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2017年1月27日 (金)

フィリピンの公立ハイスクールで日本語の授業。 こんなのありかい???

先日 バギオ市から車で3時間ぐらいのところにある、パンガシナン州のハイスクールに行ってきました。

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なかなか立派なハイスクールでして、今は教育改革で4年制度が6年制度に移行している最中なんですが、6年制になると 8千人を超えるマンモス校になるそうです。

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広大なキャンパスの中に、こんなお店が何か所かあって、まるで大学のキャンパスみたいな感じ。

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割と緑も多くて、思ったよりは暑くなかった。

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こちらの女の子には 「ネコみみ」 が・・・・ 

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これ、「ゴミ箱」。。。。

この発想の自由さが フィリピン人の凄さだなあ~~~。

バスケットは、フィリピン人の国技とでも呼べるほどに、町内のどこにでも バスケット・コートがありますからねえ。

これだったら、ムキになって、ごみを入れようとするんじゃないですかね?

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「ジャーナリズムの特別プログラム」の建物って書いてあったんで、

ジャーナリズムってことは、高学年だけの特別なコースかと思って、

ここでは何を教えるんですかと先生に聞いてみたところ、

1年生から いろいろなインタビューをして、文章を書くための訓練をする、

というような話でした。

ああ、そういうのもジャーナリズムと呼ぶのか、と新発見。

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英語部門公園?

英語はフィリピンの公用語のひとつですから、幼稚園から英語はやっているんですけど、この公園にはどんな意味があるんでしょうか・・・・

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机はかなり詰め込まれているんですが、それでも30~40人前後と見える1クラス。

それにしても、やっぱフィリピンの人たちは明るいよねえ。

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この教室の一角が 日本語の先生の部屋。

フィリピン語(国語)の先生が 今は日本語を兼任だそうで。

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これが このハイスクールで使用されている日本語のテキストの目次です。

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これは 先生が持っている 教える内容を書いたマニュアルです。

ほとんどが 英語で書いてあります。

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これは カタカナとローマ字のチャートですが、
日本で普通にみる日本語のテキストのチャートとは かなりコンセプトが違うようです。

これは基本的には 日本の国際交流基金が海外向けに作ったものらしいのですが、日本人の先生にとっては使いづらいテキストだろうなという印象でした。

海外の先生にとってどうなのかは分かりませんが。

昔 同じ交流基金制作の ひらがな練習帳みたいなのを使ったことがあるんですが、ローマ字での表記が発音重視と思われる書き方だったので、教える方が非常に混乱しました。

これだと、パソコンでのひらがな・漢字変換はできないのにな、と思ったことでした。

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これが 日本語の授業風景です。

今回は 日本人が見学に来るってことで、特別に真ん中を空けてあるのかと思いますが・・・・

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今日のお題は 「日本の季節の行事」・・・みたいでした。

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・・・で、驚いたのは、先生が生徒たちに質問をすると、

生徒たちが競って手を挙げること・・・・

実に活発でした。

日本の年中行事についての 質疑応答です。

・・・が、日本語で質問して、答えるわけではなく、すべて英語です。

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・・・そして、そのような年中行事の「パーティー」でどんなことをやるか・・・

それを先生が 生徒の答を受けて 英語でリストアップしまして、

その短いセンテンスの動詞を 日本語でどう言うかを勉強するという進め方でした。

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さてさて、ここからが 驚愕の授業になっていきました。

ゲームなんですけどね。

黒板の前に立っている男性が、「らーめん」の絵と文字を書いたカードを 

立っている4人の女の子以外の生徒たちに見せます。

周りのクラスの全員が、この絵を見て、ジェスチャーで 立っている4人に それが何であるかを教えるわけです。

そして、立っている4人が その答を考える。

そして、日本語で答えるというゲーム。

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・・・これが、まあ、めちゃ受けでして。

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ゲームが進むにつれ、大爆笑の渦。

後ろで見ているだけで、そのパワーに大汗をかくほどでした。

本当に、フィリピンの若い人たちは ノリノリです。

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日本でこういうゲームをやっても、まあ、のってこないだろうなあ。

これは、こういうフィリピンの若者たちの間に入って経験してみないと 分からないことだと思います。

このエネルギーには 圧倒されました。

もし私が この教室の先生だとしたら、2時間でぐったりですね。

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日本人のお客様ってことで、興奮は最高潮!!

