米国同時多発テロ事件(9.11)です。
これを契機に米国の安全保障政策はすっかり変わりました。
米国はイラク戦争とアフガニスタン戦争を開始します。

イラク戦争の米国兵の死者は4408名です。
・イラク人の死者数は・・・APは11万人以上が死亡した
と報じています。

p037
ここでも戦争は詭弁で開始されています。
ブッシュ大統領は・・・
「フセインが数百万人を殺害できるのに十分な生物兵器を
保有していた・・・ フセインが500トン相当のサリン、
マスタード(ガス)、VX神経ガスを製造できるだけの
材料を保有していた・・・フセインが高度な核兵器開発計画
や核兵器の設計図を持っており、また核爆弾用に五種類の
ウラン濃縮方法に取り組んでいた・・・」

パウエル国務長官も・・・イラクが大量破壊兵器を保有している
”事実”を述べ、危険性を訴えるものでした。

米国多発テロ事件を起こしたアルカイダとイラクは関係を
もっている。

p038
ブッシュ政権の中枢に近い・・・ブレント・スコウクロフトは
・・・「サダムを攻撃するな」といいう論文を発表・・・
大統領に対する外国情報諮問会議議長でしたが、・・・
議長の退任を命じられます。

CIAの中でもイラク攻撃に反対する人々が多く存在し、
・・・「ブッシュ大統領に忠誠であるのか否か」を問われ、
辞任しています。

ジョゼフ・ウィルソン元大使が・・・「大量破壊兵器がある
という説には疑問がある」と寄稿
しました。
・・・この報道で報復を受けます。
彼の妻がCIAの工作員だと暴露されました。
アーミテージ国務副長官がこの暴露工作に関与したことを
告白します。

p039
しかし、米国国内で理性が働きました。
・・・米政府調査団のドルファー団長は「イラクにおいて、
湾岸戦争以降大量破壊生起はほとんど廃棄された、脅威は
存在しなかった」との最終報告書
を発表しました。

9.11調査特別委員会は、イラク戦争に入るもう一つの
理由、サダム・フセインとアルカイダとの結びつきを否定
しました。

米国は公的機関でイラク戦争開始の論拠を崩したのです

p040
米国で素晴らしいと思うのは、パウエル国務長官が
後に謝罪
していることです。

==>> 私は米国が世界のあちこちで大量の人殺しをやっている
のは大嫌いなんですが、米国内のどこかで 理性というか
良心というか、きちんと、相手が大統領であっても、様々な
政治的な圧力があっても チェックする機関があるというのが
素晴らしいと思っています。

その点、日本は、公的な機関はもとより、民間の機関で
そのような役割を果たしている組織が心もとないと思えます。
一番の責任は政治家とマスコミでしょうか。

p040
この当時日本では何が起こっていたでしょうか・・・・・

p041
読売新聞朝刊に元外交官の岡崎久彦氏の「勇気ある小泉発言」
という記事が大々的に載りました。
岡崎氏が自分の正しさを裏付ける決定的発言として、
二人の東京大学の政治学者の名を出しました。

・・・「国際社会は早期の武力行使をすべきかという
質問に関する私の答えはおそらく イエス。・・・」

もう一人の教授は、北朝鮮問題を引き合いに出し、
「米国は大変良い世界の警察官として今まで機能してきた・・・
アメリカの支持が北朝鮮問題について必要であれば、
イラク情勢ではアメリカを支持しなければならない・・・」

国際法や国連よりも日米同盟が重要だから、どういう理不尽な
行動をとろうともアメリカにたてつくな
という「長いものには
巻かれろ」の恩顧主義です。
この方々は愛国主義者ではありません。
残念ながら御用学者と呼ばざるを得ません。

p042
岡本久彦氏の言葉を借りれば「日本の知識人の間ではこの問題
がすでに決着している」状況で、イラク戦争支持に回ったのです。

米国は2004年から流れが変わりました。
イラク戦争支持を唱えた人は言論界の主流から外れました。
しかし日本は変わった国です。
間違ったことを唱えていた人々がますます大学や学界、
言論界で幅をきかせていくことになります。

