「日本人の脳」角田忠信著- 13 韓国語・朝鮮語は西欧語型である
角田忠信著「日本人の脳」を読みながら、自分の脳の中を整理しています・・
「朝鮮語と日本語」
p124
被験者は母国語によって二群に分けられる. すなわち、韓国、北朝鮮
で生まれ韓国語、朝鮮語(以後、朝鮮語とする)を母国語とする
一世グループ11名、 日本語を母国語とした二世グループ4名である.
朝鮮一世グループでは日本語/あ/、同国人によって発声された
母音/あ/の優位性は全例右半球優位で、純音Pと同側にあった.
自然音についてもハミング、泣き声、嘆声、こおろぎ、牛の鳴き声は
劣位半球優位の西欧語型を示した.
雅楽、篠笛の優位性も劣位半球優位であった.
一方二世グループでは純音の優位性は右半球優位であるが 母音/a/A、
泣き声、嘆声、こおろぎ、牛、猫の鳴き声、篠笛などは左半球優位で
あった. この型は典型的な日本語型パターンである.
==== 日本語に一番似ているのは韓国語だと常々聞いていたん
ですけど、意外や意外という実験結果ですよね・・・
私は長崎県生まれですから、韓国には近いわけですけど、
18歳で関東に出てから、九州弁を遠くで聴いていると
なんだか韓国語を聴いているような気持ちになったもん
なんです・・・
p196
金田一春彦氏によると「一般に、一つの言語が時代とともに変化する
ときに・・・音韻の面が一番変わりにくく、文法の面がこれに次いで
変わりにくい・・・長く祖語のおもかげを伝えるのは、当然、第一に
音韻の部面であり、第二に文法の部面である」
母音を音源として脳の処理機構を調べ、これによって日本語の祖語を
求める可能性は充分に残されている・・・・
=== 是非 フィリピンの人たちや 台湾の人たちも
研究に含めて欲しいなあ・・・
最新の研究結果が知りたい・・・
一世グループはすでに日本生まれの二世の性格に対する漠然とした
異質性を感じているようである.
表現法はいろいろであるが、「情緒的、ソフトで周囲の人々の意見を
うかがい、自分の意見を強烈に出さない」、「悪くいえば、腑抜けに
なっている」、「けんかをしない」などであった.
・・・・これは丁度われわれが、かつて、米国、南米の日系二世に
抱いていた、異質の感じと丁度逆の関係になってはいないだろうか.
=== なるほど、日本人からみると韓国人は「激しい」感が
ありますけど、韓国人の一世から二世をみると
「腑抜け」って雰囲気になっちゃうわけですね・・・
p127
文部省の統計数理研究所で過去20年間にわたって行われてきた、
日本人、ハワイの日系人を対象とした、「日本人の国民性」調査の
データが最も科学的に、この問題に答えている・・・・
いくつかの質問に対する回答の中心となる、もっとも優位な
考えの筋が、義理人情的発想にもとづくものであることが
明らかになったという.
そして次に強いのが、現実的実利を重視した義理人情、すなわち、
ドライさに裏打ちされた義理人情ということになるらしい・・・
ハワイの日系人の調査では、・・・重点の置き方が逆になり、
日本のような義理人情が二番に現れるという.
=== 義理人情ってのはよく日本人の性格を表すものだと
言われますが、客観的データでもそうなんですね・・
日本以外の国の人たちの国民性は この文部省のデータでは
こんな分け方をしているんでしょうかねえ・・
ちなみに、私自身はかなり「ドライな義理人情」グループ
に入るんじゃないかなあ・・・
p128
「日本人とユダヤ人」という本の中で、・・・・
彼によれば、日本人とはまず日本教であり、その中にキリスト派、
創価学会派、マルクス派、進歩的文化派などの分派がある・・・
ロゴスとパトス的な脳が同居するという、日本語を母国語とする
われわれに宿命的な共通の基盤をさしているのではなかろうか・・・
日本語の持つ魔力は、日本に永住する外国人を二代目からはほぼ
確実に日本教徒に改宗させてしまう.
そしてこのことが、元来異質な民族の混合といわれる日本人に
精神構造の画一性をもたらしたのではなかろうか・・・
=== なるほど 日本教ですか・・それよりも「日本語教」と
ここでは呼ぶのがより根源的かもしれませんね・・・
日本の文化自体が日本語の母音で規定されてしまって
いるというわけだから・・・
「元来異質な民族の混合」というのは確かにそうなん
でしょうね・・・「日本民族」などといっても
渡来人の寄せ集めなんでしょうから・・・
今からは「日本語族」ってことにしますか・・・
p129
大野晋氏の縄文人の南方系言語と、弥生人のアルタイ系言語と江南系
言語の同化したものが混淆して、日本語を作ったという混成語説に
強くひかれる・・・・
=== この辺りの最新事情も知りたいなあ・・・
p130
我々は左右に同重量の脳をもちながら、余りにも言語脳に
傾いた使い方をしているから、西洋の器楽曲は疲れやすい言語脳
を開放するという大きなメリットを持っていることを忘れては
なるまい・・・
=== 皆さん、最近 自然の音を癒しの音楽なんてのが
ありますけど、それは脳を休めることにはならないですよ.
日本人は 自然の音を言語脳で聴くんだから・・
歌が入っているのもダメなんですからね・・・
西欧音楽の器楽曲じゃないと無駄ですよ・・・
では、ゆっくりと左脳・言語脳を休ませてください.
=== その14に続きます ===
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コメント
はい、どんどん西洋の器楽曲を聞いてください・・
オペラもミュージカルもダメです・・・・
和楽器が入っていてもだめです・・・・
子供の脳を欧米語型にしたければ、4~5際までに
どんどん欧米語の歌が入った曲を聴かせるといいのかな?
投稿: sase tamotsu | 2014年6月27日 (金) 02時07分
一番最後の西洋の器楽曲で癒やされる、はいいね。最近聴いてないから久しぶりに聴いてみることにするか。
投稿: かおり@中野 | 2014年6月26日 (木) 17時39分