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その興奮度は こんな感じ・・・です。

・・・・

日本語を勉強して使えるようになると言うよりも、

日本の文化をちょっと知識として学ぶという雰囲気でした。

日本の外国語教育、英語教育は、余程外国語という言語が好きな生徒じゃないと、授業に出たくなくなる感じかもしれませんが、こういう授業であれば、日本ってどんな国なんだろうって興味を持てるでしょうね。

先生に伺ったところ、 1時間授業が週に4回だという話でしたので、

一か月に16時間、一年が10カ月だとして 160時間、

4年間学ぶとすると 640時間になります。

一般的な日本語教育の場合だと、640時間授業があれば、中級に届くぐらいの日本語能力はつけられるんですが、日本文化を学ぶのが中心になっているようなので、それは望めません。

ただし、この方針は フィリピンの教育省の方針として、異文化を学ぶことを通じて、人間教育をするということらしいので、日本とは方向性が違うように思います。

詳しくは、こちらでどうぞ:

「フィリピンの日本語教育の新しい動きにびっくり。 日本の英語教育は?」

http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2016/04/post-cdbc.html

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このメインの校舎の玄関に なかなか良い言葉が書いてありました。

「ここで出来たら、君はどこに行っても成功できる。」

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年寄りの私が、ぐったりする程のパワーをもらった授業。

素晴らしい経験を ありがとう!!

     

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コメント

30年前とは凄いですね。
バギオでの私の経験で言えば、12年前に日本語を教え始めたた頃には、日本文化などを知りたいという生徒はほとんどいませんでした。 95%以上が日本で働きたいという大人たちでした。

アニメ、漫画、コスプレが理由で、日本文化に興味があるといって日本語を学びたいという若者が出て来たのは 4~5年前ぐらいからです。

地域にもよりけりでしょうが、伝統的な意味での日本文化を学びたいという人たちは一定数いたのでしょうね。

日比谷のホセリサールの記念碑は 随分前に何かで知りました。 確か、ホセリサールの映画が日本で上映された頃かと思います。

このサイトに写真がありました。
http://blog.goo.ne.jp/isshin3_jph_m/e/17da9a391d717ef7277e4527dae28d3e


   

投稿: sase tamotsu | 2017年1月29日 (日) 00時07分

いやいや、バギオに限ったことではないですよ。

そうした現地の若者たちは今やフィリピンのどこにでもいますから。

私は約30年ほど前にフィリピン人たち(だけでなくその他の外国人たちとも)とオンラインで話し始めましたが、当時からけっこういましたし、日本や日本語、日本文化に興味があったり好きだという連中が。

ああ、歳がバレますね(爆)

私はそうした連中には事あるごとに「布引丸事件」のことを話し、日本は以前からフィリピン、フィリピン人を助けたかったんだよ、と。はは。

東京のど真ん中の日比谷公園にリサールの記念碑もあるんだと、とか。

投稿: たけじーぷ | 2017年1月28日 (土) 22時33分

たけじーぷさん、お早うございます。
はい、昔々の日本の英語の授業みたいなものだと思います。中学校の英語の授業に アメリカ人とかイギリス人の一般人がやって来たときの 我々生徒の目の色が変わった あの時の興奮を思い出します。

英語の先生が その外国人と 会話をしているのも見て、先生は凄いなあ・・などと思ったり・・・・

フィリピンに居て、特にバギオ市の場合に思うことですが、私は日本人なのに 日本のことを知らないなあと 思い知らされることが度々あります。

なぜバギオ市かというと、日本のアニメ、漫画、ゲーム、コスプレなどを趣味にする 地元の若者たち つまりオタクが結構いて、彼らは私なんかが知らない日本のことを詳しく知っているからです。

最近日本で何が流行っているかなどと言うことは、彼らから聞くことがほとんどという状況です。

彼らがちょっと開いた日本の扉を、日本人である私たちが もっと深く、広く、歴史的な部分などで 教えることができれば 彼らの興味も さらに拡大していくのではないかと思います。

投稿: sase tamotsu | 2017年1月28日 (土) 10時02分

日本語や日本について興味関心を持ってくれている、学んでくれているのを見ると微笑ましいですね。

昔オンラインチャットで田舎の学校で教師をしているという何人かから、次回渡比した際はうちの学校の生徒にスピーチしてくれないかと言われました。

いわく、マニラなどならまだしも、田舎では外国人と接する機会はほとんどなくて、もし来て生徒たちに話してくれるならきっと彼らにいい刺激になるから、と。

えー、スピーチって何話せばいいんだよおと聞くと、テーマや内容はなんでもいい、スピーチのあと生徒たちと話してやってほしい、とも。

結局そう言っていた連中の請いにこたえることはできませんでしたが、チャンスがあれば次は断らないでやってみようと思ってます。

そういえば昔地方の農家の連中から日本での農業や農家について聞かれ、満足に答えたり話してあげられなかったことも。恥ずかしく感じました…

投稿: たけじーぷ | 2017年1月28日 (土) 08時27分

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