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2016年9月 7日 (水)

お薦めです:「大人の発達障害」 「アスペルガー症候群、自閉症が楽になる本」

この本は とても良い本ですので、皆さんにお薦めします。

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あなた自身、私自身、そしてその周りにきっといる 「変わった人」を

どう理解したら良いのか・・・・・

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・・・この本は、海外に住んでいる皆さんにも お勧めの本です。

自分が「フツー」と思っていることを ちょっと客観的に観る眼を持つことで、

周りの景色の見え方ががらりと変わりそうです。

・・・・

世界で最高クラスの頭脳の持ち主や、とりわけ優れた発明・芸術・思想を生み出した人の一部は、PDDの特徴を持っていたことは広く知れ渡った事実です。 著名人の例では、アインシュタインやゴッホ、モーツアルト、ウィトゲンshタイン、カンディンスキー、サティ、グルックナーなどがよく挙げられます。」

(PDD = 広汎性発達障害)

「粘り強さ、完璧主義、具体的分野での優れた知能、社会的慣習の無視他人の意見や批判をあまり気にしない能力といった特徴は、すべて長所となり得るし、新たな発想や創造性を生み出す必要条件とさえなり得るのだ」

・・・・・

ここまでだったら、過去にも同じたぐいの本を読んだことがあるんですが、

私が驚いたのは 以下のような具体的なケースです:

この本には、自閉症スペクトラム、つまり虹のように赤から紫まで様々に変化し異なる症状、あるいは人格となって表れる。 つまり「十人十色」となって表れるということです。

 

p136

「ああ・・・。 本当に頬の力がだいぶ抜けました。 これを、ほっとしたというんですよね。 私は、ほっとしたという気持ちは正直よくわかりません。 しかし、こういうふうに頬の筋肉が柔らかくなることがあります。・・・」

・・・「ほっとする」という感覚が分からない人がいるんですね。

「頬がゆるむ」「頬がこわばる」という言葉が日本語にはある。

もしかしたら、この日本語を生み出した人は、アスペルガー症候群だったのかもしれません。

p145

「光則はファイリングの手を止めて、ジーッとその姿を見てるんですよ。 ただ、何気なく眺めているというよりも、にらみつけるように凝視しているんです。 ジーッと。 きっと、彼女は怖くなったと思うんです。 私も少し不気味に感じたぐらいですから。」

p146

「光則は女性社員の顔をまずジーッと見るんです。 おそらく、にらみつけていると感じられるほどに。 その後、突然ニンマリと笑い、「今日はいい天気ですね」とかいうんです。」

p149

「確認できたのは、光則に悪意や他意はないということでした。

女性社員の件にしても、「目を見て話をする」「親しみを込めて笑顔で話しかける」「雑談は天気の話をすると無難」という「三つの心がけ」の結果らしいのです。

この三つの心がけとは、親御さんとお姉さんからのアドバイスです。」

p156

「光則さんのように積極的に人とコミュニケーションを取ろうとするタイプのほうが、周囲が困惑したり、場合によっては周囲の人にメンタルヘルス不全が生じることが多いのです。」

「PDDに関する知識や理解がないために、その言動を理解できなかったり、誤解が生じたり、恐怖を感じたり、不快に思ったり・・・・。 本人には悪意や他意がないことが圧倒的に多いのですが、理解しがたい言動に込められているであろう思惑を詮索する中で、恐怖感、不安、怒り、そして場合によっては身体症状、抑うつ症状までが周囲の人間にも生じてしまうことがあるのです。」

・・・・・

ここまでは、まだ、想像の範囲で理解ができるのですが、

以下のような「感覚」は、なかなか想像できるものではないと思います:

p169

「PDDの人は、感覚の偏りが多いことがよく知られています。 偏りは、過敏になる方向でも、鈍くなる方向でも現れます。 特定の音による聴覚刺激、光などの視覚刺激、触覚に関しては、過敏なことがよく見られます。」

p170

「たとえば、掃除機やスクーターのモーター音、皮膚感覚では、季節の変わり目の温度変化や入浴時に使用するような普通の水圧のシャワーなども痛みとして感じる方が、PDDの人にはいるのです。 シャワーが痛いのですから、当然、雨も「刺さるよう」に痛いと感じるようです。」

「食べ物の味や、食事をする際の口の中の感覚もきつく感じる場合があるようです。 ・・・人に触られるのも苦手な場合があり、普通に「ようっ!」という感じで肩をぽんと叩かれる際の皮膚感覚が「どうしようもなく気持ち悪い」という人もいます。」

「光に関しては、日射しの弱い真冬でもサングラスをかけていて、診察時に部屋の中でもかけている方がしばしばいます。」

・・・

「逆に、鈍感なこともあります。 多く見られるのは、「疲れ」の感覚への鈍さです。」

「PDDの人の中には「疲れ」の感覚を実感しにくいという人がいます。 

 「朝、目は開いたが、身体が動かなかった。」という言葉がよく出てきます。

 ・・・「三日間、飲まず食わずで徹夜していた」とか、疲れないわけがない理由が出て来るのです。

   「疲れている」という身体感覚が鈍いため、「疲れていましたか?」と聞かれても、本人はよくわからないのです。」

・・・・・・・・・

p175

不適応というと、ちょっと堅苦しい感じになりますが、つまりは周囲にいる人が 「変わっている具合」を理解することが難しかったり、理解できなかったりして、イライラしたり、困惑することです。

そして、・・・本人がショックを受けたり、落ち込んだりすること、さらにその延長として、協力し合いながら仕事を進めていくことが出来なくなる。

ーーこれが、ここでの「不適応」という状態です。

 「その不適応をどうやってへらしていけばいいのか」、また「どうやって防いでいけばいいのか」

を考えていこうと思います。」

・・・・

この本が 素晴らしい と私が思うのは、この部分です。

自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群とよばれる人たち その本人だけではなく、周囲の人たちにとっても、知識を持ち、これを理解することによって、人間関係の改善が出来るだろうという点です。

そして、そうすることによって、最初に書いてあるような 「天才」 が活躍する社会を支えることができるのではないかと思うのです。

・・・・・

ところで、この本の最後に、自己採点できる 「自閉症スペクトラム指数」 AQテストが掲載してあります。

私もやってみました・・・が、残念ながら 天才の素質は 全くありませんでした。

小学生までは神童、中学生までは秀才だったんだけどなあ~~~

ああ、ヘイヘイ ボンボン、平 凡々・・・・・

 

 

 

 

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