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2014年6月24日 (火)

「日本人の脳」 角田忠信著- 11 邦楽器は自然の音と同じ言語脳

角田忠信著「日本人の脳」を読みながら、自分の脳の中を整理しています・・

 

「西洋音楽愛好へのきっかけと現代音楽」

p105

・・・私は日本古来の雅楽で重要な楽器の一つである笙について

日本人と西欧人の優位差を調べていた.

笙の音は・・・日本人にとっては神聖かつ、荘厳な響きをもっている.

笙の音の優位性は、日本人では言語脳が優位になっているが、西欧人

では音楽脳が優位になることが、見出されていた.

・・・楽器の種類をふやして、尺八・三味線・箏・胡弓・薩摩琵琶・ 

能菅・篠笛・竜笛・笙(一本吹き・合竹)・ひちりきを選んだ.

洋楽器には、バイオリンA音・オーケストラによるA音の斉奏・

弦楽合奏・木管合奏・チェロを選んだ.

 実験の結果・・・洋楽器の音は日本人も西欧人も日系二世・三世も等しく、音楽脳が優位になる成績が得られた.

 

・・・日本楽器の音は西欧人・日系二世は西欧楽器と同様に

音楽脳が優位となるが、日本人では何故か、言語脳優位にでる.

  

p106

日本の伝統楽器の音は日本人にとってはすっかり言語音に

近い性格をもってしまっている・・・

 

・・・このことから日本音楽では歌と楽器と自然界にある 

鳥や虫の音とが対立することなく、美しく調和するということが

説明できる.

 

西洋音楽では歌唱法を純粋に楽器音である楽器に近付けて、

ハーモニー感覚主体の声楽が発達してきたことが理解される.

=== う~~ん、凄いことですね.

    日本人は伝統的に、歌でも音楽でも自然の音でも、言語脳で

    調和させて聴いていたんですね・・・

    昔から思っていたことがあるんですけど、

    アメリカあたりの歌のグループのあのハーモニーの素晴らしさを

    なんで日本人には出来ないんだろうと・・・

    西欧人の歌声は楽器音に近いんですかねえ・・・

 

 

p107

・・脳内スイッチ機構のところで述べたように、西洋楽器や

オーケストラを用いても、なんらかの操作で日本人の言語脳で

鑑賞する音楽を作り得る可能性は残されているが、

この逆すなわち、日本楽器を用いて日本人の音楽脳で鑑賞する 

様式には決してできないのである.

最近試みられている日本楽器によるバッハの演奏などは

この意味からは少々おかしいことになる.

 

「ノヴェンバーステップス」には豊富に尺八と琵琶がとり入れ

られているが、賢明にも邦楽器とオーケストラとは協奏曲の

ように、決して混じり合って演奏されることなく、琵琶と尺八が

単独あるいは両者が一緒になってオーケストラとのかけ合いの

形で演奏されているのである.

・・・勿論日本人にとっては、この曲を聴くときには左右の脳で

交互に鑑賞することになろうし、西欧人では終始器楽曲として聴く

という文化の差があらわれるのは当然である・・・

 

=== 邦楽器は日本人にとっては言語脳、西欧人にとっては

    西洋楽器と同じく楽器音で音楽脳になるんですねえ・・

    日本人は左右の脳を交互に使わなければいけないわけか・・

    混じり合った音は、日本人にとってはどういう音に

    なってしまうんでしょうねえ・・・

    それに、西欧人にとっての邦楽の音というのはどのように

    聞こえるものなのでしょうか・・・

    自然の音が分からない西欧人の脳には、邦楽器の音は

    ちゃんと受入れられるのでしょうか・・・

 

 

次回は、「言語と音楽 - 日本の伝統楽器の特徴 」の章に入ります.

 

 

=== その12に続く ====

 

 

 

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