« フィリピンGMAテレビ 「Let's Fiesta」 ・ バギオとベンゲット州の旅案内 | トップページ | 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? その2 »

2015年3月17日 (火)

日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? 日本語教育との比較

yahooニュースで 時事通信の 2015年3月17日発信のこんな記事があった・・

高3の英語力、中卒級=「書く、話す」に課題―文科省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150317-00000038-jij-soci

「。「読む、聞く」の平均的学力は英検3級(中学卒業程度)相当、「書く、話す」はさらに低く、書くは過半数が正解率1割以下だった。国の教育振興基本計画の目標(高卒時英検2~準2級程度)とは大きな差があり、英語嫌いの生徒も多かった。」

朝日新聞では:

高3の英語力、7~8割が目標に届かず 国実施のテスト

http://www.asahi.com/articles/ASH3J6SW5H3JUTIL03K.html?iref=comtop_pickup_03

「国際指標で日常の範囲で単純な情報交換ができるレベルとされる「A2」(英検準2級程度)に達した生徒は1~2割、英語圏で暮らせる「B1」(2級程度)は最大でも2%にとどまった。」

「高卒で準2~2級程度以上を達成する中高生が50%との目標を掲げつつ、20年度以降に高卒時の目標を2~準1級程度に引き上げることも検討中だ。」

・・・卑近な例で、私自身のことですが、

中学1年から英語は好きで、英語部に入っていたり、

英語暗唱大会で県大会に出してもらったり、

高校の時も、割と英語は好きで、得意な方でしたけど、

高卒の時点で 英検2級の実力なんて とんでもなかったと記憶しています・・

まあ、ウン十年も前の話ですけどね・・・笑

その後、ビジネス英語の専門学校で2年を過ごし(あえて勉強したとは言いません)、その後は、アメリカ系の企業を渡り歩いたわけですが・・・

・・・これを読んで、日本語を教えている身として、学校教育での授業時間数
気になったので、ちょっと調べてみることに・・・

そこで見つけたデータがこのサイト:
http://berd.benesse.jp/berd/data/dataclip/clip0014/

このサイトの中ほどに こんなデータが: 
【1-2】英語の授業、小学校から大学までで736時間

小学校  18時間
中学校 266時間
高校  362時間
大学   90時間
合計  736時間

高校までの累積では 646時間である・・・

問題は、この646時間で 目標とされている 英検2級が達成可能なのかという
ことである・・・
私の疑問はこの点にあるんです・・・

まず、英検2級というのは どういうレベルかといいますと:
http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

「医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。
海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。
ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。」

・・・これを読んで 私は 笑っちゃいました・・・
授業時間646時間で こんなに高いレベルまで 出来るわけがないって意味です・・

ちなみに、英検3級のレベルは、
「使える英語の登竜門 基礎力定着 高校入試レベル」

「二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。
筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。
中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省)」

英検は5級から1級まであります・・

私はフィリピンの若い人たちに 過去10年間 ゼロから日本語を教えていますが、
比較の為に 「日本語能力試験」のレベルと 日本にある日本語学校の
授業時間数を見てみましょうか・・・

まず JLPTと呼ばれる日本語能力のレベルは:
http://www.jlpt.jp/about/levelsummary.html

「日本語能力試験にはN1、N2、N3、N4、N5の 5つのレベルがあります。いちばんやさしいレベルがN5で、いちばん難ずかしいレベルがN1です。」

英検と同様に5段階になっていまして、

上から2番目のN2のレベルは・・・
「日常的な場面で使かわれる日本語の理解に加わえ、より幅広い場面で使かわれる日本語をある程度理解することができる」

N3のレベルは・・・
「日常的な場面で使かわれる日本語をある程度理解することができる」

・・・ということになっていますので、レベル的には、大雑把に言えば、
英検の2級は 日本語能力のN2、  3級はN3ぐらいと考えてみます・・

英検1級と日本語能力N1は、どちらも大学あるいは社会人レベルとなっていて、それが5段階に区分されているので、当たらずとも遠からずかと思います・・・

 

・・・さて、そこで、日本語を外国人がゼロから勉強して、授業時間数がどの程度
必要かということなんですが・・・

 
こちらの日本語学校では、1年=880時間、 2年=1760時間:
http://www.naganuma-school.ac.jp/jp/courses/regular.html

こちらの学校では、レベルと期間をおおまかに書いてあります:
http://www.okinawajcs.com/zyugyo/long_1.5-2.0.htm

N3レベルに達するまでには、およそ1年ぐらい
N2レベルには さらに半年ぐらいかかる目安となっているんです・・

つまり、N3(英検3級)レベルで800時間、N2(英検2級)だと1200時間前後
は掛かるということです・・・・平均的な生徒ならば・・・

私が日本語を教えてきた経験から言っても、これは納得できる時間数です・・

つまり、日本の文部省が目標としている 高等学校までの646時間の
英語の授業で、 英検2級を達成するなんて言うこと自体が 現実的ではないと

いうことです・・

                  
646時間だったら 英検3級レベルが 妥当なレベルであって、
今回の調査結果で 「中卒レベル」の3級相当というのは 実に現実
結果として証明しているということになります・・・

日本人の生徒・学生の努力が問題なのではなく、
文部省の目標の立て方自体に問題があるということだと思うんですよねえ~~~.
現実を踏まえていない・・・・

 

ところで、日本語学校で日本語を勉強している生徒さんたちは
一日4時間程度 毎日勉強して、あとはアルバイトなどをして、日本人に
囲まれた環境にあると思うんですけど、

日本人の英語の勉強は、週に何回かで、周りは英語を使う環境には
ないですもんねえ・・・

もし、日本が 高等学校卒業までに 普通に使えるレベルまで英語教育を
したいのだったら、少なくとも 今の646時間から 1200時間ぐらいまで
2倍の授業をやらないと 目標は何年たっても達成できません・・・

その不足分を学校以外に求めるという話もあるでしょうけどね・・

=== その2 へ続く===

 

Jlpt_002

 

 

 

|

« フィリピンGMAテレビ 「Let's Fiesta」 ・ バギオとベンゲット州の旅案内 | トップページ | 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? その2 »

コメント

「賛成」 ありがとうございます・・・笑


   

投稿: させ たもつ | 2015年3月17日 (火) 18時44分

賛成!

投稿: | 2015年3月17日 (火) 17時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134315/61295103

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? 日本語教育との比較:

« フィリピンGMAテレビ 「Let's Fiesta」 ・ バギオとベンゲット州の旅案内 | トップページ | 日本の英語教育は授業時間数がそもそも足りないんじゃないの? その2 »