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2018年5月11日 (金)

日本語で作文 その2: フィリピンの昔話 ベンゲット州の二つの話

日本語の入門90時間、初級90時間を終わるところで、
フィリピンの昔話などを課題にして 作文を書いてもらいました。
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やや読みづらいのですが、若干の解説を加えてご紹介します。
一つ目は 「カパンガンの名前の起源」
これはベンゲット州にある地名の由来について紹介しています。
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(画像をクリックすれば 拡大できます。)
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・・・
この作文の要旨を述べてみますと、
ベンゲット州のある村に アメリカの軍人たちがやって来て
その場所の名称を尋ねたそうなんですが、
その時に 村人たちが お客さんであるアメリカ人たちを歓迎する
ために食事会に誘ったんですね。
 
そこで「カヨパンガン、カヨパンガン!」と口々に言ったので、
アメリカ人たちは それが村の名前だと思ってしまい
紙に「カパンガン」と記録したということで、
今現在の地名になってしまったというお話です。
元々の村の名前は、「タクガン」とか「アンブラヤン」と呼ばれていたそうです。
ちなみに、村人が言った 「カヨパンガン」は 「食べるよ~~」という
意味だそうです。 
 
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二つ目は ベンゲット州の昔話 「ドゥリゲン岩」・・・・
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この作文の中に 「るいじつ」とか「じょてん」とか「しょしました」という語彙が出てくるんですが、普通の日本人だと どういう意味かな・・と思ってしまう言葉がでてきたんです。
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るいじつ=累日・・・ってことで、毎日毎日とか長い間ということです。
(累日という言葉は 日常的にはまず使いませんね。)
じょてんというのは「じょうてん」でして、漢字では「上天」でした。
神様のことですね。
しょしました=処しました・・・で、罰を与えられたということですね。
・・・
日本語で作文を書く時に一番大変なのは、どういう言葉を選んで書くかということですね。
翻訳をする場合も同じ苦労があります。
英語で考えて日本語を探すとこういうことになります。
さらに問題は、スマホなどに無料でダウンロードできる辞書には
結構怪しいものがあって、日本語的にはあまり使わないような
語彙が表示されるアプリもあるようです。
 
・・・・
さて、話の要旨ですが・・・
ドゥリゲンさんという人が 長い旅をして疲れてしまい、
山岳地帯に入るんですが、そこには イゴロットと呼ばれる山岳民族の
神様カブニアンが住んでいたんです。
カブニアンは歓迎の食事を食べさせてあげるわけです。
ところが、その神様の好意に反して、ドゥリゲンさんは
盗みを働くわけですね。
そこで神様は罰を与え、ドゥリゲンさんを岩に変えてしまうというお話。
 
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・・・
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・・・
日本語を教えていて 楽しいのは、 学習者からこういう地元の話を
聞かせてもらえることですね。
日本人が外国に行って、日本や自分の故郷のことを話す機会も
あるわけですけど、自分の地元のことを外国語で伝えられるという
ことも大切ですからね。
 
 
 
 
 

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