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2018年2月 8日 (木)

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」を読む - その5

 

 

 

矢部宏治著 集英社インターナショナル

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」

を読んでいます・・・・

 

「安保村の謎」で副題が「昭和天皇と日本国憲法」の続きです。

 

 

さすがに日本国憲法という話は長いです。

・・・で、誰が書いたのかという点では、いろいろ議論が

あるようなんですが、この本では、

 

― 「書いた」のは100パーセント GHQだった

 

・・・と断定しています。

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が・・「書いた」にカッコがついているところがミソなんですね。

 

― なぜならGHQ自身が、1949年にそのことを本に書いて

  公表しているからです。

 

― 1946年の2月4日から12日にかけて、GHQ

  9日間で日本国憲法の草案を書きました。

  ・・・ケーディス大佐を中心に、25人のアメリカ陸軍

  の軍人たちが、11の章ごとに分かれて執筆した。

 

― 「自分たちが憲法草案を書いたことに関する一切の言及

  を、メディアや手紙でおこなうことを禁じた」と公表している。

 

・・・ 上のようなわけで、書いたのはGHQというのは

明確なんですけど、この著者は 今までの左派の考え方を

批判して次のように述べています。

 

― 「内容が良ければ、だれが書いたかなんて、どうでも

  いいんだ」などと言います。

  よくありません。 それはまったくのまちがいです。

  憲法というのは国家を運営するうえでの原理原則、

  根幹です。 そこにあきらかなウソがあっては、

  枝葉の部分はめちゃくちゃになってしまうのです。

  それがいまの日本なのです。

 

・・・これはもっともなことだと思います。

実際にそういう状況になってしまっていますしね。

 

 

― こうしてGHQが書いたという事実を隠したうえに

日本の「法学」を組み立ててしまったため、戦後の日本社会

の法的な基礎は本当に脆弱なものになりました。

 

― この点は、社会科学の先進国であるドイツやフランスを

  見習う必要があります。 日本は・・・・政治指導者たちが

  論理的思考が苦手だという点だけは、どうごまかすことも

  できません。

 

― ドイツは政治指導者や知識人がすぐれていた。

  まず占領中はいくら言われても絶対に正式な憲法をつくらず、

  1949年5月の独立時に各州の議会代表会議によって

  基本法という形で「暫定憲法」を定め、そのなかに、

  「この基本法は、ドイツ国民が自由な決定により議決した

  憲法が施行される日に、その効力を失う」という条文を

  入れています。

 

・・・ ああ、残念無念なことですねえ。

日本語教師としては、日本語という言葉が論理的じゃないという

話はよく聞くことなんですが、政治指導者の論理的思考が

まずダメって話ですか。

ってことはですよ、今も同じ状況だとしたら、今憲法改正を

やったって ろくなもんは出来ないってことになりませんか。

まず、政治指導者を再教育して論理的思考ができるように

しなくちゃいけない??

 

実はね、日本語事態が外交にも向いていないという学者だって

いるんですよ。 困ったもんです。

 

でも、もし言語的に日本語にはそういう問題があるとすれば、

英語で草案が書かれたってのはもしかして正解?

あとは それを日本人が考えて、日本人がつくればいいってこと?

 

 

― 現在、「日本国憲法はGHQが書いた」という事実を否定して

  いるのは、世界で日本の左派だけです。 ここに現在の

  日本の主権喪失状態が、アメリカのせいではなく、日本人

  地震の問題だという理由があります。 本当は論争になる

  はずがない話なのです。

 

― 連合国の中には、日本の天皇も裁判にかけろという声が

  根強くあったわけです。 アメリカ国民のなかにも有罪にしろ

  という声が多かった。

  そうした事態を避けるために、「天皇も日本も将来絶対に

  軍事的脅威になる可能性はない」という形で新しい憲法を

  つくる必要が、どうしてもあったわけです。

 

・・・ つまり、憲法をつくることも 戦争だったわけですね。

マッカーサーも天皇を上手につかって、アメリカ兵を死なせないで

済むようなやり方を考えていた。

戦後処理を上手くやるためのひとつの手段になっていた。

だから日本国民の意志を反映しないまま、ドタバタと作った。

 

