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2018年2月 6日 (火)

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」を読む - その3

 

 

矢部宏治著 集英社インターナショナル

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」

を読んでいます・・・・

 

007  

 

さて、今日は 「福島の謎」の部分です。

 

東日本大震災から1年ほど後に、私は被災地ツアーというやつで

あちこち見て廻りました。

基本的には観光ツアーみたいなものでしたが、それでも

被災地の人にとっては 来てもらうと助かるというような

話もありましたし、我々としても必ず見ておくべきものだと

現地で思いました。

 

その時の感想はこちらに書いていますので、ご覧になってください:

http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2012/05/post-671f.html

 

その後、いかに鈍感な日本人とは言っても、意識は大きく

変わるだろうと思っていたんですが・・・・

どうも、日本人というのは目的に向かってロジカルに考える

ということが出来ない国民なのかなとがっかりしているんです。

 

「人の噂も七十五日」なんて言葉や「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とか

いう言葉がありますが、どうも日本人は「しょうがない」とか言って

雰囲気に流されたり、忘れたり、思考停止したりする癖があるらしい。

 

で、この本を読んで、福島で起こったことを思い出し、

その裏側に潜んでいる諦めの原因を読んでいこうと思います。

 

この章の副題は

「日本はなぜ、原発をとめられないのか」となっています。

 

― いくら室内をふいても、またもとにもどってしまう放射線

  の数値。 とくに小さなお子さんをもつお母さん方の

  苦しみは、まさに言葉では言い尽くせないものがあったでしょう。

 

― 少し事態が落ち着いてくると、被災者たちは信じられない

  出来事に次々と直面することになったのです。

  なかでも、もっともおかしかったのは、これほどの歴史的

  大事故を起こし、無数の人々の家や田畑を奪っておきながら、

  その責任を問われた人物がひとりもいなかったということでした。

 

― おそらく普通の国なら半年もたたないうちに大訴訟団が結成

  され、空前の損害賠償請求が東京電力に対しておこなわれた

  はずです。

  しかし日本ではそうならなかった。

  ・・・それはいまの日本社会では、いくら訴訟をして

  「お上にたてついて」も、最高裁まで行ったら必ず負ける

  という現実を、みんなよくわかっているからでしょう。

 

― チェルノブイリで起きたように、先天性障害や心臓病に

  なった子供たちも数多くあらわれることが予想される。

  裁判所がそれを認めているのです。

  しかし、それでも子どもを救うための行政措置をとる必要は

  ないという判決が出てしまった。

 

― 「当裁判所は、(関西電力側が展開したような)きわめて多数の

  人の生存そのものに関わる権利と、電気代の高い低いの

  問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の

  当否を判断すること自体、法的には許されないことであると

  考えている」

  日本の司法は、まだ死んではいなかった。

  しかし・・・少なくとも最高裁までいったら、それが必ず

  くつがえることを、みんなよくわかっているからです。

 

 

・・・ ここですよね。 私が腹に据えかねるのは。

国の政権というのは国民から選ばれて、国民を守るために

あるんじゃないのか・・って思うわけですよ。

こんな私は 極右でも極左でもいいんですけど、

とにかく不可解極まりないと思うんです。

 

それで、こんなに理不尽なことになってしまう裏側に

何があるのかって話です。

 

 

― 福島原発事故という巨大な出来事の全貌があきらなになる

  には、まだまだ長い時間が必要です。政府はもちろん

  情報を隠蔽しつづけるはずですし、米軍基地問題のように、

  関連するアメリカの機密文書が公開されるまでには、

  三十年近くかかります。

 

― 歴史的経緯がきれいに解明されたとき、すでに日本全土が

  放射能で汚染されていては意味がない・・・・

 

・・・ まさに、この情報開示の問題が大きいと思います。

アメリカはその点、遅くはなってもちゃんと公開する。

でも、日本は みみっちい情報まで 無いとか廃棄したとか

姑息なことばっかりやっているし、公開されたら真っ黒けと

いうのがフツーになっちゃってますよね。

 

もっとも、まともな議論をしたり、ロジカルな文書でもなく、

なんだか言語明瞭意味不明なことが好きな人たちだから

書かれていることが真実だなんて信用もできないかな?

