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2018年2月 5日 (月)

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」を読む - その2

 

 

 

矢部宏治著 集英社インターナショナル

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」

を読んでいます・・・・

 

 

さて、読後の結論は その1に書いたのですが、

この本は読めば読むほど 日本の政治に絶望感を覚え、

阿保らしくなってしまいます。

 

しかし、私が昔からずっと思っていた「日本の政治はなんで

こうなるの?」という疑問に その理由を教えてくれました。

 

では、その絶望的な話を 引用していきましょう。

 

001a

 

(1) 「沖縄の謎」

 

― でも、そんな米軍機が、そこだけは絶対に飛ばない場所がある。

  ・・・こうしたアメリカ人が住んでいる住宅の上では絶対に

  低空飛行訓練をしない。

 

― だから問題は、その「アメリカ人並みの基準」を日本国民に

  適用することを求めず、自国民への人権侵害をそのまま放置

  している日本政府にあるということになります。

 

― 相手が自国では絶対にできないようなことでも、原理原則なく

  受け入れる。 その一方、自分たちが本来保護すべき国民の

  人権は守らない。 そういう人間の態度を一番嫌うのが、

  実はアメリカ人という人たちなのです。 だから心のなかでは

  そうした日本側の態度を非常に軽蔑している。

 

・・・そりゃあそうでしょうね。

そんな日本のリーダー達は 軽蔑されるのが当たり前だと

思います。 少なくともサムライではない。

 

 

― ところがこの2009年のケースが異様だったのは、

  9月に民主党が政権をとったあとも、検察からの

  攻撃がやまなかったことでした。

  鳩山首相と小沢幹事長、つまり国民の圧倒的な支持を

  得て誕生した新政権のNo1とNo2を、検察がその後も

  ずっと野党時代と変わらず攻撃しつづけた。

  ・・・大手メディアも、それに足並みをそろえた。

  この時点で日本の本当の権力の所在が、オモテの政権とは

  まったく関係のない「どこか別の場所」にあることが、

  かなり露骨な形であきらかになったわけです。

 

― 戦後初めて本格的な政権交代をなしとげた首相が、だれが

  見ても危険な外国軍基地をたったひとつ、県外または国外

  へ動かそうとしたら、大騒ぎになって失脚してしまった。

  ・・・・鳩山さんの証言にあるように、そのとき外務官僚・

  防衛官僚たちが真正面から堂々と反旗をひるがえした。

 

― 官僚たちは・・・・「別のなにか」に対して忠誠を誓っていたと、

鳩山さんは語っています。

 

・・・・ ここですね。ポイントは。

選挙で選ばれた首相がだれであれ、自民党であれ、共産党であれ、

本当の権力は別のところにあるって話です。

 

― 2006年にアメリカ国務省自身が認めているように、自民党

  は1955年の結党当初から、CIAによる巨額の資金援助を

  受けていた。 その一方でCIAは、社会党内の右派に対しても

  資金を出して分裂させ、民社党を結成させて左派勢力の

  力を弱めるという工作もおこなっていました。

 

・・・これで頭に浮かんだんですけど、今の東京都知事は

誰でしたっけね?

もしかして 彼女は 野党分断の刺客の役割を果たしたん

でしょうか?  これ、陰謀論ってやつですけど・・・

今なんて、野党の名称すらまともに思い浮かばなくなっちゃって。

 

 

― 沖縄の地上は18パーセント、上空は100パーセント、

  米軍に支配されている。

 

― 飛行機というのはアッという間に飛んできて、飛び去って

  しまいますので、実際に住んでみないとその危険性は

  よくわからないのです。

 

・・・ この感想文を書いている間にも、テレビからは

佐賀県で 自衛隊のヘリが民家に墜落したことを報道しています。

 

―  日本じゅう、どこでも一瞬で 治外法権エリアになる。

 

― 日本国の当局は、 所在地のいかんを問わず合衆国の

  財産について、捜索、差し押さえ、または検証を行う

  権利を行使しない。

  (日米行政協定第十七条を改正する議定書に関する合意

   された公式議事録 1953年9月29日)

 

・・・・ だから、日本政府は 米軍の飛行機が不時着したり

墜落したりしても、何の手出しも出来ないって話です。

植民地ですね。

 