― アメリカ国務省や米軍に関する機密解禁文書を読んできた

  経験からすると、彼らは最重要のミッションをあたえられた

  とき、徹底的にロジカルに行動します。 あらゆる手段を

  使って敵の情報を集め、分析し、次の行動を予想して、

  なにがあっても負けないという体制をつくってから動き始める

  のです。

 

― 占領軍が被占領国の憲法草案を執筆し、それを被占領国自身が

  作成したことにした。 それは西側諸国では他にほとんど

  類例のない、きわめて異常な出来事である。

  ・・・議論も許さない「絶対護憲主義」は、しょせん戦術論

  でしかありません。

 

・・・ この点は 私も同意です。

絶対反対は戦術でしかないと思います。

その前によって立つべき信念を憲法草案として持っておかなくては

いけないと思います。

解釈改憲でになった憲法を自分たちはどう立て直すのかを

きっちり議論し、それぞれの党が、それこそ敵をしっかり分析して、

論理的な議論を国会でやるべきだと思います。

 

・・・でもなあ、国会って、相手の話を聞かない場だからなあ、

日本の場合は・・・ああ、絶望的・・・・

 

 

― 当時まだ39歳と若かったケーディスは、あくまで本国の

  政府が決めた大きな方針の枠内ではあるものの、理想主義的

  な見地から「新しい時代の、模範になるような憲法を

  つくりたい」と強く思っていたことでしょう。

 

― 「九条をつくったアメリカ側の目的は 日本を永久に

  武装解除されたままにしておくことでした。 ただ自国を

  保存する権利は残しておく。」

 

― 「人類究極の理想」を憲法に書き込もうとした。また、

  天皇という君主をのこしながら、完全な民主主義国として

  再出発することも憲法に書かなければならなかった。

 

・・・ そうですか、39歳の米軍の男が一人で書いた

んですか。 凄いですね。

ってことは、今の日本の40前後の人たちにも書けるという

ことになりませんか。

30歳から50歳までの日本人を集めて、まったく新しい

日本国憲法を草案してもらいましょうよ。

手垢にまみれて ボロボロになった今の憲法は忘れましょう。

ジジイは引っ込んでろ・・・って感じでいいんじゃないですか?

ところで、明治維新に憲法を作った人たちは何歳ぐらい

だったんですかね??

 

― 憲法についての日本の悲劇は、「悪く変える」つまり

  「人権を後退させよう」という勢力と、

  「指一本ふれてはいけない」という勢力しかいないことです。

  「良く変える」という当然の勢力がいない。

 

・・・はい、私はその「いない」勢力の一人です。

勢力にはならないか・・・残念。

本音を言うとですね、「立憲」民主党には期待はしているんです。

一応「立憲」と言っていますからね。

ただ、今のところ、その中身が見えませんけど・・・

 

立憲民主党が新しい憲法草案をつくったら賛成するかも。

 

私は自衛隊に反対じゃないですよ。

なにせ海軍の町 佐世保うまれですからねえ。

・・関係ないか。

 

― 事実を公開するアメリカと、隠蔽したまま進んでいく日本

 

― ひとりの人間にたとえて考えてみてください。

  そもそも過去の記憶がなければ、個人としての統合性

  がたもてるはずはありません。

  現在の日本の混迷の大きな原因のひとつは、国家全体が

  過去の記憶を隠蔽・廃棄し、その当然の結果として

  インテグリティを喪失した状態になっているというところに

  あるのです。

 

― なぜ日本人は自分たちで まともな憲法を書けないのか

 

 

・・・・ 日本全国で、高校生以上の人たちで、

まあ、せいぜい50歳以下でいいと思うけど、

「新憲法草案コンテスト」ってのをやったらいいんじゃね?

高校生・大学生は全員に強制する。

「お前たちが今後生きていく日本なんだから お前たちが作れ」

と国の命令でコンテストに参加させる。

コンテストに参加しない輩には 災害があった時に

強制的に災害救援隊に徴兵する・・・なんてどう?

あたまを使わない奴は身体を張って国の為に尽くせ、

という何とか主義・・・ははは

 

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=== その6 に続く ===

 

 

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