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2017年5月10日 (水)

「浄土三部経ー観無量寿経」を読む-その5- 上品、下品はなんで決まるのか?

上品、下品という言葉の由来をちょっとチェックしてみたところ、
以下のサイトがありました。

http://yain.jp/i/%E4%B8%8A%E5%93%81

「品性、品格がよいさま。反対は「下品(げひん)」。」
「仏教では、「上品(じょうばん)」「下品(げぼん)」と読む。
 極楽浄土に往生を願う衆生を能力や資質によって上・中・下の
 「三品」に分け、「上品」は最上、「下品」は最下位になること
 からいうもの。 」

・・・ってことで、以下にそれがどういうものだかを読んでいきます。

Img_2621



p31
仏はアーナンダとヴァイデーヒーに告げられたーー
上品上生(じょうぼんじょうしょう)の者とは、
生ける者どもの中で、かの仏国土に生まれたいと願って、
三種の心を起こし、往ってかの仏国土に生まれる者のことである。
三つとは何であるか。
第一は誠実な心であり、第二は深く信ずる心であり、
第三は一切の善行の功徳を仏国土往生に振り向けてかの仏国土に
生まれたいと願う心
である。・・・」

「・・・また次の三種の生ける者どもはかの仏国土に生まれる
であろう。 三つとは何であるか。
第一は慈しみの心を持っていて殺さず。 さまざまな戒律を
守っている者。  第二は大乗経典を読誦する者。
第三は、仏・法・僧・戒・捨・天の六つを念ずる行を行なう

者である。・・・」

p33
<上品中生(じょうぼんちゅうしょう)の者>とは、
必ずしも大乗経典を学んだり読誦したりしないけれども、
よくその意義を理解し、最高の道理を聞いても心が動揺せず、
深く因果を信じて大乗を誹謗せず、これらの功徳を振り向けて
<幸あるところ>という世界に生まれようと願い求める
者のことである。・・・・

p34
<上品下生の者>とは、また原因結果の道理を信じて大乗を
誹謗せず、ただ無上道に向かう心をおこし、この功徳を
振り向けて<幸あるところ>という世界に生まれたいと
願い求める者のことである。
この修行者の命が終わろうとするとき、アミタ仏と
アヴァローキテーシヴァラとマハースターマブラープタは、
多くの従者たちとともに黄金の蓮花を持ち、五百人の
化身の仏を化作して、迎えに来られる。・・・・

・・・これを<上品下生の者>と名づけ、これを
<上位の者の往生の観想>(上輩生想)と名づけ、
<第十四の冥想>と名づけるのだ。・・・・

===極楽往生した衆生の能力・資質の一番上のランクを
   さらに3つに分けて上のように区分しているんです。
   私の場合なら、「大乗を誹謗せず」ぐらいなら
   なんとかなるけど、他は無理かなあ・・・
   まず、「信じる」ってことが出来ない天の邪鬼
   だからなあ。

   このレベルだと、500人で迎えに来るそうです。
   阿弥陀仏の来迎図ですね。
   でも、浄土真宗では、こういうのは無しだそうですよ。

p35
<中品上生の者>とは、生ける者どもの中で、
在家信者の守るべき五つの戒律を守り、八つの戒めを守り、
さまざまな戒律を修行して、五逆罪を犯さず、さまざまな
苦しみを嘗めることがなく、この善根を振り向けて
<幸あるところ>という世界に生まれたいと願い求める
者のことである。

p35
<中品中生の者>とは、生ける者どもの中で、
一日一夜の間八つの戒律を守り、あるいは、一日一夜の間
見習僧の戒律を守り、あるいは、一日一夜の間修行僧の
守るべき戒律を守って立居振舞に欠けたところがないという、
これらの功徳を振り向けて<幸あるところ>という世界に
生まれたいという願いを求める者のことである。

p36
<中品下生の者>とは、立派な若者または立派な娘で
あって、父母に孝養をつくし、世間の人々と深い友情を
以て交わった者のことである。

==== 少なくとも、私はこの<中品下生の者>では
     あり得ませんね。年齢制限で引っかかっちゃう。
     なんとか<中品中生>なら、時間制限があるから、
     いけるかも??
     <中品上生>は、毎日やらなきゃいけないから
     無理だよなあ・・・

p37
<下品上生の者>とは、生ける者どもの中で、さまざまな
悪しき行為を行なう者、大乗経典を誹謗することだけはしない
けれども、多くの悪しき行為を行なって、恥ずかしいと
思わぬ者のことである。・・・」

