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2016年3月 4日 (金)

フィリピンの ミス・コンテスト - なんでこんなに盛り上がるのか

私がフィリピンに初めてやってきたのは1992年ごろだったんですが、その頃から うすうす感じてはいたんです。

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「なんで、フィリピンには こんなに ミス・コンテストが多いんだろう?」

上の写真は、バギオ市で開かれた PAGEANT(パジェントと発音。日本語的にはページェントですかね)。

複数の大学が集まっての ミス・コンテスト & ミスター・コンテストです。

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各大学の応援団も大勢集まって、やんややんやの大盛り上がりなんです。

そればかりじゃ ありません・・・・

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(photo by : M. Goda)

上の写真は、バギオ市から山を下った ラ・ウニオン州での ミス・コンテスト

フィリピンの村や町で行われる いわゆるフィエスタ、お祭りでの ミスコンは見たことがあるんですが、これほど大規模なのは 見たことがありません。

ちなみに、このイベントには ラ・ウニオン州の20市の市長が列席とか・・・

まあ、露骨な選挙運動でもあるらしいんですけど。

 

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・・・現地レポーターによれば、

ミス・ラ・ウニオンの審査員の質問に対して、候補者の女性たちの答えは:

「専業母と働くお母さん、断然働くお母さんがいい。」

「女性の本質は母になって子どもを育てること。」

・・など、日本だったら はっきり言うのも躊躇われるような内容もあったとか。

「フィリピンの女性の活躍ぶりは凄まじくて、トップが女性というのも

士業の女性も 何もかも当たり前で、

その女性たちに子どもが沢山いるのも当たり前だし、

専業主夫もざらなら、兄弟姉妹も助け合えるし、

いとこくらい同居が当然で、職場に子どもがついてきたり…

だから女性が働くことと子どもを育てることが全然矛盾を生まないというか、

無理がないんだなぁ、と。

だからあんな若い子がこんなこと言っても全然批判の対象にならない。

ここではこれは普通の意見なのね、と 何か社会の違いを思い知った昨晩でした。」

・・・・という感慨深い印象も抱いたそうです。

・・・・・・

それで、この フィリピンの隅々まで行きわたっている ミスコンってのは、いったいぜんたい いつからの伝統行事なのか? って思ったわけです。

で、たまたま 我が下宿の お婆ちゃん、95歳、なら知っているだろうと、尋ねてみたんです。

お婆ちゃんは、ターラック州の田舎町の村長さんの娘だったそうで、

それも、日本軍政時代に日本軍から指名された村長さんの娘。

お婆ちゃんいわく:

「私も 戦前に プリンセスになったわよ。」

16~17歳で候補者になれたらしい。

ただし、お金を集めて 主催者に支払ったのだとか。

運営費に使われるのだそうで。

・・・ってことは、1930年代には もう これは伝統行事になっていたってことか。

現在でも、 

それも、小学校でも 似たようなイベントがあるそうで。

参加料というのか、寄付金というのか、お金を集めるそうな。

・・・・・・・・

私の関心は、アメリカ時代からあるのか、スペイン時代からあるのか・・です。

お婆ちゃん曰く: 「スペイン時代からだと思うわよ。 そう聞いてる。」

インタネットで検索しました。

http://moco-choco.com/2014/09/22/worlds-first-ever-beauty-contests/

The first modern Europen pageant was held in 1839 in Scotland. The title of  “Queen of Beauty” was awarded  to the 30 year old Jane Georgiana Sheridan (5 November 1809 – 14 December 1884),  wife of Edward Seymour, 12th Duke of Somerset and sister of noted author Caroline Norton .

