« フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その1 | トップページ | フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その3 »

2015年10月 2日 (金)

フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その2

その2です。

この本の良いところは、単なる財宝探し情報にはなっていないところです。

ベースになっているのは、実際に山下財宝と思われるものを発見し
その後数奇な運命を辿り、それを本にした アルバート・ウマリの
本やインタビューです。

Img_4771

その著書というのは「マルコス・ゴールドを追って --
ヤマシタ・トレジャーの本当の話」というタイトルだそうです。

そして、著者の笹倉氏は、山下財宝とはそもそも何なのか、それが
どのようにしてフィリピン人に火をつけたのか、発見者の身辺に
何が起こったのか、その背景にマルコス大統領がどのように
関係したのか、マルコスの蓄財がどのように行われたのか、
そして戒厳令がなぜ実施されたのか、それがフィリピン革命に
どのように繋がっていったのか、イギリスやアメリカはどのように
関わっていたのか・・・などなど、単なる宝探しではない
フィリピンの政治情勢や、世界情勢にもかかわる広がりを展開しています。

実は、私が今住んでいる下宿屋の大家さんの父上は、
すでに十数年前に亡くなっているんですが、バギオ市警察の副署長
だったんです。
そして、この本の中に出てくる「黄金の仏像」を実際に見た
一人でもあると言うんです。

この本の165ページに次のようなくだりがあります:

「恐ろしい喜劇のはじまりは、強制捜査部隊によるロジャー・ロハス宅
からの”ブッダ強奪”であった。
・・・捜査令状は彼の国(フィリピン)でも、捜査機関である
警察が裁判所に請求し、発行されるのだが、令状を申請した方も
許可を出した方もグルであった。
バギオ警察署長のカラノ中佐と、バギオ第一審裁判所のビオ・マルコス
判事だ。 この二人が結託して事を起こす・・・」

つまり、このバギオ警察署長のカラノ中佐の次の職位であった
副署長が うちの下宿のお爺ちゃんだったということです。

その妻であるお婆ちゃん(94歳)に聞いても、大家であるその
長女に聞いても、「うちのお父さんは バギオ市役所で その
黄金の仏像を見た」って言うんです。

バギオ市役所でその警備をしていたということなんですね。

・・ところが、この本には、こんな風に書いてあるんです:

167ページ
「攻撃の材料は、いくらでもあった。 ロジャー宅への捜索令状
そのものの奇妙さ、夜襲をかけるというやり方の強引さもそうだが、
押収品が本来なら裁判所へ運ばれるべきであるのに、
ホルムス基地のカラノ中佐の私邸へ運ばれたことは決定的な
糾弾の対象となった。 駐車場に停めたジープの中にそのまま
保管され、六人のCIS要因とバギオ警察署員が交替で警備に
当たったというのだ。」

・・・つまり、バギオ市役所で・・とは出てこないんです。

そして、二週間後にこの黄金の仏像が裁判所に戻された時には
偽物にすり替えられていた・・・という話なんです。

で、本物はマルコス大統領が 上記の警察署長と裁判所判事に
命令してやらせたことなのだ・・・というストーリーになっています。

Img_4770

下宿屋のお爺ちゃんは、一応名門ではあっても、経済的な羽振り
から言えば、このマルコス系列とは関係がなさそうです。(笑)

もしその一派に属していたら、マルコス資産の爪の垢ぐらいは
もらっていたでしょうからね。

この本の119ページにはこんなことが書いてあります:

「かつてイメルダ夫人は、夫の選挙資金の一部は
ヤマシタ・トレジャーに負っておることを認める発言をした。
ところが、その真意は国家財産を不正に蓄財したカドを
逃れるためであるとみられたことから、真相はうやむやに
なってしまった。」

Img_4769

・・・そのマルコス資産なんですけどね。
私もその謎の資産に間接的に関わったことがあるんです。

って言うのは、ある怪しげな翻訳依頼があったんです。
もう10年近く前の話だから 時効でしょうし、そもそも
怪しげなものだったので、詐欺の片棒だったかもしれません。(笑)

その内容は、遺言書あるいは委任状みたいなもので、
日本の複数の大銀行に預けてある いわゆるマルコス資産を
何某が代理人として受け取りに行くから、しかるべき
払い出しの手続きをしてくれ、というものでした。

そりゃあもう、普通じゃあ考えられない桁数の金額で、
日本の国家予算よりも大きな金額だったような・・・
金の延べ棒のことも書いてありました。。。
もう、手元にはその翻訳した証拠も残っちゃいませんがね。

ちなみに、その翻訳の直接の依頼者は、その後日本へ
行ったようですが、その後の話は聞きません。
そして、その依頼者は、既に亡き人になってしまいました。
癌で亡くなったそうですけど・・・・

|

« フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その1 | トップページ | フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その3 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134315/62398293

この記事へのトラックバック一覧です: フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その2:

« フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その1 | トップページ | フィリピンの「山下財宝」に熱心な諸兄に贈る一冊 笹倉明著「最後の真実」その3 »