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2017年7月 1日 (土)

AI人工知能が占い師にとって代わる? 平和な世界もロボット政治家にお任せ??

NHKスペシャル 「人工知能:天使か悪魔か2017」を
再放送で観ました。

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将棋界や囲碁界も大変みたいですが、それどころじゃなさそうですね。

まず心配なのはやっぱり AIの思考はブラックボックスという
点でしょうか?

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「一つの銀河系にしか住んでいない感じ」というのは上手い表現ですね。

AIの制作者ですら、AIがどういう思考をしているのかが
分からない・・・って言っていましたね。

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人類に新たな銀河が見えてくるのでしょうか・・・

AIタクシーは分かりやすい例でしたけど、
再犯予測のリストなんてのはどうなんでしょうかねえ。

アメリカの裁判所では判断材料のひとつに使っているそうですが、
その中で裁判官らしき人が 「合理的な資料だ・・・」みたいな
ことを言っていました。

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法律、国防・・・・

某国の某大臣なんかは AIに置き換えて欲しいですね。

しかし、合理的って何でしょうね?

AIが何故ブラックボックスかというと、結果は出すけど
その理由の説明は無いそうですからね。

何をもって「合理的」とするのか・・・・
結果が当たっていれば、それが合理的ということなのか?

ちなみに、国語辞典で調べてみますと:

ごうり‐てき〔ガフリ‐〕【合理的】 の意味
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/75459/meaning/m0u/
1 道理や論理にかなっているさま。「合理的な自然界の法則」
2 むだなく能率的であるさま。「合理的な処置」

・・・これで見ると、1の「道理や論理にかなっている」という
その内容を誰が判断するのかって話ですね。
AIは説明をしてくれないブラックボックスだということになると
1の意味では合理的とはいい難い。

しかし、2の意味では「むだなく能率的」ということですから、
それは面倒くさい説明を省いて結論だけを出すAIはまさしく
合理的と言えるのでしょうね。

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中身がブラックボックスだという話だったら
街角の占い師と同じってことになりませんか
まあ、でも、占い師の場合は、手相を見たりとか、一応それなりの
手続きはしますけどね。

いずれAIの前で、お祓いとか儀式をやるようになるかもしれないです。
AI教の登場ですね。

退職者の予測というのは、日本語教師の立場で見ても
なかなか興味深いものでした。

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ただ単に 本人が書いた文章の意味を捉えて、その中に退職に
結びつくような本人の気持ちが隠されているかという人間の
判断とはまったく違って、
AIの場合は、その文章の単語の並び方、文章の構成要素などから、
他のデータと結びつけながら退職しそうかどうかを判定するって
言うんですねえ。

文の意味論というものを離れて、文の構成要素などから
多くのデータの中で その人がどのような傾向にあるかを見ている
ような話でした。

つまり、マスデータ、ビッグデータといわれる多くの情報の中で
その本人がどのような傾向をもっている人間であるかを
文章の共通項を手掛かりにして引っぱり出しているというような
感じでしょうか。

文章の意味論からは導き出せない本人の心を、文章の構成要素
などと結びつける形で判断しているって話ですよね。

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ロボット政治家の話に到っては、こりゃあもう人類の存続を
賭けた開発競争になりそうな予感がしますね。

どんな教師データがAIに与えられるかで、素晴らしくも
恐ろしくもなりそうな気がします。

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確かに、ロボット開発者が言うように、本当の民主主義
出来るかもしれないし、AIの教育の仕方によっては
とんでもない世界になりそうな気もします。

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AIが何を食べるかで AIの体質が決まりそうですね。
「医食同源」は AIに当てはまりそうです。

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いみじくもロボットが答えたように、
最終的な決断は人間です」つまり「人間次第」ってことで
ブーメランが飛んでくるわけですけど・・・

 

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2017年6月30日 (金)

「勇気」や「元気」を貰ったり、「感動」を与えたりの日本語

随分前から気になっていたんですけどね・・・・
まあ、言語は生きているんだから いいじゃないかって言えば
それはそうなんですけど。

日本語教師としてはやっぱりいろいろ悩むわけですよ。

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・・・・

なんで、今書く気になったかっていうと、
さっき NHKのニュース・チェック11を音だけ聞きながら
パソコンを使っていたら、私の耳にこんな音声が突然入って
来たんです・・・

