« 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? 日本語教育との比較 | トップページ | フィリピンの歴史教科書から学ぶ 55 フィリピン最古の銀行は? »

2015年3月17日 (火)

日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? その2

日本の英語教育に関する議論が、その授業時間数の合計について
どんな感じでされているのが 気になったもんで、調べてみたんです・・

いろいろ検索したんですが、英語授業時間の合計の比較をやっているデータは
あまりなく、やっとこのサイトで合計時間が書いてありました:

http://www.edu.pref.shizuoka.jp/shizuoka-h/home.nsf/DL/CA002EF247495D1D49257B14001AEEC8/$FILE/2012%E8%AB%96%E6%96%873.pdf

「日本の中学校習指導要領では 英語授業時間日本の中学校習指導要領では
英語授業時間日本の中学校習指導要領では 英語授業時間3年間で 270時間で、
高校の授業は厳 密な規定がい、およそ 470 ~650 時間である。
これは世界的に見て非常少ないと言える時間である。

言語距離で考えると学習に必要な時間が日本の  4分の 1であるドイツも日本の 1.3 倍オラ ンダでは日本の約 3倍の時間を英語授業に充てている。

母語の言語距離が短い国々でも、それだけ長時 間を英語学習に割いているのに. 
大した授業時間も設けずに世界平均水準の英語力を求めるは無謀としか思えない。 」

・・・まさに、おっしゃる通りです・・
虫が良すぎるってもんですな・・

カナダのオンタリ州教育省が目標とするレベ ルの言語習得に必要な時間を
日本文部科学省と比べてみる.
表 10 をみると日本の授 業時間は驚くほど少ない。

    
ここでの第二言語は英語話者にとってのフランス語の学習なのであり、
日本語話者にとっての英語よりはるかに学習しやすいはずなのに、
それでも3000時間以上を必要としている.

上のサイトから抜き書きすると:

       カナダ  日本
初級   1200   270時間
中級   2100   740-920時間

・・ってことになっています・・・

他にも 英語教育関連資料・・ってのがあるんですけど:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai3/2seku/2s-siryou4.pdf

週に何回授業があるよ・・というデータはあっても、累積合計で何時間やるのか
っていうデータの比較がないんですよねえ・・・

日本人の英語力はアジアの中でどれくらいか?」
http://www.nagano-c.ed.jp/seiho/risuka/2012/2012-6.pdf

このサイトでも、授業の総合計時間の比較はしていないんですねえ・・・
なんでだろう???

いつから小学校、中学校、高校で 英語の授業が必修化されたかと、
それが週に何時間かしか書いてないですね・・・

週の授業時間数
         日本     韓国    中国

小学校     1       3      4
中学校     3       4      4
高校       4       5      5

・・・まあ、これじゃあ負けて当然ですよね・・・

成績の比較、順位は 上記ふたつのサイトで掲げているんですけどね:

順位  国名

01  シンガポール
05  フィリピン
09  香港
10  韓国

13  インドネシア
16  中国
19  台湾

21  タイ
26  ベトナム
27  日本

30  カンボジア

つまり、日本はほとんどドン尻ってことですな・・・

日本語教育の内容や指導法について、いろいろ議論するのもいいけど、
絶対的に授業時間数が足りないってことを早いところ認めちゃった
方がいいんじゃないのかなあ~~~

もちろん、日本人みんなが こんだけの時間を英語の勉強に費やす
必要なんて無いと思いますよ・・・

ものに出来ない英語なんかやっている暇があったら、もっと大事な勉強をやってくれ
って気持ちもあります・・・・

そこんとこ宜しくね・・・

================

一旦 書き終わった後に、さらに別のキーワードで検索してみたらこんな面白いサイトがひっかかってきました:

英語の習得に必要な学習時間

http://www.etn.co.jp/approach/period.html

私は上で、「授業時間」だけを問題にしましたが、このサイトでは実質的な時間数、つまり、「自主学習も含めた時間数」で比較しているんですねえ・・・正しいアプローチですねえ・・

中を読んでいただけると分かるんですが、かいつまんで言えば:

ー 日本の中学・高校の3年間で自主学習も含めた英語の勉強時間は およそ1,500時間である・・・・(授業時間だけだと 787時間)

ー 米国務省の新人エリートの日本語学習は、2,400~2,760時間である・・

ー 英語の習得に必要な 学習時間は 最低でも 3,000時間である・・・

ー 戦前の米海軍の日本語学校で、ゼロから教えて 4,500時間であった・・

ー 英語を習得した日本人の学習時間は 4,000~5,000時間である・・

つまり、このサイトでは、これらの習得にかかる学習時間の半分を自主学習としていますので、「習得」というレベルが英検1級だと仮に決めてみると、授業時間だけで、2,000時間から2,500時間ってことになるわけです・・・

私が、日本語教育にかかる授業時間を、N1(一級)レベルで 2年間=1,800時間ぐらいだと言ったこととほぼ一致します・・・

これをベースに考えれば、高校までの今の英語教育の授業時間数だったら、せいぜい N3レベル、英検で言えば 3級が妥当な線だってことです・・

これは文部省が 中卒レベルだといっているものですね・・・

・・・・ こういう立派なデータがあるのに、日本の文部省は 何を考えて 高卒で英検2級なんて目標を作っているんでしょうかねえ・・・

よっぽど教え方に自信があるんでしょうかねえ・・・

ちなみに、私が日本語を教えるときは、「あいうえお」のゼロから 完全に日本語だけでおしえる「直接教授法」で教えています・・・一切 英語などは使いません・・

日本の英語教育でも、最近は 英語だけで授業をする方向にあるそうですね・・

ともあれ、日本の英語教育は、不可解極まりない・・・・

・・・ってことで、追加は終了です・・・

 

 

|

« 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? 日本語教育との比較 | トップページ | フィリピンの歴史教科書から学ぶ 55 フィリピン最古の銀行は? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134315/61296722

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? その2:

« 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? 日本語教育との比較 | トップページ | フィリピンの歴史教科書から学ぶ 55 フィリピン最古の銀行は? »