 

ともあれ、

とてもとても、自由で民主的な国とは 恥ずかしくて言えない。

確か そんな名前の政党もあったようですけど・・・

(とりあえず ここで断っておきますが、今の現存する

 政党はいずれも 信用できません。 だって、公約したって

選挙が終わったら すっかり忘れるんだもん。残念です。)

 

― 日本の憲法よりも上位にあることが確定している。

  ・・・そうしたウラ側の「最高法規」が積み重なって

  いるのです。

  この「密約法体系」の存在を考えに入れて議論しないと、

  ・・・「なぜ沖縄や福島で起きているあきらかな人権侵害

  がストップできないのか」・・・ということが、

  まったくわからなくなってしまうのです。

 

― 問題は占領の終結後、それがどう変わったかです。

  サンフランシスコ講和条約と日米安保条約を同時に結び、

  1952年に独立を回復したはずの日本の実態はどう

  だったのか。

  答えは「依然として、軍事占領状態が継続した」ということ

  になります。 沖縄だけの話ではありません。

 

― そもそも現在沖縄にある基地は、すべて米軍によって

  強制的に奪われた土地につくられたものです。

  ・・・ もし今回、辺野古での基地建設を認めてしまったら、

  それは沖縄の歴史上初めて県民が、米軍基地の存在を

  みずから容認するということになってしまう。

 

・・・・ この辺野古の問題の大事なポイントが書かれているん

ですが、昨日の市長選挙の結果をみると、理不尽な日本政府に

押し倒されたという雰囲気ですね。

 

それはとりもなおさず、日本政府がアメリカに負けたということ

のように、私には見えます。

 

しかし、この後、この本には その「ウラ」の日本政府の話が

詳しく書かれているんです。

それは、じっくり本を買って読んでもらうとして、

私が気になったところを引用します。

 

 

― 「外国軍が駐留している国は独立国ではない」という事実です。

  だからみんな必死になって外国軍を追い出そうとします。

  ・・・フィリピンやイラクがそうです。

  フィリピンは憲法改正によって、1992年に米軍を完全

  撤退させました。

  イラクもそうです。 あれほどボロ負けしたイラク戦争から

  わずか8年で、米軍を完全撤退させています。

 

― 「自国内の外国軍に、ほとんど無制限に近い行動の自由を

  許可すること」 と、 「民主的な法治国家であること」は、

  絶対に両立しないからです。

  その大きな矛盾を隠すために、「戦後日本」という国は、国家の

  もっとも重要なセクションに分厚い裏マニュアルを必要とする

  ようになりました。

  ・・・ 独立した法治国家であるはずの日本の国内で、

  米軍および米兵に事実上の「治外法権」をあたえるために

  つくられた裏マニュアルです。

 

― こうした形で司法への違法な介入が繰り返された結果、

  国家の中枢にいる外務官僚や法務官僚たちが、オモテ側の

  法体系を尊重しなくなってしまったのです。

 

 

・・・・ さあ、みなさんお立合い。

これでもあなたは この日本という国に絶望しませんか???

我々の日本は 憲法で動いているわけじゃないんですってよ!!

