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2014年6月24日 (火)

「日本人の脳」 角田忠信著- 12 西欧人にとっては邦楽は難解で異質 

 

 

角田忠信著「日本人の脳」を読みながら、自分の脳の中を整理しています・・

 

「言語と音楽 - 日本の伝統音楽の特徴」

 

さて皆さん・・このYOUTUBEで まず

琴とギターの協演を聴いていただきましょうか・・

http://www.youtube.com/watch?v=B5YsX2bGPWA

 

このバギオで開かれたお二人の演奏会は めちゃくちゃ

盛り上がったんです・・・素晴らしい演奏でした・・・

これを我々日本人の脳は おそらく左脳で受け取ったんでしょうが、

フィリピンの観客はどうだったんでしょうね・・・

 

p111

 

音楽の起源について・・・鳥の鳴き声に起源をもとめるダーウィンの説、

・・・リズム起源説、・・・お互いに呼び合って連絡をとるために

・・・普通の言葉から歌というものが分離していった・・・

・・・スペンサーに代表される言語起源説があるという・・・

ザックスは楽器を持たず歌だけをもっている民族が文化の最も

低い段階にあるとみられることから、当然、音楽の起源は声楽にあると

しているといわれる・・・・

 

西欧語の母音の役割は音韻的であるよりも、むしろ声性的であり、

音声のリズム・イントネーション・個人差・情緒性・方言差・声の

大きさに重要であるといわれるが、 日本語の場合には音韻的且つ 

声性的の特徴をもつと考えられる.

話し言葉と歌の差は・・・母音の使い方の差・・・母音をひき伸ばすことによって会話から歌が分離・発達した・・・

 

p112

・・・日本語を母語とするものにとっては避けられないハンディキャップ

を負いながらも日本人の洋楽、特にクラシック音楽のファンは少なく

なく、・・・他方西欧人にとっては日本音楽は難解な異質の音楽

みなされていて、その理解者は少ない・・・

 

=== そこで著者は ここから

    「日本楽器音と西洋楽器音の大脳半球優位性」の実験

    展開しているんです・・・

 

p116

日本人の成績は・・・日本楽器音の優位性は母音/あ/やハミング、

虫の音などと同じ側にあり、言語半球優位である・・・

西欧人12名・・・日本楽器音の優位性は全例が母音/あ/・純音

P側にあり、非言語半球優位であった.

一方、西洋楽器音は 日本人、西欧人、日系二世・三世ともに

非言語半球が優位であった.

 

p117

フラッター奏法は・・・急速な半音階を奏するに適し、

Drrrと発音するのににた舌の運動で行われ・・・一種のトレモロ

のように響き、大気中にふるえる小鳥の群れに似た音の効果

もつといわれる.

 

p119

 

日本人被験者では通常の奏法のリコーダ・フルートA音に対して

は音楽脳である非言語脳が優位であるが、フラッター奏法・ 

音声を加えた奏法では、篠笛と同様に言語脳が優位となることが

知られた.

 

=== 要するに、自然音に近いフラッター奏法や音声が入る

    楽器音の場合は、和楽器である篠笛と同じように、

    日本人の脳では言語脳つまり左脳で処理されるってこと

    ですね・・・

    これに対し、西欧人・日系二世・三世の結果は、

    すべて音楽脳が優位だとあります.

 

p120

「脳内スイッチ機構と音楽

 

p121

三味線は弦楽器であると同時に、打楽器の役割を兼ねていて、

必然的に胴皮と撥によって発せられる雑音が生じる.

このような奏法は三味線の本家である琉球にも中国にも存在しないと

いわれる.

邦楽は洋楽に比べて雑音的要素をはるかに重視し、日本の管楽器では

能楽の能菅や尺八では意識的に息音を大きく発して、表現の一部に

用いるという.

 

p122

西欧人や日系二世・三世の脳のスイッチ機構はinharmonicな楽器音

に対しても音楽脳で応じるが、われわれ日本人だけが、これらに 

言語脳で感じているのは、・・・日本語母音の処理機構の特異性

に基づくスイッチ機構の働きと考えられる・・・

 

=== ここで私が驚いたのは、琉球の三味線にも本土の三味線

    のような奏法がないってことなんですけど・・・

    そうなんですかねえ・・

    是非沖縄の元々の言語についてもこの実験をやって

    欲しいところですけど、元々の琉球語だけで育った

    人なんていまどきいないんでしょうね・・・

    日本型・ポリネシア型の言語ではないんでしょうか?

    それに、フィリピンの山岳民族の言葉なんかも調べて

    欲しいなあ・・・

 

・・では、最後に AKI & KUNIKO のもうひとつのライブをお楽しみください・・・・

これは ドイツでの演奏だったようです・・

ドイツ人の耳・・いや脳には どう伝わったんでしょうか・・・

http://www.youtube.com/watch?v=lixPdSsNJ5A

 

次回は、「朝鮮語と日本語」の話に入ります・・・

 

=== その13へ続く ===

 

 

 

 

 

 

 

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