「立派な若者よ、お前は仏の名を称えたから、さまざまな
罪がみな消滅し、わたしがお前を迎えに来たのだ。」

p38
<下品中生の者>とは、生ける者どもの中で、五つの戒律、
八つの戒め、修行僧の守るべき戒律を犯し、僧団に属する物を
盗み、僧に供養された物を盗み、名誉や利欲のために説法して
恥ずかしいとも思わず、さまざまな悪しき行為で自分を飾って
いるような愚か者のことである。
このような罪深い人は、悪しき行為の結果として地獄に堕ちる
であろう。

===おお、ここで地獄が出て来ましたよ。ついに。

しかし・・・・その後があります・・・

p38
命が終わろうとするとき、地獄の猛火が一時に押し寄せる
その時、指導者が居て、大慈悲心からこの者のために
アミタ仏の持つ十種の力の徳について説き、広くかの仏の
光明の神秘的な力を説き、また戒律・精神の安定・智慧・
迷いからの自由・迷いから自由になった知見をほめ讃える
のに遇い、この人は聞き終わるや、八十億の間かれを生と
死とに結びつける罪から免れる
地獄の猛火は変化して清く涼しい風となり・・・・

=== ってことで、一旦は猛火に焼かれるみたいですけど、
    そこに阿弥陀様の代理が助けに来てくれるようです。

p39
<下品下生の者>とは、生ける者どもの中で、
不善な行為である五逆罪と十種の悪行を犯し、(その他)
さまざまな不善を行ない、このような悪しき行為の結果、
悪しき道に堕ち、長い間繰り返しくり返し苦悩を受けて
止むことのない愚かな者のことである。
このような愚かな者の命が終わろうとするとき、この者を
種々に慰め励まし、この者のためにすぐれた教法を説き
教え、仏を念じさせる指導者に遇う。
ところが、この者は苦しみに迫られて仏を念ずる暇がない
そこで指導者が言うのに、「お前がもし仏を念ずることが
できないのなら、無量寿仏よ、と称えなさい。」と。
このようにしてこの者は心から声を絶やさぬようにし、
十念を具えて、南無アミタ仏と称える
仏の名を称えるのであるから、一念一念と称える中に、
八十億の間かれを生と死に結びつける罪から免れるのだ。

これを<下品下生の者>と名づけ、これを<下位の者の
往生の観想>(下輩生想)と名づけ、<第十六の冥想>
と名づけるのだ。」

=== おやや??
    下品下生なのに、地獄という名前が出てこない
    ですね。 焼かれないのかな?
    
=====

こちらのサイトに まとめがありました:
http://tobifudo.jp/newmon/name/9hon.html
「浄土教では、生前の行いによって、極楽浄土に生まれ変わる
とき、九つのパターンがある、とされています。
九つのパターンは、上中下の三品と、上中下の三生の組み合わせ
で表されます。」

・・・このまとめで気付くのは、
・・・上品は大乗を修める人、中品は小乗を修める人と
・・・一般的な善を行なう人、そして、下品は身勝手な人
・・・と書いてあるところですねえ。

このまとめに書いてある点を 上記の本からの抜き書きと
比較してみると、どういうことになるでしょうか・・・

大乗を修める人と小乗を修める人という部分の表現
本に書いてある「大乗経典を誹謗する・・・」という
表現のある部分とは一致しないようなんですが

いろんな宗派によって、解釈が違うからなんでしょうか?
まあ、多分、私の読み方が間違っているんでしょうね。

====

p40
世尊は「ことごとくみな生まれるであろう。 かの国に
生まれたら、仏たちを眼の前に観る精神集中ができるで
あろう。」と予言せられ、無量の天人たちは無上道に
向かう心をおこした。

p41
そのとき世尊の足は虚空を歩いて、鷲の峰に還られた。
アーナンダは広く多くの人々のために先のようなことを
説いた。 無量の天人たち、竜や、ヤクシャ(夜叉)たちは、
仏の説かれたところを聞き、みな大いに歓喜し、仏を拝して
退出したのであった。

==== さあ、これで観無量寿経の日本語訳を読み終わり
     ました。
     次には、漢文書き下し文の註釈のページで
     上記の部分を拾ってみたいと思います。

・・・ その6が 最終回になります ・・・

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