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2014年6月29日 (日)

「日本人の脳」 角田忠信著- 19(完) アーティストは酒も煙草もダメ!!

角田忠信著「日本人の脳」を読みながら、自分の脳の中を整理しています・・

 

「創造性を阻害する因子」

P369

ギルフォードの行った大規模かつ実証的な人間の知性の研究によって、

収束的思考と発散的思考という精神的活動過程の存在が明らかに

された. 収束的思考は論理的思考と等価のもので、一つの問題に

対して一個、または普遍妥当性の大きな一定個数の回答を、既成の

論理に基づいて追求するものである.

発散的思考やこれと等価の超論理的思考・想像力は、一つの問題に

ついて、多数の回答を独自の観点から求めてゆく精神過程であると

説明されている.

 

P370

オースチンは収束型と発散型の人に分類して、前者は論理的分析

秀れるが、空想力や心の流動性を必要とするテストには不向きで、

物理・科学の領域に専門化する傾向がある.

一方、後者は芸術に傾くと述べている.

 

P371

・・・西欧人の右と左の脳の働きの差を想い浮かべることができよう.

収束的思考や収束的人間は左の言語脳的特性と合致するし、

発散型思考は右の非言語脳的特性をよく表現している.

 

日本人の場合には情動的働きが左脳優位と考えられるから、

より左脳に依存していて・・・右脳で直観的に閃いたイメージを

左脳で論理化するという過程で情動的な働きがどのように作用する

のか、日本人の創造のメカニズムについてはわからないことが多い.

 

=== 結局、西欧人の場合は、はっきりと右脳と左脳の働き

    が分かれているので、どちらの脳が優位かによって

    論理的か芸術的かに傾く度合が決まるみたいですが、

    日本人の場合は、自然音が母音と共に左脳で処理

    されるのでその情動的なものが創造性という面で

    どんな作用をしているのか分からんってことでしょうか?

 

 

私は多くの日本人を対象として聴覚の優位性を測定してきた.

・・・正常者と考えられる人々のなかに、すべての音が言語脳 

だけで処理され、これを裏付けるように、片耳に異常に利耳が

片寄った例を見出すことができた.

・・・これらの人々は より知的に傾いた人々に見出される

特徴があり、知的作業から解放され、スイッチ機構が元に戻って、

両脳の統合的働きが要求されるときになっても、言語脳にロック 

された鍵が自動的には戻らないのである.

・・・これは長期間の学習による言語脳の負荷による偏りであって

病的徴候は意味しないといえよう.

 

P373

日本のインテリの多くは、膨大な知識を蓄えても、それを活用

して創造へと振り向ける酵母を失ってしまうという現象の

大脳生理学的な説明にならないだろうか・・・ 

=== ここは随分恐ろしいことを書いてありますね・・・

    知的仕事ばっかりしている人は、左脳にロックして

    収束型が固定してしまうので、その点では凄いんだけど、

    右脳でのインスピレーションというものが湧かないので

    せっかくの知性が生きてこないってことを言っている

    みたいですね・・・

 

日本人の持つ脳の特異性は情動メカニズムが左脳に依存して

いることにあるが、優位性パターンでみた限りでは、嗅覚刺激・ 

喫煙・飲酒・トランキライザー・鎮痛剤などの使用によって 

容易に言語脳依存型に変わってしまう.

煙草一本で一時間以上にわたって、両脳の働く正常な状態に

戻らないから、・・・非言語脳はその働きが全く阻止されてしまって

いることになる・・・

 

=== 要するに、上に書いてある刺激物は、左脳依存を

    ますます高めるから、右脳のインスピレーションが

    使えないよって言っているわけですね・・・

    アーティストは酒とたばこはダメだってよ!!

 

    逆に言えば、私の屁理屈が絶好調になるのは

    酒と煙草をやっている時ってことかな?

 

P374

日本に煙草が伝えられたのは、天正12年(1584年)に初めて

日本に来港したスペイン船によるもので、・・・

享保10年(1725年)に諸大名の財政窮乏援助のため、

煙草の栽培が奨励されるようになって、喫煙の習慣が広まる

ようになったとされている.

 

=== ほお~~~、スペインの陰謀だったか・・・

    日本人の創造性を阻止するための・・・

 

日本の伝統的な、華道・茶道・弓道などの道的技芸や禅などは

非言語的な特徴を持ち、我々の情動のコントロールに役立つ

ばかりでなく、想像力や、判断力などの知恵をはぐくむのに

役立つに違いない・・・

 

西欧人は理性中心の態度を反省して、東洋の思想に目を向け

はじめている. この東洋の思想というのも実は、日本人の

脳のメカニズムのうちに、日本人の文化の窓枠として、日本語が

続く限り、宿命として、仕組まれているのである.

 

 

=== さて、読み終わりました・・・

    著者は最後に 日本の伝統的な文化に創造性の根源を

    期待しているようです・・・そこに日本人がもっと

    右脳の働きを求め、世界の中でも独特の創造性を

    花咲かせることを夢見ているんですね・・・

    この著者の研究がその後 どのように継承されているのか

    そこが知りたいところです.

 

こちらのサイトに「角田法」に関連する文献がありました:

興味をお持ちの方はどうぞ・・・専門的すぎて私には無理ですが・・・

[PDF]

聴覚情報処理機能の生体工学的研究 菊池吉晃 - 東京大学学術 ...

repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/.../1/247527-1.pdf

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&ved=0CCIQFjAB&url=http%3A%2F%2Frepository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp%2Fdspace%2Fbitstream%2F2261%2F50728%2F1%2F247527-1.pdf&ei=zPiuU8ORHZDi8AXvvYHADw&usg=AFQjCNHg5kecl-N2nyOpuK2TP74kovlPtA

 

菊池吉晃  - ‎1990

聴覚情報処理機能の生体工学的研究. 一機能的非対称性を中心としてー. 菊池吉晃. 東京医科歯科大学班治疾患研究所政党機能疾忠山門 ...... <DAF効果)を利用した、角田法 (key-tappi ng tcsLによる大脳半球. 優位性候査)と呼ばれる方法がliIJ発された ...

 

 

「日英語の相違とその自然的社会的背景」

武本, 昌三

http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/2274/1/RLA_56_84-111.pdf

 

「日本人の自然に対する感覚は,一般に狭いが鋭敏であることはすでに述べた◎

したがって日本人のものの見方は,微視的であり,具体的であり,且つ個別的

になりやすい。英米人は,これに対して,巨視的であり,類型的であり, ,そし

ておそらく,抽象的である。」

 

「日本の科学者が,サルの顔を見て個体識別が出来るのに,西洋の学者にそれ

が出来ないというのは,彼等には,サルが類型的にしか見えないからに違いな

い。類型的なものの中から,ある個体を識別するためには,だから,イレズミ

が必要になったりする。」

 

Img_7299a

 

=== 完 ===

 

 

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