・・・つまり、 近代のヨーロッパにおける ミスコンは 1839年に実施されているんです。

しかし、ここには、フィリピンの宗主国であったスペインのことは書いてない。

・・・・さらに 探してみると・・・・

http://www.elanecdotario.com/2005/feb05/14/feb14ai.html

Alicia Navarro the first crown for Spain

これによれば、ミス・スペインが 1935年に ミス・ヨーロッパになっているんですね。

これは、遅くとも 1935年に スペインでもミスコンはあったと言う事ですから、

お婆ちゃんが1930年代に  田舎のミスコンに出たことと繋がりますね。

ただし、この年代は すでにアメリカの植民地になっていたわけなので、アメリカからやってきたのかもしれません。

生き証人は お婆ちゃんだけなので、お婆ちゃんの言葉 「スペイン時代からあるらしい」 を根拠にするしかないですね。

その傍証になるかどうかは 分かりませんが・・・

http://www.ccel.org/node/20428

The Fiesta in the Philippines  フィリピンのフィエスタ(祭り)

What actually are fiestas and why do these celebrations occur? The fiesta is of Spanish origin (the reason for the Spanish term). Spain, being a Roman Catholic country, set aside certain days to remember particular saints with processions and celebrations. When Spanish missionaries entered the Philippines during the mid-1500s, they found that the fiesta was a convenient tool to help teach Filipinos the  Roman Catholic faith.

・・・・ つまり、スペインがフィエスタを利用して、ローマ・カトリックをフィリピンに定着させるためのイベントにした、ってことみたいです。

それが、16世紀だったわけですね。

Town fiestas have many faces. They usually feature a mass and a procession. Long after the religious ritual is completed, people eat, drink, and enjoy the rest of the day. Unfortunately, all too often excessive drinking mars the festivities.

いろいろと宗教的な儀式があった後には、ドンチャン騒ぎもあったようです。

伝統的 村や町でのお祭り フィエスタがあって、その中で ミスコンみたいなものがあったのじゃないかと考えることに無理はないんじゃないでしょうか。

・・・・・・

ところで、一方のアメリカですけど・・・

The first modern American pageant, involving the display of women’s faces and figures before judges, was staged by Phineas Taylor Barnum  in 1854, but his beauty contest was closed down by public protest.

http://moco-choco.com/2014/09/22/worlds-first-ever-beauty-contests/

近代アメリカでの最初のミスコンは 1854年にあったようですが、反対運動でつぶれちゃったみたいです。

It was in the 1880s that beauty pageants became more popular and the first “Bathing Beauty Pageant” took place as part of a summer festival to promote business in Rehoboth Beach, Delaware

そして、1880年代に 復活したってわけですね。

・・・・・・・

ところで、日本は どうなんでしょうね?

http://www.sponichi.co.jp/miss_nippon/what/

ミス日本コンテストの歴史は戦後の1950年にさかのぼります。アメリカの救援活動に感謝して日本とアメリカの友好親善を図る女性親善大使を選ぶことを目的に行われたのがミス日本コンテストの始まりです。

=== 日本では 戦後に始まったんですね。

しかし、日本では さっぱり ミスコンは盛り上がりませんよね。

私の記憶にあるのは、山本富士子さんだけですね。

(私だけの感覚でしょうか?)

http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/20/miyamoto-ariana_n_8851332.html

宮本エリアナさん、トップ10に。惜しくも入賞逃す【ミス・ユニバース2015】

・・・・たまたま 2015年は、 ハーフの宮本エリアナさんが日本代表になって、別の意味で盛り上がったようですけど。

日本人って 物事を難しく考えたがるんですねえ。

(ちなみに、私は 彼女と同じ佐世保市の出身なので、応援隊ですけど・・)

・・・・・

フィリピン人なんて、中国人、スペイン人、メキシコ人、アメリカ人、日本人、そして今や韓国人と いろんな血が混ざっていますからねえ。

ハーフぐらいで ガタガタ言うなって感じですけど。

・・・・・

それで、難しいことを言う日本人、ミスコンに否定的な雰囲気の日本人の女性の社会進出が 凄いのかっていうと・・・・

アジアでも最悪のレベルですもんねえ。

ミスコンに大騒ぎで盛り上がるフィリピンは 女性の社会進出が 世界でもトップクラス。

それに比べて ミスコンを否定する日本が 社会進出 まったくダメ。

「【女性管理職ランキング】日本は中国以下の96位 フィリピンはトップ10入り」

http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/20/japan-woman_n_6719344.html

