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2014年12月 1日 (月)

フィリピンの歴史教科書から学ぶ 50 第19回目の授業(その1) - カラバオは輸入品、タマラオはネイティブ

 

 

 

 

HISTORY OF THE REPUBLIC OF THE PHILIPPINES

WRITTEN BY GREGORIO F. ZAIDE

 

 

毎週一回2時間、フィリピンの大学で使われている教科書を読みながら、

政治学・歴史学の元教授とのQ&Aと雑談をしています・・・

 

 

シリーズ50の部分

 

p113

植物や動物の導入

 

=== achuete(アチュエテ)とはどんな植物か?

 

丸い果実で毛がはえているが、食用ではなく、種を使う.

この種をつぶして、料理にオレンジ色を加えるためのものである.

 

 

=== maguey(マギィ)というのを辞書で調べたら

    「リュウゼツラン」と出たが、これは鑑賞用の花と考えて

    いいのか・・

 

このマギィという名称はその種類の一般的な名称であって

特定の固有の名称ではない・・マギィにもいろいろあって

蓮のような植物もあるし、マロンガイと呼ばれる葉っぱも

同じ仲間である.

 

・・・このマロンガイは我が下宿の食事にもよく出てくる

   もので、まさに葉っぱである.

 

・・・辞書で再度調べたところ、以下のようにいろいろある:

 

maguey【名詞】

 

【植物, 植物学】 リュウゼツラン; (特に)マゲイ.

 

1 きめの粗い撚糸を作る時に使われる硬い繊維を産するフィリピンの植物

(Philippine plant yielding a hard fibre used in making coarse twine)

 

2 特にメキシコの無色の酒、メスカールの材料であるプルケを作る

ために使われるメキシコの植物

(Mexican plant used especially for making pulque which is the source of

the colorless Mexican liquor, mescal)

 

・・・ さらに インターネットで検索をしたところ

    英語のサイトで これらしきものを発見:

http://fida.da.gov.ph/Templates/maguey_history.html

Maguey, scientifically known as Agave cantala (Roxb.) belongs to the Amaryllidaceae

 family genus Agave sp. Commonly known as a century plant, maguey originated in

Mexico and was introduced to the Philippines by the Spaniards.

 

この英文の説明を読むと、上記の辞書の説明の1に合致するようです.

(写真があるので納得)

 

 

=== maizuというのはとうもろこしでいいか?

 

とうもろこしの中でも白くて小さい種類のものである・・

そのまま茹でてスナックとして食べたり、バラして肉などと一緒に

煮込んだりする・・

ミンダナオでは、元々とうもろこしはあって、米ではなく

とうもろこしを主食とした・・

 

=== carabao(水牛)は中国から来たとあるが、本当なのか?

 

カラバオは外から入ってきたが、タマラオはフィリピン固有の動物である.

タマラオは小さくて平らな角が特徴である.

 

・・・いまひとつはっきりとした区別がつかないので

   インターネットで検索したところ写真を発見:

http://www.rappler.com/science-nature/41173-tamaraw-carabao

 

・・・なるほど、よく見かけるのは カラバオの方ですね・・

 

ついでにカラバオの方も検索してみると、ここには

「紀元前200-300年ごろにマライから入ってきたのではないか」

と書いてあります・・

 

=== バナナやマンゴ、米などは 元々フィリピンにあったのか?

 

カラバオ・マンゴ」と呼ばれる大きなマンゴは元々あったと

されている.

 

・・・さっそく検索したところ、「カラバオ・マンゴ」がありました:

   「http://en.wikipedia.org/wiki/Carabao_(mango)

 

   「バナナ」については、「原産地は熱帯アジア、マレーシアなど。」

    とありますから、フィリピン原産もあったと思われます・・・

 

 

「米」については、赤米は元々あった.

WAG WAGと呼ばれている・・・

 

・・・WAG WAGという言葉は「古着屋」という意味かと思って

   再度教授に聞いてみたところ、 WAG WAGは「ふるいにかける」

   というほどの意味であって、お米を「ふるう」ところから

   来ている・・・

   古着も中古品を「ふるう」ところから来ていると思われる.

   ・・との説明だった・・

   確かに辞書にそのような意味がある:

   「http://ejje.weblio.jp/content/wag

 

 

=== 「新しい産業の導入」のところに果実酒の話があるが、

    元々お酒などはあったのではないか?

 

蒸留する「バシ」、砂糖黍などから造られるものは新しい・・

米から造る「タプイ」はドブロクで元からある・

 

=== 「ライムやレンガの製造」とある「ライム」は何のことか?

 

ライム石をパウダーにして、他と混ぜて建築の資材などにする・・

例えば、イントラムロスの石造りの家や、ビガンの石畳などに

使われるようなものである・・・

レンガは焼くが、ライムの石は焼かない・・・

 

・・・辞書でひくと、いろいろな意味がある:

 

1 石灰.

2 鳥もち.

【植物, 植物学】 ライム 《ミカン科の小木》.

【植物, 植物学】 シナノキ,ボダイジュ.

セイヨウボダイジュ《香りのよい黄色の花をつける》, その材

石灰(農業用のものを除く。) 

石灰(酸化カルシウム),ライム(水垢),湯あか

ライム果; 生石灰; ライム; シナノキ; 石灰

(柑橘類の植物)ライム

水酸化カルシウムの生成に使用される白色の酸化物結晶

 

 

=== buri や pandan の繊維とあるが、どんなものなのか?

 

Buriは 伝統的な家を作るときに使う・・

Pandanは 米と一緒に炊くと香りが良くなるものである・・

 

=== hemp 辞書では「麻」とあるが、マニラ麻のことか?

 

マニラ麻、アバカのことである.

 

=== アバカは 日本人移民が1900年代の初めに

    ミンダナオのダバオで開拓をして成功者もいたそうだが、

    元々はいつごろ、どこで栽培されていたのか?

 

元々、ミンダナオの北部にはアバカがあり、南部にはココナツが

栽培されていた・・

 

=== バナナはいつ頃から主要な産業になったのか?

 

マルコス時代以降のことである.

そもそも、農地改革をやろうとしたときに、農民に分けられる

農地の対象とされたのが 米、トウモロコシ、野菜などを栽培

していたところだった・・

そこで、その改革が行われる前に、大農園主たちは

こぞって対象とされない バナナやパイナップルに切り替えた.

農地改革逃れの策として急激に増えた.

 

 

=== そもそもスペインはフィリピンに何を期待して

    植民地にしたのか?

 

スパイス・アイランド(香辛料の島)がヨーロッパで有名な時代

だったので、モルッカ諸島と同様にスパイスを期待していたようだ.

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AB%E8%AB%B8%E5%B3%B6

「モルッカ諸島(Moluccas)またはマルク諸島(インドネシア語:

Kepulauan Maluku)は、インドネシア共和国のセラム海とバンダ海に

分布する群島。 スラウェシ島の東、ニューギニア島の西、ティモール島

の北に位置する。 歴史的に「香料諸島 (Spice Islands)」として特に西洋人

や中国人の間で有名であった。」

 

=== 第19回目の授業の(その2)へ ===

 

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