「~~~ 下げれるか~~~」

この下げれるかだけがポ~~ンと入ってきたわけ。
前後の文脈も、なんのニュースかも知りません。

で、ニュース番組の男性担当者は 何者かと思って調べたら
青井というアナウンサーなんですね。

NHKのアナウンサーだけど、「下げれるか」と言うんですね。

「下げる」は、文法的には 下一段活用なんですね。
下一段活用は、こちらに解説があるとおりで:
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/101096/meaning/m0u/

「動詞の活用形式の一。語形が五十音図の「エ」段の音(
または、それに「る」「れ」「よ」「ろ」のついた形)だけで
語形変化するもの。」

国語の文法と外国人に教える際の日本語の文法は動詞の分類が
違うのでこちらのサイトで日本語の文法での「可能形」を見て
みましょうか。

http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/contents/explanation/074.html

グループ2の動詞は辞書形からruをとって-rareruをつけます。

例:たべる(taberu)
 tabe- + -rareru → taberareru たべられる

「下げる」は、ここでは「グループ2」の動詞ですから・・・

その可能形は 「下げられる」になるんです。

・・・・だから、青井アナウンサーの 「下げれるか」は
文法的には違うよなあ~~~と 向こうから耳に入ってきた
ってわけです。

日本語教師の職業病ですね。

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さて、ここで、本題に戻りましょうか・・・・

今朝の朝ドラ「ひよっこ」で 
「宗男おじさんが 元気をくれて・・・・」とかなんとか
主人公の独白があったんですけど、ビートルズの時代
そんな言い方したっけなあ~~~と思ったわけ。

NHK「素人のど自慢」なんかでも、一般の人の口から
次から次に出てきますしねえ。

最近はNHKニュースでも やたらに 「元気をもらう
勇気をもらう」 「感動を与える」・・・なんて言い方が
流行っているんですけど、これっていつから流行りだしたん
でしょうかねえ。

要するに、「元気」「勇気」「感動」などという抽象的な
個人的な感情を表す言葉が 「やる」とか「もらう」ものに
なっちまってるわけですねえ。

確か昔は・・・・
元気づける」とか、「勇気づける」とか、「感動する」とか
・・・まあ、そんな言い方だったと思うんですよ。

だから、
「元気をもらう」 は 受身で「元気づけられる」で、
「勇気をもらう」 は 受身で「勇気づけられる」だったし、
「感動を与える」になると、もうこれは「感動させる」なんだけど、
そもそも「感動する」ってのは受け取る側の気持ちなんだから
「与える」とか「させる」もんじゃあね~~だろ~
ってな感覚があるわけですよ。

だから、ふる~~い人間だとお思いでしょうが、
許せんわけですよ。

日本語教師としての立場ってのもあるしねえ・・・

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で、NHKの「ことばおじさん」はどんなことを言っているかって
言うと・・・見つけました・・・

「勇気をもらいました」「感動を与えたい」コメントに感じる違和感
https://www.dailyshincho.jp/article/2016/05270554/?all=1

「NHKの「ことばおじさん」として知られる梅津正樹アナウンサーは、
「本来『元気にさせてもらう、感動させてもらう』と言うべきだが、
それを省略、強調した」表現なのかもしれないが、「気になる人も
多いようだから、気をつけたほうが良いかもしれない」と同局の
サイトで述べています。

 さらに国立国語研究所に問い合わせたところ、同趣旨の質問を
受けることがある、との話でした。答えてくださった先生によれば、
スポーツメディアの影響が大ではないか、とのことでした。
「勝ちに行く」「結果を出す」も同種の言葉ではないかという
指摘もなさっていました。」

・・・と、なかなか大人の対応をされているんですけどね。

生きている言葉を教える日本語教師としては、
ここはひとつ、ぐっと堪えて、

最近の日本では、勇気や元気や感動を
あげたり、もらったり、やったり、くれたり、与えたり、
いろいろと ギブ・アンド・テーク しているらしい
ってな具合で教えるしかね~~のかね~~~。

あ~~あ、早く人口知能にとって代わられたいよ・・・・
コンピューターなら ビッグデータを処理するわけだから
悩むこともね~んだろうなあ~~~。

 

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