日本社会で求められるのは、学者であれ、官僚であれ、真実を
追求することではありません。
大勢に乗る術です。 権力に迎合する術です。

===>> あらららら・・・・
日本はこれじゃあ明るい未来はないですね。
日本のトップの知識人がこんな具合じゃあ、サムライ精神なんて
期待する方が馬鹿をみるってことになるじゃないですか。
少なくとも間違った支持論を唱えた人は切腹ものじゃないんですか?
その点 アメリカの国務長官はサムライだねえ。

やっぱ、アメリカの方が、いくら人を殺しても好きかな・・??

それはさておき、上記の二人の東大の教授のイラク戦争支持の
理屈っていうのは、私レベルの無知なおっさんでも理解できる
なんの変哲もない理屈なんですね。
・・・だから、庶民は騙されちゃうのかな?

ー6-に続く

 

 

 

 

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孫崎亨著 「これから世界は・・」を読む-4ー TPPとミサイル防衛

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p023
環太平洋パートナーシップ協定への参加の話は、唐突に出てきました。
・・菅直人首相が総理指示という形で明らかにしました。

それから、一斉にTPP賛成論が展開されます。

p025
総理大臣が入るべきだと言っている。 外務大臣が言っている。
財界の・・・が入るべきだと言っている。 ・・連合会長も・・
政治家、財界、官界、マスコミ、学界が一斉に入るべきだと
言っています。 

TPPを見ると、賛成派の言っていることに、原発と同じ嘘と
詭弁があることがわかるのです。

== ここで、著者はいくつかの数字を上げて論拠を述べているのですが、
それは、本を買ってお読みください。(笑)
ポイントは:
ー 「TPPに入らないと世界の孤児になる」ということはない。
ー 日本の輸出先をみると、景気浮揚をするなら、相手は東アジアである。
ー 日本の農業が犠牲になることより、サービス分野の被害が大きい。
ー 日本の大手メディアは、日本の医師会が表明している
  国民健康保険への害が出る可能性を報じていない。

p030
ミサイル防衛という難しい問題が、突然政治の中心に踊り出ました。
きっかけは北朝鮮の人工衛星打ち上げ予告です。

p031
でも、ミサイル防衛はまったく役に立ちません。
・・その理由は極めて簡単です。
(弾道ミサイルに、通常の地対空ミサイルなどでは・・)届かないの
ですから、当然撃墜できません。
・・もっと重要な点があります。 ・・・目標がどこか分かりません。

p032
まったく、意味のないことを、さも、意味ありげにしているのが
ミサイル防衛です。

p033
ミサイル防衛は単なる戦争ごっこの玩具です。
・・でも、不思議に、まともそうな人も、さもミサイル防衛が
成功するようなことを言うのです。

論理的に思考できる軍事の専門家なら、ミサイル防衛が物理的
に意味をなさないことは分かります。

=== ちなみに、もう皆さんご存知のとおり、
この著者は、外務省で情報局長までやった人であり、その後
防衛大学校で教鞭をとっていた人でもあるんですねえ・・・・
おっとっと、ですねえ。

p035
なぜ在日米軍があるのかと言えば、日本国民は当然
「日本を守るためだろう」と思います。

朝日新聞の世論調査結果:
日本の防衛のため・・・日本42% 米国9%
ー米国の世界戦略のため・・・日本36% 米国59%
ー日本の軍事大国化を防ぐため・・・日本14% 米国24%

元国務長官のダレスは・・・「米国は日本を守る義務をもっていない
間接侵略に対応する権利はもっているが、義務はない」と
書いています。

=== 著者はこのデータなどをもとに、日本国民は
ありもしない米国の日本に対する義務を 信じるように
マスコミなどを通じて操作されていると言っているんです。

さて次回は いよいよ「イラク戦争とアフガニスタン戦争」です。

ー5-に続く

 

