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2017年2月 1日 (水)

「この頃」・・・ってどう読みますか? ー 日本語教師症候群

「この頃」・・・ってどう読みますか?

このころ」ですか、「このごろ」ですか?

「このころ」だったら 「当時」の意味になりますね。

「このごろ」だったら 「最近」ですか・・・

なんなんだ、日本語って・・・・あ~~あ。

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・・・ってことをFACEBOOKに書きこみまして。

きっかけは既に忘れてしまったんですが、複数の皆さんから
いろいろ書き込みをいただいてディスカッションになって、
話があらぬ方向に発展したので、ブログでメモをしておきます。

ブログは私の外部記憶装置なんで・・・

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Aさん:  当時は「あのころ」なのでは?

私: 前提文が昔の話をしているときには、「このころ」と
   いう言い方もありますね。

   例えば:1960年に私は小学生でした。 このころ・・・・・

Aさん: 私なら、「その頃」となるのですが。

私:  はい、その頃というのも使います。 
    上の例文はちょっと短すぎて いまひとつですが、 
    前提文が長くなると このころ という言い方もしますね。

     過去形の前提文にどっぷりつかっている時は このころ で、 
    過去の描写をちょっと離れた視点で現在の視点で書いていたら 
    そのころ かもしれません。

Bさん:  深い、、、日本語って難しいですね。

Aさん:  勿論、過去でもその時点に立った文章になればこの頃でしょう。 
      それは日本語に限らないと思います。

私:  そういう意味じゃなくて、 この頃の読み方として、
    ころ と ごろ があって 内容が異なるということを
    言っているんです。

Cさん:  広辞苑には「このころ」と言う言葉表現は無く「此の頃」
     なら有り、そのよみは「このごろ」と書かれているので、
     この場合は「このごろ」として読むのが一般的ではないでしょうか。
     この表現で過去を表すときは、誤解されない様に、
     「このころ」と平仮名だけで書く事が良い様に思います。

私:  辞書は書いていない場合もあるので それが絶対ということ
    にはなりませんけど、 「このころ」って使いませんか? 
   「そのころ」「あのころ」はありますよね。 
   「そのごろ」「あのごろ」とは言わないですし。

私:  品詞で分けて考えると、「このごろ」はひとつで名詞
   「このーころ」は 連体詞「この」+名詞「ころ」ですね。

    連体詞「このー」については、辞書に 「話し手に空間的・
    心理的に近い人や物・物事をさし示す」あるいは 
   「話し手が話題として取り上げている事柄をさし示す」と
    ありますから、「このーころ」は これに当たりますね。

     具体的に言えば:
    歴史年表を見ながら、「このーころ」には アポロ11号が 
    月に着陸しましたね・・・ などと使えます。

Aさん: なるほどね。 そうですか。 
    「このごろ」は発音の都合上の濁点だと思っていました。 
     確か、日本語にはもともと濁点や半濁点は無かったと記憶
     しています。 その記述方法も日本語の歴史からすると
     ごく最近のことだと記憶しています。 あくまで私の記憶ですが。 
     だとすると名詞の「このごろ」はいつ頃にできた言葉なの
     でしょうか? 「このころ」から派生した語ではないので
     しょうか? 
     因みに、朝鮮語や韓国語には未だに濁点や半濁点の記述
     方法がなく私には濁点や半濁点の発音に聞こえても発音して
     いる人にはその意識がない。 それから推察するに、
     日本語でも記述方法が確立するまでは発音者には濁点の意識
     がなかったような気がするのですが。

私:  話がだんだん難しくなってきたなあ・・・

    「「は行」の子音は、奈良時代以前には [p] であったと
    みられる。すなわち、「はな(花)」は [pana](パナ)の
    ように発音された可能性がある。[p] は遅くとも平安時代初期には
    無声両唇摩擦音 [ɸ] に変化していた。すなわち、
    「はな」は [ɸana](ファナ)となっていた。」

     「「じ・ぢ」「ず・づ」の四つ仮名は、室町時代前期の京都では
    それぞれ [ʑi], [dʲi], [zu], [du] と発音されていた
が、
    16世紀初め頃に「ち」「ぢ」が口蓋化し、「つ」「づ」が破擦音化
    した結果、「ぢ」「づ」の発音がそれぞれ [ʥi], [ʣu] となり、
    「じ」「ず」の音に近づいた。16世紀末のキリシタン資料では
    それぞれ「ji・gi」「zu・zzu」など異なるローマ字で表されており、
    当時はまだ発音の区別があったことが分かるが」

     発音的には 上記のwikipediaのとおりで、 昔から濁音と半濁音
     の区別はあった
ようです。ただ、表記上でどのように、
     いつからかというのが発見できません・・・

私:  発音の都合上の濁点というのは 「会社」は「かいしゃ」で、
   「電気会社」は「でんきがいしゃ」と読むようなものですね。  
    音便化すると言っていいのかな?

私:  平安時代の発音の再現ビデオ・・・・
    https://www.youtube.com/watch?v=5jEWDiPlxXU
    朗読 源氏物語(Tale of Genji) 若紫1
    平安朝日本語復元による試み

Aさん: 濁音・半濁音は在ったと言う事ですね。 
     但し、私が知る限り濁点や半濁点の記述は最近のことだ
     と思います。 昔の人は濁点や半濁点がなくてもその言葉
     とそれの現れ方で発音を区別していたのでしょうね。 
     まー、今でも「わたしわ」とは書かないから。 
     それといつになったら「私は」が「私わ」になるのかと思って
     いるが未だにならない。 
     因みに五箇条の御誓文を見たら濁点が在ったが大日本帝国憲法
     を見たら濁点がなかった。 
     ルビが振ってない「昭和天皇実録」に「昭和」にだけは
     「せうわ」とわざわざ書いてあった。 これを編纂した人達に
     とってはこれが「しょうわ」と思われる訳には行かないのだろう。 
     言葉と言うものは人間の証の一つなのにあまりにも複雑怪奇
     で私には理解は不可能。

私:  音はあったってことになると、大昔は 音に合わせて漢字を適当に
    当てはめていたわけだから、漢字の使い方で区別していたかも
    しれないですね。

Aさん: なるほどね。

Aさん:  そうそう、一つ聞くのを忘れていた。 
     「このごろ」が名詞だと言う事ですが「このころ」と
     「このごろ」は別の言葉とのことなのでしょうか? 
      私は無意識に別の言葉を使い分けていると言う事なのでしょうか?

私: はい、「このーころ」と「このごろ」は 別の言葉ということに
   なりますね。 日本人は無意識に使い分けているんだと思います。 
   日本語を教えていると、こういう言わばどうでもいい細かい
   ところに意識が向いちゃうんです。

Aさん: なるほどね。 全く同じ言葉だと思っていました。

=== 以上、専門家から見れば 突っ込みどころはたくさん
    あると思いますが、井戸端日本語学会ってことで
    ご容赦ください。

   

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