― 一度、世界中の人に見てもらいたいと思います。

  自分たちが事故を起こしておきながら、「アウト、アウト」

  と市民をどなりつけて大学前の道路から排除し、取材中の

  記者からも力ずくでビデオカメラをとりあげようとする

  米兵たち。 一方、そのかたわらで米兵の許可を得て

  大学構内に入っていく日本の警察。

 

― 「沖縄の人は、なんてかわいそうなんだ」

  と、最初は怒りのないような感情がこみあげてきます。

  しかしすぐに、そのかわいそうな姿は、本土で暮らす

  自分自身の姿でもあることが、わかってくるわけです。

 

― まったく沖縄と同じなのです。

  法律というのは日本全国同じですから、米軍が沖縄で

  できることは本土でもできる。

  ただ沖縄のように露骨にはやっていないだけ。

 

・・・ 今、これを書いている間にも、

沖縄の市長選挙の分析をテレビで報道しています。

ちょうど、この沖縄国際大学構内への米軍ヘリの墜落事故

のこともやっています。

 

 

― 本土の米軍基地から、ソ連や中国を 核攻撃できる

  ようになっていた。

 

― 緊急時には、すぐにこうした弾薬庫から核爆弾が

  ・・・飛行機に積み込まれ・・・それが本土の米軍

  基地に運ばれ、そこからソ連や中国を爆撃できるように

  なっていたということです。

 

・・・ つい先日 トランプ大統領が核開発について

なんだか物騒なことを言っていましたね。

昔のソ連は今のロシアですけど。

要するに、日本はアメリカの核攻撃の前線基地という

話のようです。

そうだったら、もちろん相手は その前線基地を

最初に潰しますよね。

素人考えですけど・・・・

 

 

― 憲法九条二項と、沖縄の軍事基地化はセットだった

 

― つまり 憲法九条を書いたマッカーサーは、沖縄を軍事

  要塞化して、嘉手納基地に強力な空軍を置いておけば、

  そしてそこに核兵器を配備しておけば、日本本土に

  軍事力はなくてもいいと考えたわけです。

 

― だから日本の平和憲法、とくに九条二項の「戦力放棄」は、

  世界じゅうが軍備をやまて平和になりましょうというような

  話ではまったくない。沖縄の軍事要塞化、核武装化と

  完全にセット。 いわゆる護憲論者の言っている美しい

  話とは、かなりちがったものだということが分かりました。

 

― 米軍駐留に関するあるひとつの最高裁判決によって、

  在日米軍については日本の憲法が機能しない状態、

  つまり治外法権状態が「法的に認められている」ことが

  わかりました。

 

― 安保条約とそれに関する取り決めが、憲法を含む日本の

  国内法全体に優越する構造が、このとき法的に確定した

  わけです。

 

・・・ 要するにここでは、平和憲法の裏側には、アメリカが

日本をいわゆる「不沈空母」にするというはっきりした意図が

あったってことです。

で、多分、本土でそれを露骨に表すと日本国民の反発が

強くなるだろうから、沖縄に基地を集中させているって

ことのように見えます。

そして、日本の憲法は まったく最高法規ではないってこと

になりますね。 その上にアメリカ軍の都合がある。

 

― 「日米合同委員会」という名の組織なのですが、・・・・

  外務省北米局長を代表とする、日本のさまざまな省庁から

  選ばれたエリート官僚たちと、在日米軍のトップたちが

  毎月二回会議をしている。 ・・合意したが議事録には

  書かない、いわゆる「密約」もある。全体でひとつの国の

  法体系のような膨大な取り決めがあるわけです。

  しかもそれらは、原則として公表されないことになっている。

 

― 「鳩山首相を失脚させたのは、本当はだれなのか」

  ・・・彼らは日本国憲法よりも上位にある、この

  「安保法体系」に忠誠を誓っていたということだったのです。

 

 

・・・ はい、これで「沖縄の謎」は終わりです。

 

今 盛んに憲法論議をやろうじゃないかという雰囲気づくり

が行われていますけど、こういう話が事実であるとすれば、

憲法なんかどうでもいいってことですよね。

改正してもいいし、改正しなくても大差ないってことじゃ

ないんですか?

 

だから 私は絶望したって言ったわけです。

 

まだ、あなたは絶望しませんか?

なかなかしぶといですね。(笑)

 

じゃあ、次の 「福島の謎」にいってみましょうかね・・・・

 

011a

 

==  その3 に続く ===

 

 

 

 

 

 

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