・・・まあ、昔から訳の分からん「解釈改憲」ってのが

ありますけどね。

つまりは、解釈改憲で、オモテの憲法をウラの憲法に合わせよう

としてきたんでしょうかねえ。

 

そんな憲法なら 捨てちゃいましょうよ。 馬鹿々々しい。

(かなり投げやりな気分・・・・)

 

そして、マッサラなところから 改憲なんてケチなこと言わずに

新憲法を国民がつくっちゃいましょう。

戦争が好きならそういうのでもいいし、平和が好きなら

それをしっかり守る新憲法です。

・・・ってなこと言いながら、私はもうそろそろこの世から

退場の時期ですけどね。 へへへ

 

 

― 少なくとも「国家レベルの安全保障」については、

  最高裁が絶対に憲法判断をせず、その分野に法的コントロール

  がおよばないことは確定しています。

  おそらく一昨年改正された「原子力基本法」に、

  「前項(原子力利用)の安全の確保については、わが国の

  安全保障に資することを目的として、行うものとする」

  という条文がこっそり入ったのもそのせいでしょう。

  この条文によって今後、原発に関する安全性の問題は、

  すべて法的コントロールの枠外へ移行することになります。

 

― どんなにめちゃくちゃなことをやっても憲法判断が

  できず、実行者を罰することができないからです。

 

・・・・やっと出てきました。 原発事故みたいな

国家を滅ぼすような大事故があっても、無責任なことしか

やらないことを決めちゃっているらしい。

 

・・・ でも、まだ分からないのは、この日本を滅亡

させるような大事故が今後も起こる可能性があるのに、

なぜ そういう無責任状態を強化しようとしているのか

ですよね。

 

 

― この裁判で東京電力側の弁護士は驚愕の主張をしました。

  「福島原発の敷地から外に出た放射性物質は、すでに東京電力

  の所有物ではない「無主物」である。 したがって東京電力

  にゴルフ場の除染の義務はない」

  はあ? いったいなにを言っているんだ。

  この弁護士はバカなのか?

 

― ところが東京地裁は、・・・・「除染方法や廃棄物処理の

  あり方が確立していない」という、わけのわからない理由を

  あげ、東京電力に放射性物質の除去を命じることは

  できないとしたのです。

 

― 日本には汚染を防止するための立派な法律があるのに、

  なんと放射性物質はその適用除外となっていたのです。

 

― だからこうした問題について、いくら市民や弁護士が

  訴訟をしても、現在の法的構造のなかでは 絶対に

  勝てません。

 

・・・・ まさに阿保そのものですね。

そんなんだったら、始めっから 原発なんかつくらせちゃ

いかんだろう・・・・と私は頭に血がのぼっています。

老い先短いと思います

 

今後は 環境省なんて不要だね。

日本民族を絶滅させようとする輩の謀略に違いない。

馬鹿々々しい・・・・

 

 

― 日米原子力協定の「仕組み」

  米軍基地の問題と同じで、日本側だけではなにも

  決められないようになっているのです。

  条文をくわしく分析した専門家に言わせると、アメリカ側

  の了承なしに日本側だけで決めていいのは電気料金だけ

  だそうです。

 

― もし野田首相が、鳩山首相が辺野古の問題でがんばった

  ように、「いや、政治生命をかけて2030年代の

  稼働ゼロを閣議決定します」と主張したら、すぐに

  「アメリカの意向をバックにした日本の官僚たち」によって

  政権の座から引きずりおろされたことでしょう。

 

・・・・みなさん・・・これでも極右になったり、極左に

なったりしたいと まだ思いませんか?

 

― 大量虐殺の犠牲者となったユダヤ人たちは、

  「なぜ時間どおりに指示された場所に集まり、おとなしく

   収容所へ向かう汽車にのったのか」

  「なぜ自分たちが一万五千人いて、監視兵が数百人しか

   いなかったとき、死に物狂いで彼らに襲いかからなったのか」

  それらはいずれも、まさに現在の日本人自身が問われている

  問題だといえます。

 

 

・・・皆さん いかがですか。

これで「福島の謎」を終わりました。

 

ここまで読んでも、まだまだ「天誅」組を作ろうとか思わない

んですか?

そうですか、随分 良識のある方なんですね。

私にも良識があります。

だから、私は なにもせずに汽車にのって収容所に

行くのです。

 

011a

 

=== その4 に続きます ===

 

 

 

 

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