 

 

 

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2013年4月17日 (水)

孫崎亨著 「これから世界はどうなるかー米国衰退と日本」を読む-3ー

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

p013
外務省では、ほぼ一貫して情報関係にいました。
国際情報局で、事務官、課長、局長を経験しました。
・・・キャッチフレーズは「複眼的な情報分析をする」でした。

各地域の政策に責任を持っています。・・しかし、ここに危険が
あります。 ・・自らに都合のいい情報判断をしがちなのです。
・・都合のいい情報だけ集めようとします。

p014
・・政策を実施する部局の力が圧倒的に強いのです。
・・「公開の場で論争をする方が、客観的な結論を出せる

・・常に争点を見てきました。 ・・どのような見解の対立が
あるかを見ました。 対立に着目することで、問題の本質が
明確に見えてくるのです。

=== 「和して同ぜず」っていい言葉がありますよね。
でも、日本人って、これがなかなか出来ないみたいですね。
私なんかは、意見の違う人の方が 面白いんですけどね。
その方が刺激的でいいじゃないですか。
自分も成長できるしねえ。

元々、私は単純で、思い込みが激しいもんですから、
複眼的な見方ってのが苦手なんです。
だから、異なる視点を持っている人の見方って非常に興味を
そそられるっていうのかなあ。

第一章 情報革命は国際政治に影響するでしょうか

p015
国内の大手メディアだけに接していれば、私たちはほぼ同じ
ような情報に浴しています。

p016
私たちは原子力発電所の危険について、あまりにも無知だったのです。
・・・でも、我々が目を開けていれば、原子力発電所の危険を
説く声は存在していたのです。

p017
2005年・・衆議院予算委員会公聴会で・・・
「現在、日本列島はほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある
ということは、ほとんどの地震学者が共通に考えております」

「アメリカでは、地震というのは原子力発電所にとって
一番恐ろしい外的要因であるというふうに考えられています。
・・・多重防護システムが働かなくなるとか・・・
過酷事故という、炉心溶融とか核暴走とか・・・

p018
日本のマスコミは報じなかったのです
原子力は安全だという報道に終始してきました。

・・・「想定外の津波」だけが原因として繰り返されました。

次いで、「原子力発電がなければ、電力不足」という論
盛んに説かれました。

・・日本にあるすべての原子力発電所が稼働停止になりました。
しかし、電力不足は発生しませんでした。

p019
「東電は危機をあおり、俺たちをつぶしたら大変だぞと脅し
をかけていたんだ」と振り返る経済産業省幹部の発言も
書かれています。

p023
正しい情報は存在するのです。 しかし、よほど真剣に
探さないと見つかりません。
 特定の方向に誘導しようとする
人々は、都合のいい情報で埋め尽くすのです。

=== 難しい問題ですね。
ほとんどの情報は権力をもって政策を進めようとするグループに
よってコントロールされているわけですもんね。
それに、正しい情報を流そうとする一握りの人たちは
様々な圧力を、その家族や親せきにまでかけられて
涙をのんでいるってことですね。

これは、右であろうが、左であろうが、同じことなんでしょう。
私のような単細胞は、それにまんまとひっかけられちゃう
わけなんですけどね・・・
やっぱり、複眼的に、理詰めに議論する力がなくちゃいかんですね。

ー4-に続く

 

 

 

 

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2013年4月16日 (火)

孫崎亨著 「これから世界はどうなるかー米国衰退と日本」を読む-2ー

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」ー米国衰退と日本ー を読んでいます。

序章 世界は今、歴史的な変動期にあります

p005
日本でも、「米国による世界の完全掌握の下では、米国追随こそが
国益に合致する
」と臆面もなく述べた東大の先生さえおりました。

p006
「米国に従っていれば問題なかろう」という、この信仰のような
考え方が、日本においては世界のどの国よりも強いのです

経済では、・・・
2010年、中国は工業生産で米国を抜きました。

p007
・・でも日本の新聞は、この歴史的な動きをほとんど報道
しません。
国民総生産(GDP)でも、何年か後に、中国は米国を抜きます。
・・・2020年が一つの分岐点と見ています。

p009
(ある講演会場で・・)
「中国がアメリカを抜く」と手を挙げた人は、出席者20人中
1人だけでした。

===そして、ここでp009に表1がありまして、
「中国は超大国として米国を追い抜くか」という質問に対する
各国での調査結果が掲載されていまして:

「追い抜く」と答えた%が書いてあります。
米国 46%   英国 65%  ドイツ 61%
フランス 72% ロシア 45% 中国 63% 日本 37%

要するに、当の米国人ですら半数が「中国が米国を抜く」と
思っているのに、 一人日本だけが おお甘ちゃんだと言う事みたいです。

p010
日本人がこの状況を十分認識でいていないのは、どうもたんなる
無知ということではなさそうです。
まるで、何か恣意的な力が働いているようにも思えるほど、
「できるだけ客観的な情報を分かち合おう」という姿勢が
大手のメディアから消えました。

2011年の福島第一原発事故以降、大きな変化がありました。

メディア、大学教授、官僚など、従来「権威」とされた人々の
発言の信用が一気に失墜しました。

日本社会では、今大変な情報革命が起こっています。
私たち自らが判断する時代に入ったのです

p012
恣意的な情報は国際政治の常道です。 
「国際政治」の本を手にしてみてください。
多くの場合、どこが大事なのか、分からないでしょう。
特に日本人著者の本が顕著です。

私は外務省にいた時から、論争を好みました。 
それも公の論争です。 それは私の外務省での立ち位置と
関係します。

p013
西側諸国の外交官同士で、ソ連やイラン、イラクをどう見るか、
月一回の定期会合を持っていました。

議論が激しければ激しいほど、「何が一番の問題か」
「どこに争点があるのか」が分かります。

問題点の理解が進むのです。

本書はできるだけ「論争から見る」ことを心がけました。

=== この著者の態度は、私は好きですね。
私は、右にしても左にしても、一方的な主張というのは嫌いです。
テレビなんかでいろんな政治的な議論を聞いていても
だいたいが中途半端で消化不良で、議論がまったく噛み合わず、
お互いが言いっぱなしというのがイライラするんです。
政治家同士の徹底的な議論を見てみたいものです。
儀式のような議論は 空しいだけです。

まあ、その前に 若い人たちが 議論をするという訓練を
小学校時代から積み重ねないとダメなんでしょうけどねえ。
いわゆるディベートの訓練ですね。

ー3-に続く

 

 

 

 

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孫崎亨著 「これから世界はどうなるかー米国衰退と日本」を読む-1ー

前回、同じ著者の「戦後史の正体」を読みましたけど、
じゃあ、この後、世界はどうなっていくのか、ってところを
著者が予測している本を ひき続き読んでみるかってことで・・・

003

この著者は、先の本で、日本の対米追随派と独自外交派を比較して、
本人が後者であることを明言した上で、分かりやすい論を立てて
いるんです。

そして、その論ゆえに、今の日本の体制を牛耳っている対米追随派
からさまざまな言論圧力を受けているそうなんですけどね。

浅学の私なんぞに、世界第三位の経済大国が、今のまま後退していく
米国に追随すべきなのか、あるいは、間違いなく米国を追い抜いて
世界一になる中国との等距離外交に転換すべきなのか、あるいは、
昔々何世紀もそうであったように中国にすり寄る外交に変化すべきなのか、
そんなことは分かりませんが、まあ、とりあえず読んでみましょう。

ちくま新書 孫崎亨著 
「これから世界はどうなるか」
ー米国衰退と日本ー

の中から、
私が「凄い」「へえ~~、そうなんだ」「なるほど」などと
思ったところだけを 引用しながら、感想を記していきたいと
思います。

もし 対米追随派の方が書かれた 読みやすい本があったら、
それも教えていただくと嬉しいです。

ーーーーーーーー

目次:

序章  世界は今、歴史的な変動期にあります
第一章 情報革命は国際政治に影響するでしょうか
第二章 「アメリカの時代」は終わるのでしょうか
第三章 「アメリカ時代の終わり」で世界秩序はどうなるのでしょうか
第四章 平和的手段の構築は可能でしょうか
第五章 日米四つの脅威をどう考えればいいでしょうか
終章  これまで述べてきたことを総括したいと思います

005

ーーーーーーーーー

ところで、この著者については、多くのサイトでご覧いただける
と思いますので、GOOGLEなどで検索してみてください。

YOUTUBEなどでも その発言が紹介されているようです。

ー2- へ続く

 

 

 

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2013年4月15日 (月)

大学の入学・卒業時の 英語試験TOEFL導入に 賛成? 反対?

こういうサイトがあったんです。

http://sum.qooker.jp/O/jobBizYesno98/ja/sp1.html
「自民党の教育再生実行本部は、国公立大学の受験や卒業に
英語能力テスト「TOEFL」で一定以上の成績を求めるなどの
提言をまとめました。世界で活躍できる人材の育成策とされています。
大学の入学・卒業時のTOEFL導入に賛成(Yes)?反対(No)?

結論から言えば、私は反対なんです

大学の入学時と卒業時の両方(?)にこういうテストを入れた
からって、それで「世界で活躍できる人材」が出来るとは到底
思えないんですよねえ。

TOEFLっていう試験がどんな試験かっていうと、
http://ja.wikipedia.org/wiki/TOEFL

このサイトの解説をみると、

英語圏の大学へ留学・研究を希望する者を主な対象とした英語能力
測定するテストであり、英語による高等教育に適う能力の判定が目的である。」

「多くの専門単語を含むアカデミックなものばかりであり、時事問題や物語文、
対話文は扱われない。

「大学講義・大学キャンパス内を舞台とした内容となっており、学術的、
及び実際英語圏の大学で使われる語彙が必要となる。」

・・・つまり、
英語圏の大学などに留学する目的がある人だったら、当然必要なんでしょう
けど、この政策提言が なにを意図しているのかよく分からない。

「世界で活躍できる人材」を育成するために、政府として留学を強く
押し進めるための最低要件だというのなら 理解はできるんですけどね。

それだったら、日本の大学で入学・卒業の要件にする必要は全くなくて、
留学を推進する政策をやれば、留学したい人たちは自ら自主的に
そういう英語の勉強はやると思うんです。

留学したい人たちが 留学しやすい環境をつくればいい話だと思います。

私は、中学時代から英語が好きで、高校の後は、「英語さえやっておけば
喰いっぱぐれはないだろう」 という大雑把な目標があって、ビジネス
英語の専門学校に通ったんです。

そして、たまたま、アメリカ系の会社を3つ渡り歩いて、運よく普通に
サラリーマン生活を送ってきたんですけどね。

大学の全員が英語をやるなんて、そんな無駄なことは必要ないと
思います。 第一、言語能力には個人差が非常に大きい
日本語教育に携わっていてよく分かるんですけど、日本語を
短期間で使えるレベルまで伸びるひとは約1割しかいません。
英語も同じだと思うんです。 
9割の学生にとっては、無駄でしかない

(学術英語レベルという意味ですよ。 ちょっとした英会話なら時間を掛ければ大丈夫。)

それに、様々な分野での深い研究を日本語でやることの方がもっと必要だと思うんです。

私みたいに中途半端な英語しか出来ない奴が巷に溢れても困るだけですよ。

そういうことは、個々の大学に任せておけばいいことだし、
やるとしても、「学術的英語で、時事問題や物語文、対話文は扱われない。」
ってことであるなら、理数系の学部での授業を全部英語でやるだけの
覚悟があるかってことになると思うんです。