これって どういうことなんですかねえ・・・

おまけに、国連から女性差別国家と認定されている日本だしなあ・・笑

「日本は国連の女性差別撤廃委員会から繰り返し法改正を勧告されている。」

http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/23/dual-surnames_n_8186538.html

まさに、国家の統制が個人の自由・民主よりも大事だってことですね。

ちなみに、フィリピンの場合は、夫婦別姓もありだそうですよ。

例えば、山田花子さんが 鈴木さんと結婚したら、

鈴木・山田花子ってな具合にできるそうです。

・・・

一億総活躍社会」になるそうですから、

まずは 手近なところで ミスコンを派手にやって 盛り上がってみちゃどうっすかねえ。

フィリピンを見習って・・・

爪の垢でも煎じて飲め・・・って感じかな?

・・・・・

ところで、日本のミスコンの戦前の歴史って どんなの?

って気になりまして・・・

http://bakumatsu.org/blog/2014/04/meiji_bijin_ranking.html

明治時代に行なわれた、素人さん参加のミスコンで堂々一位になったのがこのヒロコさんだ。時代性を感じる大きなリボンと、あどけなさを残す可憐な表情がいいね。

=== 上のリンクの 16位の女性について、明治時代のミスコンって書いてあります。

明治41年、雑誌『文芸倶楽部』が主催した美人コンテスト(全国百美人)で読者投票1位を獲得し、「日本一の美人」といわれた芸妓さんだ。

=== 14位の女性は 芸妓さんですね。 13位・12位も明治のミスコン。

ついでに、江戸時代に遡ると::::

http://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g005787&OraSeq=75&ProId=WNA002&SerKbn=Z&SearchMod=2&Page=1&KeyWord=%E6%B5%AE%E4%B8%96%E7%B5%B5

浮世絵はファッショングラビア?  

江戸時代は「女性の暗黒時代」と呼ばれることもありますが、史料をひもとくと必ずしもそうではありません。当時の女性の生活ぶりは、幕府の通達から推測できます。

そんな女性たちのファッション情報の発信源は浮世絵でした。美人画のモデルは吉原などの遊女です。彼女たちの華やかな装いは女性たちの憧れで、髪型や飾りなどを競って真似したようです。逆にいくら美人でも町娘を浮世絵に描く、現代の読者モデルのようなことは幕府が風俗の乱れを気にして禁止していました。

==== なるほど。 江戸時代から かなり統制されていたわけですね。

最近 時々思うんですけどね。

日本のお祭りって 伝統に根ざしていて、繊細で、凄いんですけど、明るさが 最近足りなくないですか?

おそらく 少子高齢化で 担い手が少なくなっているのも大きい要因なんでしょうけど、お祭りが 元々 神社やお寺を中心にした儀式から来ているからでしょうか。

なんか、真面目過ぎてませんかね。

町おこしっていうお役所的な発想だからかな?

もっと お祭りをお祭りとして 明るく、エネルギーを爆発させられる機会にできるといいですね。

それに、フィリピンなら少子化対策の 目からうろこの材料が ごろごろしていると思いますけどねえ~~~。

少子化対策やら 一億総活躍やらの 企画立案をやっている

日本の頭脳になっている皆さんには、是非 フィリピンから学んで欲しいもんです。

・・・もっとも、学んだからって 明日からやれるようなもんじゃないっすけどねえ。

やっぱ、国民性っていうのか、明るさとか楽天的なものが底辺にないとね。

気難しい日本人にゃあ 無理かな?

 

 

 

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