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2014年2月13日 (木)

フィリピンの歴史教科書から学ぶ 05 ボルネオの王族がパナイ島の土地をアエタ族から買った??

 

HISTORY OF THE REPUBLIC OF THE PHILIPPINES

WRITTEN BY GREGORIO F. ZAIDE

フィリピンで極一般的に使われている歴史教科書を 元大学教授で

歴史の教鞭をとっていたRolando氏に教えていただきながら、雑談をして

いきます・・

 

 

 2 ORIGIN OF THE FILIPINOS 第二章 フィリピン人の起源

 

 

p37

― 初期のフィリピンの歴史における 伝説と作り話

 

― 初期のフィリピンの歴史については、考古学または歴史記録が

  不足していたため、多くの伝説や物語が歴史的事実として受け入れ

  られてきたが、後になって、歴史的な間違いであったことが

  判明した.

 

― 今日の新しい歴史は、「修正主義」歴史家や「愛国主義」の歴史家

  などの新進のグループから出てきている. 

  非常に過激であるが重要な変更をもたらしている.

 

p38

― Maragtasの伝説、又は 偉大な物語

 http://www.mts.net/~pmorrow/marag_e.htm

 

 Maragtasという言葉がどういう意味なのかについては、上記のリンク

  されたサイトに、このような解説があります:

 Even though these legends might have been known for generations,

 the word maragtas itself was unknown until it was used as the title of a

 book by Pedro Alcantara Monteclaro in 1907. He wrote Maragtas in

 the Hiligaynon and Kinaray-á languages of Panay and the word maragtas

 was merely intended to mean "history". To this day the word maragtas is

 known only in connection to his book.

  ・・つまりは、なんだか分からないんだけど、唯一ある本に関連

  して、「歴史」というような意味でつかわれているらしい.

 

― フィリピンの先史時代について、最も知られている伝説の

  ひとつが「マラグタス」、あるいは偉大な物語である.

  この話は、ボルネオからの10人のマライ人の貴族たちの

  話であり、フィリピン諸島において最初に政治的な連合及び

  憲法を作ったとされる.

 

― マラグタスによれば、西暦1250年ごろに、10人の貴族と

  その一族がボルネオの王国、スルタン(イスラムの君主)

 Makatunawの残忍な統治から逃れ、自由な新しい土地を求めて、

  海を渡ってきた. 

  貴族であるPutiに率いられ、王族のマライ人一族がパナイ島に

  上陸した. 彼らは、パナイ島の低地を、Atiの王である

 Marikudoから買った. マリクドは、先住民たちを山へ移すことを

  承諾した.

 

― 今日まで、ati-atihan と呼ばれる色彩豊かなマルディ・グラ、

  告解の火曜日のお祭りが、パナイ島のアクランで祝われており、

  この伝説の土地売買を記念するものとなっている.

  これは、毎年1月に、サント・ニーニョ(子供時代のイエスの像)

  の祝祭日に、アクラン州のカリボで開かれている.

 

― ati-atihan は ダンスとして今やフィリピン中に有名になり、

  宗教的な行進や町のお祭りと一体となっている.

 

ati-atihan」については、こちらに解説があります:

http://en.wikipedia.org/wiki/Ati-Atihan_Festival

The name "Ati-Atihan" means "to be like Aetas" or "make believe Ati's." Aetas

 were the primary settlers in the islands according to history books.

 They too are the earliest settlers of Panay Island where the province of Aklan

is situated.

・・・つまり、「アエタ族のように」「アエタ族を信じます」という

意味のようです.

 

― マラグタスは、さらに、貴族Sumakwelによって、

  バランガイ(という最少行政単位)の政治的連合を組織化した

  ことを描いている. 

  また、彼は、先史時代のマライ人コミュニティーの為の、

  法律綱領を伝えたと信じられている.

 

 

参考までに、こんなサイトがありました:

「古代のフィリピン人たちとバランガイ」

http://inukun.coco.ph/diary/161-barangay.html

 

 

=== この後に Sumakwelが伝えたという法律綱領が

    長々と書かれているので、それは次回・・・

 

    それにしても、このあたりを読んでいると、感覚的には、

    歴史の教科書を読んでいるのか、伝説の本を読んでいるのか、

    はたまた観光案内のパンフレットを読んでいるのか 

    分からなくなっちゃいそうですね.

 

    日本だったら、こういうのは歴史の教科書には載せない

    でしょうし、観光地の案内として、その土地に残っている

    伝説、昔話の解説をしているという雰囲気ですよね.

    土地土地の伝承などを大切なものとして残すという意味なら

    納得できるんですが、これがフィリピンの歴史なのか

    というと ??? です.

 

 

== 次回 06 へつづきます==  

027

 

 

 

 

 

 

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