要するに、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)のような
大学にしちゃった方がいいんじゃないかということなんです。
http://www.apu.ac.jp/home/about/index.php?content_id=55&cat_id=12&lang=japanese

この大学では教職員の50%が外国籍と書いてありますからね。
日本のすべての大学でそういうことをやるのかってことです。

英語なんて、テストだけやったところで、身に付くもんじゃないですもんね。
中学、高校の6年間、一所懸命英語教育をやってきて、その結果が今の
現状じゃないですか。
日本人が教えていても無理ですって。

言語は文化、思考の仕方を反映していますしね。

もし、そういう試験をやりたいんなら、まずいろんな科目を英語で
教えることができる外国人の先生たちをどっと日本に入れないとね。

そこで、ものは相談なんですけど、フィリピン人の先生たちはどうっすか?
フィリピン人の英語の先生たちって、なにを隠そう、アメリカなんかの
公立の学校なんかに雇用されて、アメリカ人の子供たちに英語を
教えている
そうなんですよ。
学術的英語はどうかと思うけど、中学校や高校で勉強する英語だったら
フィリピン人の先生たちはいいと思いますよ。

・・・ってことで、私は一律の大学入試、卒業試験でのTOEFL
導入には反対です。 まずは、外国人の先生たちをどっと輸入しましょう。
特にフィリピン人をよろしくね。(笑)

その上で、国際的に役に立つ人材を育成しようというのであれば
海外への留学を後押しする政策を1年間に10万人分用意するとか
やってちょうだいよ。

どうも、こんなオチで すんませんでした。

 

 

 

 

 

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2013年4月14日 (日)

物乞いのおばあちゃんは 豪邸にすんでいる・・・・って噂

日系人の人たちが日本へ仕事をしに行くことをサポートしている某財団で、日本文化や生活習慣などをたま~~に教えているんです。

016

日本語は日本への大学留学からバギオへ戻ってきた女性がやっているんですけどね。

たまたま、なんの話からそうなったのかは覚えていないんですけど、研修生のひとりが 「日本には 物乞いは いるんですか?」 という質問をしたんです。

「私が小さかったころにはいたけどね。 今は見ないですね。 でも、ホームレスの人たちはいますよ。」

この財団で2~3年前から教えているんですけど、ほとんどの日系人の人が、既に日本に家族、兄弟姉妹、あるいは親戚がいる人ばかりなんです。

今回は、バギオ出身が4名とマニラ出身が2名だったんですけど、やはり家族や兄弟姉妹が日本で働いているのだとか。

「マニラの物乞いは シンジケートがあって、 お金をあげるとそのお金が吸い上げられているという話を聞いたことがあるんだけど、本当なんですか?」 と、聞いてみたんです。

http://homepage3.nifty.com/ktokuda/page060.html

「ええ、全部じゃないけど、本当ですよ。 特にムスリム(イスラム教)の人たちですね。」

「バギオじゃ どうなの?」

「バギオには シンジケートはありませんよ。」

「へえ~~。 じゃあ、独立系なんだ。」

「はい、そうですね。」

その話をしていた時に、ふと思い出したんです。

「そういえば、私がタクシーでケノン道路を登ってくる時に、特に朝なんだけど、お婆ちゃんを見ることがあるんですよ。 セッション通りで時々見かけるお婆ちゃんなんだけど。」

「あははは、はい、繁華街で物乞いをしているお婆ちゃんは数人いますよ。」

「そのお婆ちゃんが、元気なんだよねえ。 その坂道を登っているとき。 私なんかは、あんな坂道を登るだけで 息があがっちゃうからね。」

「バギオの物乞いのお婆ちゃんは 大きな自宅を持っているんですよ。 あははは」

大豪邸を持っているという物乞いのお婆ちゃんの話は何年も前に聞いたことがあるんです。 

どうも、有名な話みたいですね。

「時々、子供の物乞いとかも カフェなんかに来るでしょう? 皆さんはお金か何かあげるの?」

「私たちはあげませんよ。 あげるのは、大体 外国人か観光客ですね。 まあ、たまには地元の人でもあげているかもしれないけど。」

「お金をあげた方がいいのかね?」

「いやいや、あげるのなら食べ物をあげた方がいいですよ。」

随分前にも 似たような話をしていて、「食べ物をあげた方がいい」 と聞いたことがあるんですけどね。

そうタイミングよく、あげられるような食べ物がないんだよなあ~。

サンドイッチみたいなものを食べている時とか、なにかお菓子でも食べている時だったら、すぐにあげることも出来ますけどね。

バギオでカフェにいて、注文したものを待っている時だとか、もう食べちゃった後に、タイミング悪くそういう物乞いの子供たちが来たりするんです。

そうすると、お店のスタッフが、そういう子どもを追い払うんですけどね。

この前、小さい小学生くらいの歳の男の子がカフェの店内に入ってきたんです。

私に断られたその男の子は、さらに店の奥の方に入っていったんですね。

そしたら、スタッフの男性に よいしょ と担ぎ上げられて、道路に連れ出されていました。

でも、そのスタッフの様子も、物乞いの子の様子も 楽しそうな感じだったんです。

男性が笑いながら、ホイホイホイって感じで、男の子を抱き上げたら、男の子も笑っていたんです。

追い出すって感じではなくて、一緒に遊んであげてるって感じでした。

ああ、こういうやり方もあるんだなあ・・・ってちょっと感動したんです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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久々の 日本語直接教授法講座 ・・・ やっと3人目か・・・

フィリピンのバギオ市で、日本語を教えてきたんですけど、私の秘かな目標は フィリピン人の日本語の先生を5人養成することなんです。

007

本当はフィリピン人の場合は、中上級レベル、日本語能力試験なら2級以上ぐらいの人に教えることにしているんです。 日本語の教え方の講座ですから。

もちろん日本人の方にも教えるんですけどね。

フィリピン人だけだと、中上級の日本語力を持っている人というのは、特にバギオ市周辺にはなかなか見つからないもんですから・・・

大学で日本語を教えている先生たちも、そういうレベルの人は居そうにないんです。

ほとんどが、ホテル・レストラン関連の学部での、一学期だけ50時間程度のカリキュラムなもんですから、初歩の初歩を教える程度で終わってしまうんですね。

010

だから、なかなか先生たちのモチベーションにもなっていないようなんです。

それで、日本人の方にも教えてはいるんですけど・・・・

たまたま、中級を勉強中のフィリピン人男性が、自分の地元のパンガシナン州で日本語を教えたいので、どうしても直接教授法を勉強したいと言ってきたんです。

日本語だけで、日本人と一緒に受講するわけですから、「まだ無理だよ」って一旦断ったんですけどね。 どうしても学びたいというわけで。

日本語を勉強する。 それもプライベート・レッスンで勉強するっていうのは、普通のフィリピン人だったら、授業料が高くて、とても大変ですからねえ。

入門コースくらいは受講できたとしても、その後は、第一お金が続かない。

とてもとても、中級、上級まで勉強するっていうのは難しいんです。 仮に日本にある日本語学校に毎日通って勉強するとしても、中級まで約1年、800時間くらい、上級になるにはその2倍くらいの時間数を学校の授業でやらないと無理なんですね。

だから、教授法を教えたいと私が思っていても、そういうお客さんはなかなか出て来ないってことですね。

だから、今回、そこまで意欲があるのなら、しょうがないか、ってことになったんです。

彼が最後まで頑張ってくれたら、これでやっとフィリピン人で3人目なんです。

私も老い先短いっすからねえ・・・(笑)

早いところ あと二人・・・・ 出て来ますよ~~~~に!!

・・・

上の写真は、直接教授法を勉強中の日本人女性とフィリピン人の男性です。

それぞれが、先生役をしたり、生徒役をしたりで演習をしています。

これが、なかなか難しいんですよねえ~~。

見ていると簡単そうに思うんですけど、いざ自分がやるとなると大変なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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